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2016年12月13日
バングラデシュから帰ってきました
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11日の朝6時25分、関西空港に帰ってきました。帰りのダッカ空港で飛行機の出発が2時間遅れるというアクシデントもありましたが、無事に予定通りの帰国でした。

ダッカ空港で2時間飛行機が遅れたのは、それはバングラデシュの国民性
なのでしょうか。だって仕事がめちゃめちゃ遅いのです。私たちが乗る
飛行機が着いて、荷物を運び出すまでにもう1時間以上経ってましたからね。
「何してんねん!」「早よ、せえよ!」ですよね。
実はバングラデシュに来た時も税関通過に並んでいる人はわずかなのに
1時間かかりました。税関の職員がダラダラ隣りの人としゃべったりして
いるのです。そしてスーツケースを取りに行くと、まだ出ていないのです。
「ホンマどうなってるねん!」と普通なら腹が立つところですが、
実は事前にそのことは聞いていたので、私は怒りより「ホンマや〜」と
いう感動が大きかったのです(笑)私たちが急ぎ過ぎなのかもしれませんね。

ダッカ空港から、目的地のカジプール県コナバリの「国際エンゼル協会の
エンゼルホーム」までは車で90分ほど(渋滞がなければ60分)のところが、
なんと4時間かかりました。ダッカ市内でのお祭りの影響で車は大渋滞でした。
日本の渋滞とは全然違います。交通ルールはめちゃくちゃです。
横入り、逆走、飛び出し、ヒヤヒヤの道路です。
車やバスはこすった跡でボロボロ、室内は超満員、屋根にも人が乗っています。
写真で見たことがありましたが、ホンマにその通りです。
そして車が渋滞している間を人が通る通る、危ない危ない。
でもそんな中でもけんかは起こらないのです。みんな仲よくやっているのです。
そんなバングラデシュの不思議な人間性にも感心してしまいました。
4時間退屈せずにその様子を眺めていた私です。ホンマ感動です(笑)

エンゼルホームでは、児童養護施設の子どもたち(約40人)や職員が出迎え
てくれました。約3時間遅れの到着にもかかわらず、真っ暗になった中、
私たちを温かく迎えてくれました。子どもから歓迎のレイをかけられた時には、
泣きそうになりました。日本語で「こんばんは」「元気ですか」「ありがとう」
とか言ってくれるのです。

翌日は、その子たちも通う「YURIKOエンゼルスクール」に行きました。
ここで、ナント私が先生方に話をしたのです。もちろん日本語でです。
通訳をしてもらいながら「アクティブ・ラーニング」の話をしました。
こちらでは、どうしても教え込み指導が多いようなので、こんなふうに
すればどうでしょう?って、私の学級の写真を見せながら話をしました。

そのあと1年生のクラスや日本語を習う子どもたちの様子を見学し、
いよいよ子どもたち80名(4年生〜10年生)への授業です。
「優しい」と「命の使い方」と「壁と扉」の話を通訳付きでやりました。
子どもたちは真剣に聞いてくれましたし、あとの質問もたくさん出ました。

※そうそう、私のいつもの「拍手を1回」は 「CLAP ONE」で言いかえると
すぐに通じました(笑)その後も「CLAP ONE」は帰る時まで、子どもたちは
ずっとやってくれました。「拍手を1回」は外国でもウケるのです(笑)

エンゼルホームには、児童養護施設のほかにも、ヘルスケアセンター(病院)
や職業訓練所、図書館、農場、そしてモスク(礼拝所)もあるので、たくさん
の人が利用をしています。
また学校へ行けずにいる子たちを集めて勉強を教える場所も作っています。
いわゆる寺子屋みたいな所です。「学校へ行きたい人?」って聞くと全員が
元気よくまっすぐに手を挙げました。日本と大違い。

コナバリの町で、この「エンゼルホーム」を知らない人は
誰一人いないそうです。町で迷子になっても「エンゼルホーム」って言うと
必ず連れてきてくれるそうです。
30年前にこの施設を作った川村百合子さんは、本当に凄い人でバングラデシュ
の人からも尊敬されています。(2004年逝去)

バングラデシュでは、まだまだ教育が行き届いていません。
交通ルールもそうですが、町にはごみがいっぱいです。ごみは捨てないという
教育がされていないのです。YURIKOエンゼルスクールでは、そんなこともしっかり
教えているので、子どもたちはごみは捨てないし、掃除もきちんとやるのです。
そして家に帰って親に「ごみは捨てない」と教えてくれています。
国際エンゼル協会から奨学金をもらって勉強ができるようになった子どもたちは
ここ30年で凄い数になっています。その子たちは今学校の教師や医者、弁護士
など多方面で活躍してくれています。
バングラデシュはやがて変わっていくと思います。
やはり教育なのです、一番大事なのは。

このブログでは写真を見せられないのが、本当に残念です。
子どもたちのキラキラした目の写真をぜひみなさんにも見てもらいたいです。

今回のバングラデシュの旅は、刺激的で貴重な体験になりました。
とっても素敵な1週間でした。
バングラデシュにまた行きたいです。
バングラデシュの子どもたちにまた会いたいです。



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Posted by naka602 at 23:19 | TrackBack (0)
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