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2010年12月9日
もう一人の恩師
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講演でいつもお世話になっている潟Vステムブレーンから、こんな連絡が入りました。
「弊社でお世話になっているパナソニック電工の部長さんが、
 仲島さんのことをご存知のようです。仲島さんは覚えていらっしゃいますか?」
 
そんな連絡が来て、お名前をお聞きし、私はびっくりしてしまいました。
覚えているも覚えていないも私は度々、その方のことを思い出していました。
ここ4年ほど、宝塚の中山桜台小学校の校内研修に行っていますが、あの辺りを
通るたびにその方のことをいつも思い出していました。
「確かこの辺りに家があったと思うけどなあ・・・・今どうされているのだろうなあ」 って。
 
 
話は36年前にさかのぼります。
高校3年の時、私は担任にきついことを言われました。
「先生になりたいので、大阪教育大学を受けたいです」
「今の君の成績では無理だ」
「それは自分でもわかっています。でも浪人してでも入りたいのです」
「君には、浪人しても無理だ」
「・・・・・・・・・・・・(怒)」
 
 
「くそー、あの担任の奴め!」 
私の闘志に火がつきました。
でも、実際の状況は最悪でした。校内の成績も悪いし、模試も全然ダメでした。
これでは担任がそう言うのもしかたありません。
夏季講習などにも行っていない私は、途方にくれましたが、
その時、「私を教えてくれる人」 に出会ったのです。
いわゆる家庭教師です。といっても家に来てもらうのではなく、私がその人の家に
おじゃまして教えてもらうのです。大阪市立大学の大学生です。
週2回、阪急中山駅から登り坂を約15分歩いて通っていました。
苦手な英語を約半年間みっちり教えてもらいました。
受験術というか、問題を解くコツも教えてもらいました。
受験というのは、ボーダーラインに何十人何百人といるので、1点や2点が大きく響く。
だから発音の問題一つもおろそかにしてはいけない。むしろこんな発音の問題でこそ
確実に1点2点を稼いでおくことが大切だと教えられました。
(このことは、その後の人生の「教え」になりました)
英文解釈はなかなか伸びませんでしたが、発音と文法にはだんだん自信がついて
いきました。
 
そしていよいよ本番、大阪教育大学の入試を迎えます。
英語・・・・・たぶん今までの英語のすべての試験の中で一番いい点数がとれたと
思いました。発音もできた、英作文もできた、文法もできた と思えたのです。
模試では20点くらいしかとれなかったのに、この日は最低でも60点はとれたと確信
できたのです。(なんや60点かと言われそうですが、自分ではスゴイことなのです)
そして担任もびっくりする 「現役合格!」 です。
 
教えてもらった大学生の上村(かみむら)精一さんにもすぐに連絡し、お礼を言いました。
まさに、上村さんのおかげで合格できたのです。もう感謝、感謝、感謝です。
上村さんは、私のもう一人の恩師なのです。
 
なのに、なのに・・・・その後の私は不義理な奴でした。
それ以来連絡もせず、音信不通になっていました。
だから中山桜台小に行く時には、いつもいつも心の隅につっかえがあったのです。
 
そんな不義理な私を、上村さんはしっかり覚えていてくださり、
システムブレーンに話して下さったのです。
 
ぜひぜひ近いうちにお会いして、
今までのお詫びとお礼をしたいと思います。
「上村さん、今まですみませんでした。そして本当にありがとうございました」

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Posted by naka602 at 17:11 | TrackBack (0)
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