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2008年2月20日
卒業式前夜の 「いい時間」
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 18日は、西宮浜の「いるか幼稚園」での講演会でした。以前にも書きましたが、ここは阪神大震災のために急遽、復興住宅を含めて新しく街がつくられた場所です。(震災前の計画では、工場とスポーツレジャー施設の予定でした) そしてそこの西宮浜小学校に私は勤務していたのですが、あれから10年が経ちました。
 この日は、久しぶりに西宮大橋を渡り、西宮浜に入りましたが、当時の通勤の様子を思い出しついつい西宮浜小学校を1周してから、いるか幼稚園に向かいました。懐かしかったです。
 
 いるか幼稚園のホールは、広報に力を入れて下さっていたのか、いっぱいの人でびっくりしました。何度も話を聴いて下さっている常連さんもいて、うれしいやら恥ずかしいやらでしたが、以前の講演で「優」の字の話を聞き、我が子に「百優」と名付けた竹馬さんのお顔も発見し、本当にうれしかったです。また、私のタイガースブレザーが桧山仕様になっているのを知っておられたのでしょう、なんと桧山選手のサイン色紙(それも仲島正教さんへの字入り)を持ってきて下さった方もおられました。むちゃ感動です。本も売れるし、感謝感激でした。地元ってやっぱりありがたいですね。ふるさとに帰ってきたって感じがしました。
 
 講演会終了後はすぐに帰らずに、ヨットハーバーにも寄りました。ここに子どもたちをよく連れてきて、海を眺めたり、絵を描いたりもしました。すっごくいい所です。震災で痛んだ心をこの風景が癒してくれました。そして、やっぱり小学校は素通り出来ず、車を停め、学校に入りました。開校当時の先生はもうたった一人だけです。その残党(笑)の赤木先生の教室をのぞき、元気塾にきている若手の桔梗先生の教室にも顔を出しました。子どもたちは 「誰?このおっちゃん?」 と不思議そうに私を眺め、「ずっと前にこの学校にいた先生だよ」 と言うと 「へぇー」 と小刻みにうなずいていました。校長室に入ると「優しい人」の文字があり、またまたうれしく思いました。
 
 講演会には、当時私が担任した教え子のお母さん(井上よう子さん)もいらっしゃいました。井上さんがご自身のブログ(2/19)に講演等のことを書いてくださっています。
http://yokoscene.blog.bai.ne.jp/
 
 西宮浜小開校から2年間一緒に過ごしてきた子どもたちの卒業式前夜のことです。
式の準備もすべて終わり、さあ帰ろうと思ったのですが、その前に私はもう一度教室に戻ってきました。真っ暗な教室に電気を灯し、一人ひとりの机を眺めながら、いろいろ思い出し、一人で感傷にふけっていました。なんか 「いい時間」 でした。そして今度はベランダに出て、辺りを眺めていたら、そこに人の影が・・・・そして
「先生、ありがとうございました」 と声がしたのです。
その声こそが井上さんだったのです。
 
 この出来事は、とても印象深く、ずっと心に残っていたのですが、井上さんはそれもブログに書いて下さっていました。井上さんのブログを読みながら、あの 「いい時間」 のことを思い出し、また幸せな気持ちにさせていただきました。井上さん、ありがとうございました。

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Posted by naka602 at 09:57 | TrackBack (0)
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