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2007年11月29日
この先生の授業はぜひ見ておきたい
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 2日前のブログに書いた 「プレリュードの彼」 の講演会が終わったあと、午後からは西宮の小学校の授業研究会に向かいました。そしてそこで、この日2度目の涙を流すとは思ってもみませんでした。
 
 6年生の総合「命の輝きをみつめて」の研究授業でした。定数を超えた41名の学級、いろんな子どもがいました。単親(母子、父子)家庭の子ども、親を亡くした子ども、暴力や暴言をはいてしまう子等・・・厳しい状況の子がいるかと思えば、やんちゃな仲間をも励ます子、そしてホスピス病棟の患者さんに折り紙細工を持っていく子・・・そんな優しい子どもたちもいるクラスでした。
 
 授業は「命」をテーマに、 「夢や希望、目標」 「仲間とのつながり」 「自律する自分」 の3つの柱を絡めて、子どもたちに考えさせていく授業でした。先生は一人ひとりを見ながら、反応を感じながら、進めていきます。指導計画通りにいかないこともあります。それは既成のカリキュラムに子どもをのせる総合学習ではなく、目の前の子どもの実態に合わせた真の総合学習でした。
 この先生は、しんどい状況の子どもには、優しい言葉もかけつつ、「いつまで甘えているんや!」と厳しく追いこんでいったりもします。優しさと厳しさをうまく持ち合わせた先生です。
 
 授業の半ば、「命」の話の最中に、一人の子が突然泣き崩れました。先生は何もしませんが、回りの仲間がその子を支えます。先生は、親の死になかなか立ち直れないこの子に何かを訴えようとしていたのです。でもそのまま授業は進んでいきます。そして授業の最後に先生が語り始めました。すると、その子は、しっかりと体を起こし、先生の方をじっと見つめて聴いていました。
「あなたはみんなの希望なの。希望の星なのよ」
自然と私の目にも涙が出てきました。参観していた多くの先生方も同じでした。
教室に温かい空気が流れたまま授業は終了しました。
 
 本当にすばらしい授業でした。こんな感動的な授業はめったに見ることはできません。
「この先生の授業はぜひ見ておきたい」
みんなにそう言いたいです!
 
西宮市立平木小学校 米口征代先生。
私の妹のような、自慢の後輩です。ぜひぜひ見てください。 
 
 

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Posted by naka602 at 00:47 | TrackBack (0)
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