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2017年5月23日
西光さんのエピソード
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広島原爆資料館、長崎原爆資料館、沖縄平和祈念資料館等・・・こういった資料館には一人で行くのが一番です。誰かと行くと、気をつかってゆっくり見れないですからね(笑)


大阪人権博物館(リバティ大阪)に行ったときのことです。
もう25年ほど前ですから、まだ充実した展示が行われていた頃です。
(今は大阪府と大阪市から目の敵にされています)

端から端まで全部読んでいた中で見つけたのです。
「西光万吉さんのエピソード」を。

このエピソードは、本でも見たことはないし、講演や研修でも聞いたことの
ないもので、多分知っている人は少ないでしょう。
それは「水平社宣言」を西光さんと一緒に考えた阪本清一郎さんの話でした。


西光さん(本名・清原一隆)と私は、小さい頃からいつも一緒にすごし、
仲のいい間柄でした。彼は仕事も出来、人間的にも素晴らしく、尊敬で
きる友人でした。その西光さんの、みんなが知らないエピソ−ドを
これからお話したいと思います。
一般的に人を呼ぶときには「さん」とか「君」あるいは「呼び捨て」を
します。一般的に目上の人つまり年上の人を呼ぶときには「さん」で呼び、
年下の 人を呼ぶときには「君」または「呼び捨て」が多いものです。
私もそうでした。
ところが西光さんは、年下の人にもいつも「さん」づけで呼ぶのです。
どんなにいやな人 でも「呼び捨て」は絶対しないのです。
この事は徹底していました。
どんな相手にも必ず「さん」づけで呼ぶのが西光さんでした。
これは小さなことですが、
ここに西光さんの生き方が出ていたような気がするのです。
                       (阪本清一郎)


そんな西光さんの生き方が「水平社宣言」にこう出ています。

人間は支配・抑圧をする者とされる者、差別する者と差別される者
という関係で存在すべきでなく、互いに尊敬しあうべきものなのだ。


そう、人間は尊敬しあうものなのです。



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Posted by naka602 at 09:32 | TrackBack (0)
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