fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 昨日のことです。講演前に控え室で担当の方とお話ししている時、担当の方が 「私事ですが、最近妻を亡くしたのですが・・・・、看護師さんっていろんな方がおられますね。決められたことだけしかしてくれない人もいるし・・・・・」 と明らかに看護師さんに対する不満・・・・、妻の最期なのに・・・・という無念さが顔の表情からにじみ出ていました。 「仕事としては、ちゃんとしてもらったのですが・・・・、人間には心があるんですよね」 と、私に静かに語られました。 今朝の新聞の投書欄にこんな文が載っていました。30代の小学校教員の方です。 「6年前、病院で働いていた頃、長く入院おられた高齢の男性患者さんが臨終を迎えました。私は若い看護師さんと2人で体を清めました。いつもなら黙々と行いますが、その日は違いました。20代前半だった看護師さんが患者さんに語りかけ始めたのです。 「今からふきますよ」 「体を横に向けますよ」 生きている人のように、優しく語りかけながら体を清めていきます。温かいタオルでふき、着替えをし、化粧をしました。病室に温かい雰囲気が広がりました。それから、人と仕事に対する私の姿勢は変わりました。 その後、教員になりましたが、度々、あの原点に戻るようにしています。様々なことに惑わされないように、自分がつかんだ原点に戻り、それから、またスタートします。」 今から25年前、娘が生まれたとき、 私の母が、おしめの換え方を教えてくれました。 うんこにまみれたおしりを拭きつつ、 「あーたくさんうんちしたね。よかったねえ」 「さあ、今からきれいにするからね。あー気持ちよくなったね」 と、まだ何もわかっていない赤ちゃんに優しく語りかけながら、おしめを替えたのです。 こんな小学生の保護者がいました。 逆上がりが出来ないけど、手にまめをいっぱいつくって頑張る息子に 「頑張りよ。お母さん応援しているよ」 と、もう寝入った息子の手を握りながら涙を流すお母さん。 こんな中学生のお母さん、 夜の仕事を終え、夜中に自宅に帰って一番にすることは、ぐっすり眠る娘に 「ただいま。今日も遅くなってごめんね。晩ご飯ちゃんと食べた?。風邪ひいてへんか。 ・・・・・うん、じゃおやすみ」 そんなことを毎日語りかけるお母さん。 心をこめて・・・・語る。 それは必ず通じるものです。
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