« 2019年11月 | Main | 2020年1月 »


2019年12月26日
クリスマスイブ講演
12月24日クリスマスイブに、奈良県御所(ごせ)市に講演に行ってきました。御所市の学校は23日が終業式で、翌日冬休み初日に「学力向上フォーラム」という研修です。私が教員だったらこれは嫌です。なんで冬休みに研修やねん!って。私の現役時代は春休み、夏休みは研修はありますが、唯一冬休みはゆっくりできる期間でした。だから講演する私としては複雑な気持ちでした。申し訳ないなあと思っていました。

そこで普通の講演ではダメだと思い、少しだけでもクリスマス仕様にしようと
考えました。講演のスタートとラストはクリスマスです(笑)

講演の一言目は「メリークリスマス!」(ちょっと恥ずかしかったです)
「みなさんサンタクロースはいると思いますか?信じている子どもは
たくさんいますが、私もサンタさんはいる!と思っています」
と言って、絵本「ひゃくおくまんのサンタクロース」の朗読を始めました。

そのために事前準備に時間をかけました。
約5分の朗読に合わせてBGMも考えました。いろいろな曲を試しながら
最終的には「ラストクリスマス」に決定。朗読とBGMがピッタリ合うように
読む練習を何度も何度もしました。でもなかなかうまく合いません。
うまくはまった時は自分でも感動します。「ええ感じや〜」ってね(笑)

「サンタさんは本当にいるのか?」という本はいろいろあるのですが、
この「ひゃくおくまんのサンタクロース」が一番だと私は思っています。
これを読むと納得できるのです。ホンマ素敵な絵本です。

さて、本番当日はどうなったかというと
自分では85点の出来でした(涙) 
読みとBGMはピッタリだったのですが、私の計画では最後の3秒前に
読み終わって、余韻にひたりながら終わるというはずだったのに、
読み終わった瞬間にBGMも終わるという結果でした。あ〜〜。
でもまあいいか(笑)リベンジはまた一年後です。

講演の最後は、いつもなら「♪あーよかった」ですが、今回は
ドリカムの「♪雪のクリスマス」です。私の大好きな曲です。
「♪あなたに出逢えたことが今年の最大の宝物」
この歌詞が心にしみるのです。
この言葉をカードにして真っ白なホワイトボードに貼り出し、
「みなさんにとっての宝物は何だったでしょう」
と曲を流して、講演会は終了しました。


今日のクリスマスイブ講演は、
いつもと構成も変え、楽しく練習も出来たし、
なかなかよかったなあと自分では満足しています。
先生方はどうだったかはわかりませんが・・・(笑)




みなさん、この一年間本当にお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。

よいお年をお迎えください。






Posted by naka602 at 08:10 | TrackBack (0)


2019年12月23日
素敵な伊江島の時間
12月19日〜21日2泊3日で沖縄県の離島・伊江島に行ってきました。あの美ら海水族館から真正面に見える島で、真ん中に「とんがり山」があるのですぐにわかります。
8月の日本PTA大会(伊丹市)で、伊江島からたった一人で参加されたNさんから「ぜひ伊江島に来てほしい」と依頼を受け、沖縄講演53回目で初めて伊江島に渡ることになりました。

19日午前11時15分、那覇空港に着いた私は、NさんとKさん(教育委員会)の
お迎えをうけました。朝に伊江島を出て4時間近くかかって空港まで来て
くださったのです。
※実はいつもお世話になっている神谷さんのお迎えもうけました。神谷さんは
伊江島のお迎えがあることも知っていながら「仲島先生、お帰りなさい」とだけ
言いに来てくれたのです。「ようこそ」ではなく「お帰りなさい」です(笑)

NさんとKさんと道中楽しく喋りながら本部港15時のフェリーに乗りました。
フェリーでは、なんと特別に少しだけ操舵室の見学もさせていただきました。
船長とNさんは知り合いです。最近の船は凄いです。ハイテクです。

その道中、Nさんは電話をして誰かにいろいろ指示をされていました。
「何分経ったら火をとめて、それからこうして・・・」と。
あとでわかりましたが、この電話は懇親会の調理の指示でした。
講演会は19時〜 懇親会は21時〜 です。
私の懇親会のための調理をお昼過ぎからしていたのです。

16時半にホテルに到着です。
「こころハウス」というコンテナを並べたような小さなホテルで、
民家が並んでいる中にあるので、民家に泊まっているような感覚にな
りました。快適ですし、受付のおばさんも沖縄言葉で優しくて説明して
くれました。3日目の朝にはすっかり親しくなって「帰りのフェリーで
食べなさいね〜」ってピーナッツもいただきました。

講演会は19時からでしたが、村の人や先生方がぞくぞくと集まってきました。
一番前に座ったお母さんが高校生の民泊の話をしてくれました。その隣りは
兵庫県出身のお母さんです。講演前にすっかり仲よしです。
沖縄の言葉「イチャリバチョーデー(一度会ったら皆兄弟)」
講演が始まると、私の大阪弁トークに驚きつつみなさん、関西の笑いに
ノッてくれました。そして泣いておられました。
そして懇親会は同じ会場の1階です。お昼から支度してあった料理に舌鼓を
打ちました。Nさんは元調理人です。お店で食べるような料理ばかりでした。

そうそう、懇親会は私が会場に入る前にはもう始まっていました(笑)
沖縄では結婚式でも会場に入った時から「練習」ということで飲み始めます。
主役の登場の前に、皆出来上がっているのです。これが沖縄流です(笑)
伊江島には2つの小学校がありますが、明日は西小学校で子どもたちに講演
です。それを聞いた伊江小学校の先生は「西小はいいな」と羨ましく思って
いたようです。伊江小は明日はマラソン大会が入っていたのです。
これが伏線でした。

懇親会のあとはもちろん二次会(笑)
ここでまたまたびっくりすることがありました。
東京から伊江島に仕事で来ていた人が「そんな講演があるなら」と言って
ついでに私の講演も聞いてくれたのですが、その人の誕生日が私と一日違い
だったのですが、もっとびっくりしたのは、その人の奥様の生年月日が私と
全く一緒だったのです。1956年6月2日カリフォルニア生まれのアメリカ人。
えっアメリカ人?国際結婚されたそうです。翌日、記念撮影をしました。


2日目の朝は雨でした。
伊江小の校長先生から突然電話がかかりました。
「雨でマラソン大会は延期です。急ですがうちでも講演頼めますか?」
「もちろんOKです。喜んで行かせていただきます」
ということで、朝、決定しました。伊江小1年〜6年の講演。
しばらくすると西小学校からも連絡が入ります。
「5年6年の予定でしたが、3年4年も一緒にいいですか?」
「もちろんOKです」
当日の朝、2校とも変更です(笑)でも私は嬉しかったです。

伊江小の講演会では、全校生(100人)が島出身の歌手anlyさんの
「笑顔」という素敵な歌を合唱して、私を迎えてくれました。
急な講演会だったのに、そんな準備をして待っていてくれたのです。
ホンマ嬉しかったです。私の話もよ〜くきいてくれました。

講演が終わったあと、あるお母さんがそばに来てくれました。
「この『あんこもち』は今朝作りました。賞味期限は今日までです」
※伊江島特産「あんこもち」は大人気で午前中で売り切れます。
「先生、今日中に食べてね」と渡された「あんこもち」は30個です
(一人では食べられへんよ(笑))
そのあと、また一人のお母さんが「これはうちで作った塩です」と
伊江島産の塩をくださいました。
これぞ離島!って感じですね〜。感動です。
Nさんも「これは伊江島産のラム酒だから」ってくださいました。
実は他にも色々いただき、お土産がいっぱいになりました。

伊江小学校のあと、西小学校へ移動途中に、Kさんと一緒にあの
とんがり山、正式名「城(グスク)山」通称タッチューに登りました。
急な道をスーツで登りました(靴はスニーカー)
めちゃくちゃ景色がよかったです。


午後の西小学校では、講演の前に6年生と一緒に給食を食べました。
献立は「ジューシー(沖縄の炊き込みごはん)」めちゃ美味しい。
一緒の机にいた体の大きな女の子が、とても優しくしてくれました。
牛乳パックの後始末も食器の片付けも手伝ってくれました。
あとで聞いてびっくりです。この子は、相撲の沖縄チャンピオンだった
のです。強いだけじゃなく、ホンマ優しいええ子やなと感動しました。
西小学校では、終わったあとに子どもたちと記念写真を撮りました。
子どもたちに囲まれた自分はまるで先生みたい(元先生や!)で
幸せな気持ちになりました。(今年の年賀状の写真はこれに決定)

夕方はなんと伊江ビーチで「ビーチパーティー」です。
雨でしたが、屋根の下で「ビーチパーティー」です(笑)
バーベキューです。伊江牛も美味しかったです。
沖縄では「ビーチパーティー」は当たり前なのです(笑)

そして二次会。ビーチから街へ移動です。
ここでまた急きょ決まったことがありました(笑)
昨日の講演会で一番前に座っていたお母さん(民泊の話をした人)が
二次会に参加してくださったのですが、何の話からそうなったかは
わからないのですが、飲みながら
「そうや、明日の朝のラジオに、先生に出てもらったらどう?」
という声にそのお母さんは「じゃそうしましょう。先生いいかな?」
と、とんとん拍子で話はまとまり、明日の朝の「ラジオ沖縄」の「親子
テレビ」というコーナーに生出演することが決定しました。
このお母さんは、実はラジオ沖縄の元アナウンサーで、
今はパーソナリティとして毎週伊江島から生中継しているのです。
そのコーナーにNさんと一緒に生出演が決まったのです。

翌朝は8時に「こころハウス」に集合の予定でしたが、
7時に食堂に行くと、Nさんはもう来ていました。
夜中2時半まで飲んでたのに6時には来ていたのです。
(家に帰っていないのでは?(笑))
そして7時に私と一緒にハウスで朝食をいただきました。
(そんなことも出来る自由なハウスです)

8時前には、Kさん(教育委員会)もアッキーナ(お母さん)も来て、
簡単な打合せ(ホンマ簡単)で、8時35分〜50分生出演本番でした。
ラジオ沖縄は沖縄全土に流れています。
兵庫・西宮の柏崎さんは「radiko」を使って私の放送を聴いてくれたそうです。
アッキーナの沖縄弁と仲島の大阪弁のやりとりが面白かったそうです(笑)

そして伊江港10時発のフェリーに乗り、
濃い濃い伊江島の素敵な時間が終わりました。

NさんKさんをはじめ、たくさんの島の人の優しさに触れたこの2泊3日は
一生忘れることのできない幸せな時間でした。
またいつか伊江島に戻ってきたい、そう強く思いました。



Posted by naka602 at 16:13 | TrackBack (0)


2019年12月14日
リニューアル
「師走」の通り、あっという間に時が過ぎている気がきます。11月下旬より毎週泊まりの仕事が続いていました。鳥取県琴浦町、茨城県下妻市、島根県雲南市、愛媛県八幡浜市と続き、次はいよいよ最終の沖縄遠征3泊4日です(仕事ですよ)

そんな中、昨日は関西学院大学教育学部の自由講座「未来塾」でした。
テーマは「保護者対応」です。
マスコミ報道や大学の授業の影響で、学生は保護者を怖いと感じているようです。
私も「保護者対応」の講演は10年ほど前からよくするようになりましたし、
それを求められるようになりました。
関学教育学部での特別講義も昨年に続き、2度目になります。
本当は「保護者対応」でなく「保護者連携」なのです。
モンスターはいるにはいますが、ごくわずかです。ほとんどの保護者は
協力的です。怖がる必要はありません。大丈夫です。
教師と保護者は子育てのパートナーです。
そんな保護者とどうやってつながっていくかが私の話です。

そんな「保護者連携」の講演を何度もしているので、私の中には
ちゃんと原稿が出来ており、毎回少し修正しながら講演を続けてきました。
なので、今回の講演もそんな感じでいこうと考えていました。
そうなんです、わりと軽く考えていたのです。

今回の「保護者対応」講座は3週にわたって行われました。
なかなか面白い企画です。
第1週が「弁護士からみた保護者対応」弁護士さんが講師です。
第2週が「PTAからみた保護者対応」PTAのお母さんが講師です。
第3週が「教師からみた保護者対応」仲島が講師です。

第2週のPTAのお母さんの講義を聴いて私の心は大きく揺れました。
小学校、中学校、高校とずっとPTAに関わってこられた池田知子さんが、
学生のために一生懸命に話されているのです。資料もたくさんあり、
わかりやすく充実した内容に私は感動してしまいました。
本当に失礼な言い方なのですが「素人のお母さんがここまで」と驚いたのです。
あとで聞くと「初めての講演」なので「半年前」から準備をし、練習をして
きたとおっしゃるのです。これまたびっくりです。
私は恥ずかしくなりました。何度も講演をしてきたので、すっかり慣れて
今回も「いままで通り」と適当に考えていた自分を猛省しました。

10年間(正確には11年間)続けてきた「保護者対応」の原稿を全面的に
見直しました。どう話したらもっと心に響くだろうか、考え直しました。
時間をかけて練り直しました。練習もしました。そして本番を迎えました。

時間の配分がうまくいくか不安でしたし、手元の原稿を何度も見ながら
の80分になりました。少しぎこちなかったかもしれませんが、私としては
満足できた講演になりました。未来塾の先生からも
「先生の気持ちがすごく伝わってきました」「精魂こもっていましたね」
と声をかけてもらえましたし、何より学生たちがとてもいい顔で帰って
いったのがとても嬉しかったのです。

「マンネリ」「惰性」「慢心」「油断」「不誠実」・・・
長くやっているとどうしてもこんなふうになってきます。
そんな私に「素敵なお手本」を見せてくれた池田さんに感謝です。


かつて元気塾でいつも若い先生に言ってました。
「従来通り」「昨年通り」はアカン。
「前より少しでもいいもの」をせなあかん。

今、自分に言い聞かせています。



Posted by naka602 at 16:55 | TrackBack (0)