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2008年11月15日
同和問題はまだ解決していない
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 今日の元気塾では、「同和問題」について、たっぷりと2時間語らせてもらいました。いつもと違い、硬派の元気塾でしたが、30名の先生方の真剣さも伝わってきて、本当にうれしく思いました。
 
「人は、さびしい面、弱い面を誰でも引きずっている。
 普段、偉そうに語る自分にも差別心がある。
    でも、それでいいのか?
       人間として、その生き方でいいのか?
    そんな自分をふり返り 
          自分を磨いていく
    そんな自分が、人間になっていく営み
          それが人権教育ではないだろうか (仲島) 」
 
以前、ムラのお母さんからこんなことを言われたことがあります。
「差別は教師がつくってきたんですよ」
この言葉が私の胸に突き刺さりました。
 
同和教育から人権教育という流れの中で、同和問題はもうなくなった、という風潮や、それにともなう教師の意識低下が心配されています。確かに以前よりはずっとずっとよくなりました。でもまだ部落差別は厳然と残っています。だからこそ、今一度同和問題を勉強してほしいのです。
 
今日は、その基礎知識をしっかり話しました。
今なお残る差別の実態、部落史の見直しの意味、なぜ解放令後「差別と貧困」になっていったのか、水平社のこと、西光万吉、オールロマンス事件、同対法・地対法・地対財特法、教科書無償化、統一応募用紙、今日も机にあの子がいない、寝た子を起こすな論、逆差別、差別のばらまき、識字学級、校外学級、差別の氷山、全同教、解放同盟・全解連・同和会、同和地区と対象地域、狭山裁判、地名総監・・・等、同和問題に関わる出来事や取り組み等を次から次へと話していきました。
そして最後に、その同和問題を解決するために、今、同和教育を人権教育に再構築して進めていること、今学級で何をすべきかを話しました。
 
★今なお残る差別の現実を前に、差別に負けない力、そしてそれを支える集団を育てるために自分に出来ることを一つ一つ大切にしていきたい。
★今まで何度か仲島先生の話を聞いてきて、「寝た子をおこすな」的な考えだった自分が、変わってきました。でも今日はまだまだ出来ていない自分を見直すことができました。何度も考え直さなければならない弱い自分が少しずつでも感覚的に本物になっていくようにがんばりたいです。
★「教師自身が差別者だ」ということを胸にもちながら、クラスの子、学校、地域の氷山を溶かしていきたいと思います!
★今日の板書の紙が、一目で同和教育の歴史や時間の流れがわかるようになっていて、とても理解しやすかったです。
★今まで、正直なところ、部落差別の話は何となく聞いただけで、「起きていない」自分でした。来年から教師として、子どもたちの前に立つ時の責任と教育の力の大きさを常に感じながら、日々学んでいかないといけないと思いました。今回の講義をうけて、知らないことの罪を感じました。
★今年から元気塾に参加してきましたが、仲島先生の教育の中心にあるものがわかったような気がします。同和問題ということで、難しい内容なのかと思いましたが、いい話をたくさん聞けてよかったです。
★今まで断片的にわかったつもりになっていたことが、流れやその時々のいろんなことを教えていただき、深く考えることができました。そして今まで教えていただいていた「差別の氷山」や「人権文化の温かい海で溶かそう」というのが、流れを知ってすごくすごく大事だなと思えました。
★心が温かくなるすばらしいお話であっという間でした。人ってステキだな、つながるって大切だな、教師っていいなあ、とウルウルときました。
★差別問題には小学校に通うときから関心がありました。でもそんな自分も差別はしています。それは間違いないと思います。その思いをどう見直し、つき合っていくか、これからの課題です。ありがとうございました。
★「氷山の一角論」というのがすごくストンと心に落ちました。子どもたちをつなげることが人権教育の最大の努力する点なんだと思いました。
★小学校5年の時から部落差部のことを担任の先生から教えてもらい、正義感だけで進んできたのですが、途中からこの問題は、自分の問題だと感じたところから、自分にとって元気の出る教育になりました。
 
 
 先生方の正直で前向きな感想を読みながら、これからもまた元気塾で、同和問題について考えていきたいなと思いました。
 
 
 
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 20:08 | TrackBack (0)
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