パグ・イタグレのブリーダー 犬の里親・里子 ドッグ・ブリーダー イタリアングレーハウンド(イタグレ)ブリーダー
お嫁さん、お婿様募集!


色々な意見は承知しています。

それでも私は家庭での繁殖を否定致しません。
可愛い、大切な、大事に育て上げているお宅の子の赤ちゃん(子孫)を望むことを簡単に否定など出来る訳ございません。

大切な子の赤ちゃんを産ませ・育てることは飼育の楽しみの一つでもあるからです。
血統を引いた赤ちゃんの出産時や授乳・離乳シーンはドキドキワクワク心温まる素晴らしい時です。

ただし、忌避すべきこと、重大な責任がついてくること、大切なこと、危険なことがあると覚えていなくてはなりません。

たとえ発症していなくても、体に潜んだ遺伝性疾患の可能性は皆無ですか?
次世代、次々世代と受け継がせてはならない病があります。
遺伝性疾患ならば簡単なこと。
子孫を作らないことなのです。
僅かばかりでも遺伝性疾患因子を持っているのでしたら、我が子は誰よりも可愛い子だからと言ってもブリーディングを考えてはいけません。
目が見えなくなってしまう子、突如歩けなくなってしまう子、苦しみながら死を迎える子…
重大な疾患を持ち苦しむ子を産ませてはいけないのです。
しっかりと形成されている遺伝子は把握しておきましょう。

お小遣い稼ぎになるなんて考えてはいけません。
専門の勉強を積んで、資本を掛けたブリーダーが廃業を重ねている状態です。
仔犬を販売できるなどと考えてはいけません。
購入時には高額であっても、豊富な販売網を持ったプロの繁殖屋がペットショップに卸す時ですら1/10〜3/10程度が良いところではないでしょうか。
子犬を販売するには「動物取扱業」の取得が法律によって定められております。
動物取扱業を得ていないにもかかわらず販売をした場合は処罰されることもあります。
素人からの購入はない(¥0−)と思っていた方が良いでしょう。

それに交配料が数万円は掛かります。
犬の世界では、女の子が優れた容姿や血統を持つ男の子の血筋・遺伝を得るためにお金を払うのです。
子犬の所有権は母犬の飼育者が持ちます。
子犬が売買できることから、父犬のオーナーとしても利益を得たいと考えても自然のことです。
交配料は数万円(血統によっては十数万円)をご予算して下さい。

人間の手により改良され続けた純血種は、ある面無理を重ねて小型化した歴史もあります。
出産に関しては帝王切開も当たり前の世界。
獣医師・出産頭数によって価格は全く変わってしまいますが、10万円は覚悟ください。

又、育児放棄や育児をすることが出来ない(本能より欠如しているなど)母犬も意外と多く、その際は飼い主さんが母犬に変わって育児をしなくてはいけません。
おおよそ3時間に1回(当然真夜中も)は、授乳とトイレの世話が必要です。
1ヶ月程度は、ほかの仕事の出来ず、子犬の育児に掛かり切りとなってしまいます。

子犬を販売するには血統書は必要となります。
購入者は純血種の証として希望し、そのために子犬に高額な価格も着くのですから。
血統書申請団体も数箇所存在しています。
父母の血統書は同じ団体でなくてはいけません。
血統書を持っていても入会しないと申請ができない団体もあります。
入会金、犬舎号登録、親犬の所有者変更、父犬のDNA登録、子犬の血統書申請料など合わせると、これも数万円は掛かってしまいます。

それでも小型犬でしたら出産頭数は1〜4匹程度。
全頭が元気に育ったら、大きな幸運だったと思った方が良いでしょう。
元気に生まれた子犬が原因も分からぬままにポロポロと続けて亡くなるケースも少なくありません。

取らぬ狸の皮算用。

命に対する責任があります。
元気に生まれ育ったとしたら数頭の仔犬の命はあなたが責任を持つ必要があります。
生涯、大切に可愛がってくださる飼い主さんを見つけなくてはならないのです。
飼い主さんが見つからなくては、あなたがその仔犬達全てを育てる必要が現れるのです。
飼育費と飼育スペース、時間や手間はありますか。
新たな飼い主さんが見つからなければ、あなたは産まれた数匹の子犬も一緒に飼わなければならないのですよ。
その中に障害を持った子がいたら…
動物愛護保護法の罰則が強化されたから守るのではなく、命に対する責任を持たなくてはなりません。

大事な我が子の血統を欲しいから赤ちゃんを望まれるのでしょう。
その大切な子が亡くなる可能性も十分にあることも承知下さい。
想像以上に難産が多く、経験を重ねた私達ですら手に負えない場合も多々ございます。
帝王切開等で全身麻酔は、そのまま起きないケースも多くございます。
出産とは深夜早朝に多いものです。
そんな時間ですから獣医師が診療して下さらなかったら…
目の前で、成すすべなく母犬が死んでいく様を見守ることが出来ますか?
出産を試みるために、何よりも大切な愛犬の命が失われる危険性もあるのです。

全てを覚悟し、承知されるのでしたらブリーディングを考えましょう。
仔犬の赤ちゃんとは本当にステキですよ。
命の尊さを教えられます。
真剣に考えられたのでしたら、是非専門ブリーダーに問い合わせて下さい。
出来れば、繁殖を望まれる愛犬を繁殖されたブリーダーさんを尋ねることが最良です。
遺伝子から交配や出産に関して親身に教えてくれるでしょう。

男の子を飼育されてお嫁さん募集の方へ。
ペット業界は女の子に選択権があります。
女の子がお金を払って種をもらうのです。
ですから男の子の競争は非常に厳しいものです。
血統が良い等は当たり前。親兄弟本人がドッグショーのチャンピオンでも引く手数多となりません。
ちなみに血統書付きの男の子の90%以上もが伴侶を見つけられずに童貞のまま亡くなっていくといわれております。
お嫁さん探しは至難の業とお考え下さいね。

女の子の飼育者様へ。
女の子に選択権があり、どのような種でも得ることは可能です。
ただ、男の子は快楽の為の生殖行為ではありません。
高い競争率の中を勝ち残った素晴らしい男の子の種をもらうこととなるのです。
交配料は、それに見合った高額となることは覚悟しましょう。
大体において、その交配で妊娠しなかった場合、次の交配は無料で行って下さいます。
赤ちゃんが全頭亡くなってしまっても、2度目の交配で受精していなくてもそれまで。
一般論ですから、あくまで交配前に必ずルールを約束し取り交わして下さいね。
子返し(産まれた仔犬を1匹、男の子側に種代として譲る)と言う方法もございますが、トラブルの元ですからお進め致しません。
出産育児で母犬が傷つくのに、産まれた赤ちゃんは1匹だけでしたらどうするのですか?

くれぐれも知識の薄い素人同士でのブリーディングだけは絶対に避けて下さい。
命は取り返しがつきません!

                                            09.09/27

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