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2006年10月22日
子どもの未来への応援団
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 ここ数日テレビや新聞で「いじめ」の問題が大きく取りあげられています。心がとても痛みます。つらい事件が多すぎます。ほんと悲しいです。そして過熱する報道にも閉口し、テレビのスイッチを切ってしまいます。いじめた子が悪い、それを見逃した先生が悪い、それを隠蔽しようとした教育委員会が悪い・・・・と非難はいくらでも出来ます。でもそれだけでは何の解決にもなりません。本質的な所やそれを他人事として非難する自分をどう振り返るかが私は大事だと思っています。
 
 昨日、元気塾での新任3年目の若い先生の実践発表に私は感動し涙が出そうになりました。自分の指導力の未熟さを反省しながらも、毎日必死で子どもと向き合う若手教師の奮闘に胸が熱くなりました。この先生は殺伐とする子どもたちを何とかしようと、ある試みをされました。「南中ソーラン」への取り組みです。(この取り組みは金八先生のドラマでも取りあげられました) 4時間ぶっ通しでビデオを見せたり、子ども自身が自分で動き出すのをひたすら待ったり、ここだという時には時間をたっぷり取りながら子どもと真剣勝負をしていくのです。時には子どもたちの不甲斐なさに怒って教室を飛び出してしまう先生。でも先生の熱意に動かされ、殺伐としていた子どもたちは見事に変わっていったのです。友だちがいるから自分もここにいる、人はこうやって支え合いながら生きている、心を一つにして頑張ることは心地よい、そんな 「素敵な体験」 を 「心の銀行」 に貯めていったのです。途中、もめ事もありました。小さないじめもありました。でもそれよりも 「もっといいもの」 を子どもたちは見つけたのです。授業をつぶして話し合ったこともありました、算数の進度が遅れたこともありました。でもその後の子どもたちは、算数の時間に教え合いをしながら、お互いが伸びていこうと踏ん張るのです。分数ができない子のそばに寄り添い、一緒に考えていくのです。これが仲間なのです、これが学習なのです、これが教室です。これが学校のすばらしいところなのです。
 
 学力低下だ、教師の質が低い、授業時間を減らすな、道徳教育が必要だ、安全第一だ、競争させないとダメだ、・・・・・と子どもも教師も学校も次々に課題を課せられ、追いつめられています。もっともっと子どもにも先生にも余裕をあたえて欲しいのです。教育には時間がかかるのです。「強制」や「競争」、「効率化」の言葉はあわないのです。
 いじめの過熱報道もいいですが、こんな若手教師の奮闘ぶり、こんな子どもたちの生き生きした姿をもっと報道して欲しいですね。そんな報道をみた子どもたちは 「私たちもあんなふうになりたい」 って憧れるのです。本当は子どもはいじめなんかしたくないのです、みんなと仲よく力いっぱい活動したいと願っているのです。それをかなえてやるのが大人の役目なのです。 そう、私たち大人は 「子どもの未来への応援団」 なのですから・・・。
 

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Posted by naka602 at 09:45 | TrackBack (0)
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