カラーブリードについて。


最近、カラーブリードについて色々な話を聞きます。

まず、カラーブリードとは何でしょうか?
遺伝学に基づいて、作出したい毛色の仔犬をブリーディングすること。

クリームについてご存知ですか?

美しい色です。
日本人はこの様な色合いが好きですよね。
私達のメインのカラーブリーディングはクリームと考えております。

その分、とても難しい色であることもご承知下さい。

クリームを発生させるカラー遺伝子は、Color(Albino)Locus/カラー(アルビノ)ルーカス とされております。
優性遺伝子では、C
劣性遺伝子では、cch   と表現されます。

私達は、ゴールド、クリームをそれぞれ5種類のカラーに分けて区別をします。

クリアゴールド     a-    + Ccch + ee   輝く澄んだ感じのゴールド。
ゴールド        ayay + Ccch + E-    少し濃い目のゴールド。
ピュアゴールド     ayay + Ccch + ee   薄く淡い感じのゴールド。
シェイジェットゴールド ayat + Ccch + E-    黒い差し毛の入ったゴールド。
ブラック&ゴールド   atat + Ccch + E-    タンマークがゴールド。
  
クリアクリーム     a-    + cchcch + ee 輝く澄んだ感じのクリーム。
クリーム         ayay + cchcch + E-  少し濃い目のクリーム。
ピュアクリーム     ayay + cchcch + ee 薄く淡い感じのクリーム。
シェイジェットクリーム ayat + cchcch + E-  黒い差し毛の入ったクリーム。
ブラック&クリーム   atat + cchcch + E-  タンマークがクリーム。
 
伝学上の区別ですから、言葉で発色を言い表すことは難しいです。
同じ遺伝子座でも個体によって発色が異なります。(個性と言うことになります)
カラー遺伝学は研究者によって捉え方が様々で確定されておりません。(これは、パピーズママ流と申しましょうか)

当然のこと、b(ブラウンシリーズ)、k(ブラックシリーズ)、d(ダイリューションシリーズ)、m(マールシリーズ)等がホモ・ヘテロ結合している事によっても発色の変化はあります。
計画交配によって望む毛色を作出することが、クリームコートのカラーブリーディングの最も面白いことではないでしょうか。

注意するべき事柄も多くあります。

クリームの作出を追い求め続け、淡い色のみを掛け合わせて行きますとアルビノカラーの子が産まれる危険性が高くなります。
致死遺伝子として流産してしまう場合が多いのですが、稀に命を持ってしまう場合もございます。
真っ白な毛色に、お鼻、パット、爪、おヒゲも白一色。
瞳は血液の赤色。
視聴覚、内臓疾患、生殖欠陥、知覚障害…
どの様な障害を持っていても不思議でない短命を約束された子が産まれてしまいます。

美しいクリームを求めるあまり、色素の薄い子同士を掛け合わせ続けた結果、お鼻やアイラインの抜けたりレバー色になってしまう子も現れます。
最も多い欠陥が、この鼻抜けしてしまった子でしょう。
計画交配も行えない繁殖屋によって作出されてしまいます。

ダップルが入ってしまっても一般の方には色合いの見分けがつきません。
怖い事は次世代に更にダップルが掛かるダブルダップル。
7〜9割は視聴覚や内臓疾患等の重篤な障害を持つ子になってしまいます。
この場合、ミスカラーとしてホワイトポイントが入った場合、非常に間違いやすいので区別は必要です。

購入されるは一般の方が多いのです。
ブリーダー、パピーセーラーは、血統と交配の遺伝情報を間違いないものとし、正確な情報を的確に購入者に伝える必要があります。

他、チョコレートの子との掛け合わせは止めましょう。
ヘテロ結合の場合でも、発現型は僅かばかりでも黒を薄めるチョコレートの発色が表れ、お鼻がボケた感じとなるはずです。

パイボールドとの交配も、ダップルと同じ理由で発現の見分けがつきにくく危険です。

遺伝子座を研究し、それでも発色に違いが現れ、追い続けると欠陥が現れる…
それ程難しいのですが、ピュアクリームの美しさと言ったら!
日差しに輝くホワイトクリームなんて神がかり的な色と言えます。
いつかはホワイトコートのダックスフンドも現れるはずと信じております。

本当に素晴らしいカラーです。
研究を重ね、ブリーダーとしての自信を持てる子のブリーディングを目指したいものです。


カラー遺伝子についてご質問お受けします。
弊舎から嫁いでいない、関係を持っていない…
ご心配ご無用です。
同じ愛犬家として、知っている限りお答え致します。
一般家庭の方も、プロの方もどうぞ。