fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 今日は奈良女子大附属小学校の学習研究発表会に行ってきました。岩井邦夫先生の最後の「忍者体育」を見てきました。これで見納めです。 今日の忍者体育を一言で表すなら、やはり「感動の授業」でした。すごくよかったです。58歳の岩井先生が孫のような子どもたちを相手に真剣勝負の授業をされていました。体育館中をコマネズミのように動き回る岩井先生の姿は昔とまったく変わりません。そして子どもたちの信じられないぐらいの運動量とその動きのすばらしさに目を奪われました。24年前、岩井先生の忍者体育を初めて見た時の衝撃と、今日も同じような気持ちになりました。 あーよかったな、授業を見られて・・。 でも今悔やんでいます、今日の授業の事をもっと宣伝しておけばよかったと。 元気塾の先生にも 「年休をとってでも見に来い!」 って強く言えばよかったと後悔しています。この授業の感動は、実際に目の前で見た者しか味わえません。ビデオや本ではうまく伝わらないのです。そんなすばらしい授業が、今日で最後だったのです。 ホンマみんなに見せたかった! 24年前、「奈良の学習法」に出会ってから、私は何度この学校に来たでしょうか、何度忍者体育を見たことでしょう。私の教師としての考え方は、ここから生まれてきたのです。ここが私の原点です。今日はなんだかそんなことが思い出され、感慨深くこの小学校の中を歩いていました。
20年前の私のノートには、岩井先生の授業の事が次のように記されていました。 岩井先生の授業をみて、まず驚くのは子どもが一人ひとり違うことをしていることである。先生が子どもを集め 「この技はこういうふうにやりなさい」 という光景はまったくないのである。授業中岩井先生はコマネズミのように動き回り、一人ひとりと接触し、その子の心を探っているのである。既成の教材を一斉に一律に与えて教え込むのではなく、一人ひとりの子どもが自分の学習としてどう取り組み、どのように学び、どう生きていくかを見届けながら指導しているのである。 今、学校教育の中で、知識や技能・技術を早く正しく教えることにばかり重点がかかってしまい、子ども自ら学ぼうとする気持ちを育てることが忘れられている。岩井先生は、子どもが 「何をした」「何が出来たか」「何をうまくやったか」 ということよりも、まず子どもが、今何を感じ、何を考えて、仲間と共にどんな気持ちでやろうとしているか、という子どもの心がどう動いているかという視点から、子どもが生きる授業をつくろうとしている。 子どもは自ら学ぶ力を持っている。学習というものは、教師が力ずくで教授するものではない。あくまで子ども自らが進んで自分の学習に取り組み、学習の仕方を工夫し、学習する力を身につけ、自分の力で自分の道を力強く歩んでいくことができるようにすることである。(岩井邦夫) ※岩井先生の忍者体育は今日で見納めでしたが、実はあと一回だけ見る機会があります。2月25日(日)日本体育教育技術学会(会場・奈良女子大附属小学校)で、授業公開があります。この日本体育教育技術学会とは、いわゆる法則化体育(現TOSS)の集まりで、岩井先生の体育の考え方とはまったく違うのです。この日は、 「TOSS対忍者体育」 という違う考え方の体育授業の対決が行われるのです。簡単にいえば、TOSSは「教え込み体育」であり、岩井は「教えない体育」なのです。同じ子どもを使って、岩井先生と根津先生(TOSS)がそれぞれ授業をします。なかなかおもしろいですよ。詳しくは明治図書の雑誌に案内が載っています。
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