カラー遺伝子を考える。


ソリッド(単色)コート。


1色のみで覆われた披毛の色合いを言います。

レッド、ゴールド、クリーム、チョコレート、ブラック、ブルー、イザベラが考えられます。

よく目にするは、レッド、ゴールド、クリームまで。
チョコレート、ブラック、ブルー、イザベラのソリッドコートは稀少ですね。


レッド、ゴールド、クリームは、赤(フェオメラニン色素)を引き出す「Agouti locus」ベーシックなカラー遺伝子からの作用で発色されるのですが、チョコレート、ブラック、ブルー、イザベラはブラックシリーズと言われる優勢の黒色コートを発色させる「Dominant Black locus」からの作用が必要となるのです。
この「Dominant Black locus」が稀少なもので…


Dominant Black locus(優勢する 黒色 遺伝子)
優勢のKを、アグーチシリーズの優勢Aと表す方も多くいらっしゃいます。
K   全身の披毛を黒色に覆う。
kdr ブリンドル(虎柄/ブラックライン)を発生させる。
k   披毛に影響しません。


この遺伝子が現れてダックスフンドのカラーも一気に増えました。
カラーブリードーの元は赤(レッド)か、黒(ブラック)。
いずれかを元にして更なるレアカラーの作出を試みる訳なのです。


ドミナントブラックから危険な交配の組み合わせは考えられません。
注意することは、優勢遺伝子のKですから遺伝子を引き継ぐとソリッドブラックなどの単一カラーコートとなってしまいます。


1つだけ疑問を持っております。
優勢のKなのですが、本当に優勢であるのならもっと多くのソリッドブラックのダックスが増えても良いはずと考えます。
赤(レッド)のアグーチルーカスは、優勢のドミナントブラックにより掻き消されるはず。
当たり前に考えてブラックが最も多く、レッド、ブラック&タンと続くのならば分かるのですが…
やはり、ブルーと同様に新しく遺伝子を入れた結果現れたカラーなのでしょうか。

となると数十年後には、スタンダードカラーはソリッドブラック?
それはそれなりに楽しいかも。
カラー遺伝子を学ぶ者の推理と致しましょう。


カラー遺伝子についてご質問お受けします。
弊舎から嫁いでいない、関係を持っていない…
ご心配ご無用です。
同じ愛犬家として、知っている限りお答え致します。
一般家庭の方も、プロの方もどうぞ。


カラー遺伝子は命に関わる交配にも繋がりますので、表記・記載ミスなどございましたらご指摘願います。

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