お迎えの前に(必読)
信頼できる獣医師を見つける。 


必ず、信頼のおける獣医師を見つけましょう。

ワンコはおしゃべりが出来ません。
痛くとも、辛くとも、言葉では伝えられないのです。
あなたが気遣い思いやりを持って気極めなければなりません。
日頃、一緒に暮らしているのでしたら簡単に分かるはずです。
今日は何か変!って。

一般の開業獣医に専門医はおりません。
人間の医者には、外科・内科・小児科・皮膚科・神経科・歯科・麻酔科と研究を重ねた専門医がいるのに。
それですら医療ミスや医療事故が起こり、取り返しの付かない後遺症や死亡事故が発生しています。
獣医師は、どの部位の疾患ですら全てお一人で対処なさるのです。
なぜでしょうか…

人間の医者は、人間しか診療致しません。
学研を重ねた医療従事者なのに1種族のみの専門です。
獣医師は、ワンコはもちろん、猫やハムスターや兎と言った哺乳類から、鳥類、魚類、爬虫類、両生類と生態も違う種族の治療を行います。
肺と鰓、唇と嘴、皮膚と鱗…
完璧な治療が出来るのですか?

新聞紙面を見ますと、医者による医療事故の報告が頻繁に起こっています。
獣医師の医療事故のニュースってご存知ですか?
私達専門家ですら数件しか聞いたことがございません。
獣医師とは、そんなに完璧なのでしょうか…

勘違いをされては困りますので断言致します。
信頼に値する獣医師は大勢おられます。
寝食を後回しにしても治療を行って下さる獣医師も多くおります。
人格的にも尊敬に値される獣医師は多くおられます。
ボランティア精神に富んだ獣医師も、困った動物には対価も問わずに治療を行う獣医師も多くおられます。
私の子達も、その様な獣医師にお願いして治療して頂いております。
万一の事が起ころうと、その先生の治療の結果でしたら黙って納得出来る程信頼をしております。

ワンコには健康保険はございません。
治療費の価格の統一は法律により認められておりません。
獣医師によって全く同じワクチン接種ですら請求金額が違うのです。
1本の注射で5千円でも3万円でも良いのです。
医療行為を行ってから請求されるのです。

都合により、県外の初めての獣医に治療を求めなければならなかった際です。
実際に私は、2006年に25万円超の請求を受け支払を致しました。
脱肛のオペをして入院1週間の結果です。
懇意の獣医師に後日話しをしたのですが、どうしようもないとのことでした。
ただ、「私ならばその様なオペすらしないし、したとしてもその様な額にはならない。」と仰っていました。
結果に付いての請求ですから、支払わなくてはなりません。
払えない家庭だったらどうしていたのでしょうか。
本当に納得がいかないのであれば裁判に持ち込むしかありません。

驚く事に、診療の結果が獣医師によって違うなどと言うことは頻繁にあります。
テンパやパルボなど命に関わる重大な感染症に掛かっていると安易に診断される獣医師など数多。
「購入先のショップが悪い! ブリーダーが悪い。」と仰られます。
深刻な疾病を治せるとその獣医師の手柄です。
亡くなってしまってもショップやブリーダーが悪く、獣医師の責任は皆無ですよね。
その様な感染症の場合、私達も犬舎の子達に感染している可能性が高く、致死率の高い病ですから早急の対策が必要となります。
確認の為に、診断結果を伝えずに他の獣医師にも診察を受けさせます。
診療の結果は、、、往々にして異なるのです。
生死に関わる深刻な、それも感染症(伝染病)なのに。

納得できない治療により数多くの仔犬が亡くなったり、生涯残る障害を負い、過度な治療、異常に高額な治療費の請求等を受けたと聞いたこともあります。
医療費詐欺の暗躍も業界内では囁かれております。

簡単なワクチン接種や、避妊去勢の為の全身麻酔だけで亡くなってしまう子も多くいることは承知しましょう。

ですから、私達はせめて自分自身が納得し信頼できる獣医師を見つける必要があるのです。
非常に憤慨しています。

動物を飼育する者は、一般的な家庭での飼育者は無論のことブリーダーやペットショップのオーナーや従業員、トリーマー、ハンドラー等のプロフェッショナルであっても動物医療に関しましては当然ながら獣医師を信頼し、意見を尊重し、決断にゆだね、検査や治療を行ってもらいます。
無論、少なからずの検査費や治療費を支払いながら。
又、動物医療に関する事案で無い、飼育方法やマナー、躾、管理方法から、動物愛護、福祉などに付いてまで獣医師を尊重して意見を取り入れたりします。

ただ「獣医師」と言う職能であるが故にです。
だからこそ「獣医師」の資格を誇りに持ち、飼育者たちの信頼に値する智恵と知識と経験を積み重ねる責任があると思っています。
それほどまでに「獣医師の言葉は重い」ことを理解して下さい。
話すことが出来ない、か弱い動物たちの命を救い守るという重大な職務であると承知していますが、倫理観や思想も含め獣医師の言論とは、飼育者並びに飼育動物が多大な影響を受けることと弁えてもらいたいと思います。
「思いつき」や「些細な発言」でも、獣医師の言葉なら盲目的に習う人々が多く存在することを承知しておいて下さい。

簡単に重篤な疾患の病名を言わないでください。
生涯苦しむことになったり、障害を持ったり、命が失われるような病名を告知するならば、絶対的な確信を持ってから告知してください。
飼育者は獣医師の言葉を信じてしまうのですから。

上記に、脱肛のはずが素人相手に緊急オペの必要性を説き、体を切り裂き、25万円もの治療費の請求を受けた事例を記しました。
今回は、我が家から嫁がせたチワワの飼い主さんが2度目の感染症予防ワクチン接種に行ったところ「水頭症の疑いあり」とされ、エコー検査、触診、観察等の結果、数万円の請求と水頭症の診断を下されました。
嫁がせる前に、我が家掛かり付けの獣医師に1回目のワクチン接種と健康チェックを受け、問題なしと言われた子です。
過度に頭が大きいわけでもなく、眼つきも正常であり、歩行・運動機能等にも問題が見られなく、兄弟たちと元気に遊んでいた子です。
引渡し後、わずか10日ばかりで、そのような診断を下されるとは。
たしかに素人判断できない病であることも承知しているつもりですが・・・。
急ぎ、子犬を引き取りにお客様宅へ伺い、経過観察しながら、診断材料であったエコー写真と共に我が家掛かり付けの獣医師の元へ向かいました。
掛かり付けの獣医師が、そのエコー写真を診て、更に自身で写し直し、診断の結果は正常。
長年、犬に携わっている私たちが数多くの経験を元に体や頭部・行動を観察しても問題は見られませんでした。
命に関わる病ですのでセカンド・オピニオンの必要性を感じ、別の動物病院で同様な診察してもらった結果も全く問題ありません。
2件の獣医師とも、「あのエコー写真では水頭症を判断できるわけは無く、それでも納得できないのならばCTやMRIを使って詳細な検査をするしかない。」「そもそも水頭症と判断を下したならば、インフォームド・コンセントもおこなわず、なんの治療をしないことはありえない。」と申しておりました。

これって?

チワワは結局、キャンセルとなり別に嫁ぎ先を探すこととなりました。
獣医師の安易な見解によって、一期一会で結ばれた絆が切れることとなりました。
チワワは無為な環境の変化と移動にさらされストレスを受けることとなりました。
飼い主さんは夜も眠れず仕事にも行かれないほど気持ちを煩い、子犬は繊細で弱いと間違ったイメージを持つようになってしまいました。

ペットショップやブリーダーには、「あの動物病院にいくと、どんな病状であろうと犬パルボって診断されるよ」「こっちの動物病院だったら、犬ジステンパーって診断される」「その病院に行ったのなら、定番の○○の治療と、いつもと同じ薬をくれたよね」と言う笑い話があります。
命に関わる重篤な病名を伝え、元気になれば獣医師のおかげで、更に信頼を高める結果となります。
死んでしまっても、その様に重篤な病気を持った犬を販売したペットショップやブリーダーが悪く、治せなかった獣医は悪くない(責任が無い)こととなります。

医療ミス、医療事故、補償問題、賠償責任等を恐れるあまり、いい加減なことを言ってはいけません。
特に重大な障害や命に関わる疾病を宣告する場合、獣医師の持つすべての知識と経験によって判断して告知して下さい。
わずかな知識だけで軽々しく告知することにより更なる不幸の連鎖を獣医師の手により作り上げることは獣医師の最も重い罪の1つとなります。

我が家では、飼育頭数も一般家庭よりは多いので「掛かり付けの動物病院は2件あります」。
いずれも信頼でき、安心して我が家の愛犬をゆだねることの出来る動物病院です。
この2件に絞り込むまでに相当の月日と多くの動物病院に通いました。
これは各動物病院の休院日や診療時間の差、急患の対応、深夜の対応、獣医師の検査・治療項目の得意・不得意により、分けるためです。
セカンド・オピニオンを受けるときも便利ですし、インフォームド・コンセントの差が分かりやすくもあります。
2件の掛け持ちなんて動物病院にとっては面白くないでしょうが、プロのお勧めです。


                                         2010.4/2

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