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2017年3月3日
大庄北中 GLT3年後
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尼崎市立大庄北中学校。私の講演会で、授業づくり・学級づくりの話になった時に必ず出てくるのが大庄北中のGLTのことです。大庄北中へは2年半ぶりの訪問でした。

※大庄北(おおしょうきた)中学校GLTについては、
私のブログページの左端にあるカテゴリー2014年9月をクリックして、
9月25日のブログをもう一度読み直してもらえると嬉しいです。

大庄北中がGLT(グループ・ラーニング・タイム)に取り組み始めて
今年で3年目に入りました。その取り組みはますます進化してきています。
いえ進化ではなく深化でしょう。

昨年4月の新1年生の全体授業では、
スクリーンに大きく 「あっ、まちがえた!」 の文字が浮かび上がり
【大庄北中では、「わからない」 「まちがう」 こと、
 学びはそこからスタートします。】
とGLTが始まりました。

また、つい先日(2月)にはGTL公開研究会(アクティブラーニング)も
行われ、熱心な議論が行われました。そこには東大大学院から先生が講師と
して招かれていました。(尼崎市はそんな講師招聘の予算も十分つけています)
そのほかにもGLTを見に北九州市からの視察もあったり、
今日は私が訪れると岡山と福島と奈良からも先生方が来られていました。

でも校長先生は、えらそうな態度は微塵もなく、謙虚でホント優しい人
なのです。そしていつも先生方と生徒たちをほめておられます。
この日も、何人かの先生は他県に勉強に行っているので、そのことにも
「うちの先生たちには頭が下がります」とおっしゃるのです。
この校長先生は、かつては生徒指導バリバリの先生で剣道の達人なのです。
でもそんな雰囲気は全くしないのです。
なんて素敵な校長先生なんだ、そう思います。

この日、1年生ではこんな授業が行われていました。
尼崎市の夜間中学校(成良中学校琴城分校)から女生徒(30歳)のAさんが
中学生に話をしに来てくれていました。
Aさんが30歳になって、もう一度夜間中学校に入り直して「学び」を始め
た理由を中学生に話してくれました。
夜間中学校で、70代や80代のおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に学び、
学ぶことの喜びや、人との温かいつながりのすばらしさを教えてもらっている
ことを、時には涙を流しながら話してくれました。
「出来ないからやらない」と中学時代に拒否していた勉強を今「出来ないから
やる」ようになって希望や夢が膨らんできた。「勉強が楽しい」と思えるよう
になってきた。
そんなAさんの話を中学生が食い入るように聞いていました。

実はAさんは2児のお母さんです。私の講演会にも2度ほど来てくれています。
それ以来、Aさんと私はメール友です(笑)
そんなつながりもあったので、今日は楽しみにしてきたのですが、Aさんの
生き生きした話しぶりに私も元気をもらいました。
学ぶってやっぱり素晴らしいし、生き方を変えます。


大庄北中の廊下や掲示板には、ステキな言葉がたくさん書いてあります。
3年生の廊下に書いてあった言葉です。

「友と学び合う力が、あなたの実力を百倍にも千倍にも伸ばすのです」





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Posted by naka602 at 11:01 | TrackBack (0)
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