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2020年4月10日
社会的弱者
非常事態宣言が出される3日前、大阪府は早々と学校の休校延長を発表しましたが、兵庫県は学校を再開すると言っていました。そんな兵庫県の井戸知事に対して、テレビではコメンテーターが厳しく批判をしていましたし、ネットでもめちゃくちゃ叩かれていました。それは全国的にも同じ傾向でした。こんな状況で学校再開は殺人行為だ。子どもの命が一番大切だ。休校延長は当たり前だと。
私もこの状況では休校延長だろうと思います。
そして非常事態宣言が出て、兵庫県も休校を延長しました。


でもね・・・・
私は井戸知事を擁護するわけではありませんが、
早く休校延長を発表する方が批判はされないし、ある意味楽です。
兵庫県もそうした方が批判は避けられたと思います。
ではなぜギリギリまで待ったのか、それは子どもを救うためです。
(井戸知事がそうなのかわかりませんが、私はそう思っています)

学校が長期休校しても、裕福な家庭の子どもはそんなに困らないでしょう。
ごく一般的な家庭の子どもも何とかやっていくでしょう。
でも厳しい状況の家庭の子どもたちは、本当に苦しくなっているのです。
このままでは家庭状況だけでなく、経済的格差と学力格差も確実に開いて
いきます。そんな子どもたちにとって、学校再開は救いの場なのです。

それは非常事態宣言でも同じです。
休業要請が出て、仕事がなくなった時、大手はなんやかんやいっても
大丈夫です。でも小規模の所は大打撃を受けます。そんなところは
テレワークなんか出来ないし、働かないと命を落としかねないのです。
つまりこういう状況の時に、しわ寄せがくるのは「社会的弱者」なのです。

コロナに負けないために、一致団結して立ち向かうことに異論はないし、
そうするべきだと私も思います。
でも同時に、どこかにそんなしんどい人がいることも絶対に忘れては
いけないと思うのです。
そして政治は要請だけではなくそんな所にも手を指しのべてほしいのです。
466億円のマスクより、こっちやろ、と思うのです。



こんな投稿をネットで見つけました。
全く知らない人ですが、共感したので、付けておきます。


高橋 嘉誉 4月8日 12:08
〜もし共感してくださったらシェアしてください〜

<コロナの事態を受け、自閉っ子の母として今思うこと>

昨日の緊急事態宣言をyoutubeでみました。
日本国民の99.9%は
「感染拡大を防止したい」。
そう考えていると私は思います。
協力できることはしたい。
そう考えていると私は思います。

でも、
そう行動させるために欠けているものがあるように思えて仕方ありません。
それは、
“諸々の保証という「代替行動」の提示”
昨日の宣言からはこれを見出せなかったように感じました。

自閉症の子供たちにとって、
生活のリズムが変わるという事。
見通しが立たない事。
やる活動がない事。
。。。

これらに生きづらさを感じるお子さん、たくさんいます。
健常のお子さんにとってももちろん辛いことですが、
その程度が違うお子さん、たくさんいます。

心がもやもやし、
やることがない。
こうすると起こるのが、周囲の人から感じる「問題行動」。
暇になると、

大きな声を出す。
ドアの開け閉めをやり続ける。
ぴょんぴょん飛び跳ねる。
冷蔵庫のものをすべて食べてしまう。
本棚のものをかたっぱしから落としていく。
水を出しっぱなしにする。
火をつける。
等々。

いろんなこと、やってしまいます。だから、保護者は24時間、
子供から目をはなすことができません。
一方で周りにとっては「問題行動」ですが、
本人にとっては暇を過ごす重要な活動なのです。

でも、家にいると
あれだめ、
これだめ、
それだめ、
と、負の言葉を言われ続けます。
そのシャワーを浴びている子供も辛い。
でも、行動を制止し、その言葉を発している親も辛い。

この生活を、私たち自閉っ子の親は耐え続けているのです。
私たちは、これが3月1ヶ月で終わるものと期待していました。
その見通しを元に、耐えていました。
でも、長期化する中で、
DV、ネグレクト等による二次障害がすでに起き始めています。

また、私は「トータスキッズ」という事業の雇用主でもあります。
昨日の宣言を受け、感染拡大防止のため、休業も妥当な判断ではとの声もありました。私自身、社員の安全を守りたい。その一方で、この状況下の親の苦悩を知っているスタッフはなんとか子どもと家族のためになれればと頑張ってくれています。今日お会いしたお母さん、顔を見ると怪我の跡が。聞くと、疲れで車の事故を起こしかけ、衝撃で顔をぶつけたのだとか。本当親は、疲労困憊しているんです。

加えて、感染拡大防止のため、2週間休業というのは選択肢としてありとも思います。でも、働くという事は生きる事。社員の生活の保障、事業の継続の保証がなされない中での、休業の決断は、違う意味で命を落とすことにつながります。

自閉っ子の親として、
雇用主として、
日本国民として、
切に願います。

2週間人と人との接触を7割避けることを求めるなら、
その代わりとなる7割のための代替え行動
「生活保障(休業支援等)」
を是非、示してください。生活保障も現在示されている複雑な内容でなく、小学生でもわかる簡単な説明と手続きにして必要な人がちゃんと使えるよう支援してください。

またもし、2週間ではなく長期化することが少しでも見込まれるなら、
自閉症の活動支援策(子どもと親を孤立させない)
を是非、示してください。

こうした姿勢を示すことこそが、
「この指導者についていきたい」
と思わせる、国と国民とのコンプライアンス(信頼)
を築くことにつながるのだと思います。

One for all
All for one

これを示せる日本にするためにも、どうぞお願いします。

高橋嘉誉




Posted by naka602 at 22:13 | TrackBack (0)
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