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2021年1月7日
監督の声
ラグビーを愛する人がよく言うのが、「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」とか「ノーサイド精神」とかですが、私もこれは人間の生き方として素敵だなあと思うし、ラグビーに憧れをもったりもします。

中でも他のスポーツと一線を画するのは、監督の席のことです。
他のスポーツはコートのそばにベンチがあり、監督がすぐそばで指示を
出したりします。
でもラグビーは、監督の席はスタンドです。試合が始めればすぐそばで
指示は出せなくなります。ゲームが始まれば、あとは選手に任せるのです。
これがラグビーの素晴らしいところだと私は思っていました。
そうです。思っていたのです。

でも今は違うようです。
スタンドからでも監督の大きな声が飛ぶのです。
えっ、なんで〜?と私はがっかりするのです。

今、花園では全国高校ラグビーが行われています。
準決勝で対戦した2校の監督は対照的でした。
新聞にも監督のコメントが載っていました。

A高校の監督は
「コロナでチームの仕上がりは、例年と比較すると半分くらい。
 黙っていられない」と大声を出したのです。

B高校の監督は
「指示を出そうと思ったが、思いとどまった。自分が言わんとすること
 をキャプテンらが気づいたので」
続けて
「生徒たちが自分たちで出来るようになった。花園でこれほど成長するとは」
と静かに見守ったのです。


私はB高校の監督の姿勢が好きです。
そんな指導がいいなあと思うのです。

でも現実は、A高校が勝ちました。
勝利至上主義はダメと言いながら、やっぱり勝つために監督が声を出す。
これからの指導は「アスリートファースト」「アスリートセンタード」
って言われていますが、なかなか変わらないのですね。
試合自体は素晴らしいし、高校生の頑張りに感動するのですが、
なんだかすっきりしないです。

あ〜あ。




Posted by naka602 at 10:01 | TrackBack (0)
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