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2016年9月13日
ジュンク堂の謎
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拙著「教師力を磨く」が出版されたのが2006年11月。今年で発売10年になります。おかげさまで2006年初版第1刷が、2015年には第13刷までいきました。約2万部が売れたことになります。これは教育書の中では大ヒットの部類に入るようです。たくさんの方に購入いただき、本当にありがとうございました。

その「教師力を磨く」の販売で、ずっと不思議に思っていたことがありました。
以前のブログでも書いたかもしれませんが、
私の地元の「ジュンク堂西宮北口店」でのことです。

本屋さんでは、だいたい初版の時は「平積み」といって数冊をまとめて陳列して
下さるのですが、しばらく経つと「1冊」になり、他の本の中に混じるのです。
なのに「ジュンク堂西宮北口店」では、ナントナント7年間ずっと平積みだった
のです。こんなことは異例中の異例で「ジュンク堂西宮北口店」には、きっと私
を知っている人がいるのではないかと思っていました。
実は一度、「教師力を磨く」の出版社である「大修館書店」にもそのことを聞い
てみましたが、はっきりわかりませんでした。

当時はジュンク堂の書店員による書評もありました。

「夢は『40人の子どもを育てること』から『40人の先生を育てて1600人の子どもを元気にさせること』。 新たな夢を胸に西宮で26年間続けた大好きな小学校教師の仕事を退職し、教育サポーターとして活躍中の仲島正教先生。 先生の思う「教師力」とは「子どもを躍動させる力」。 その力をつけるための「10のすすめ」を若手教師に向けて書かれている本である。先生の経験から具体的に書かれていて、とても読みやすい。例えば、体育の授業でのゴールパスゲームの実践記録。みんなが生き生きと取り組む魅力ある体育学習の工夫が書かれてある。その学習は魅力ある人間づくりにもつながる。授業のことだけではなく、学級通信のこと、人権教育のこと、学級づくりのこと、そして人との出会いのこと。 様々な角度から若手教師を激励していて、元気を、頑張るパワーをもらえる本である。」


その「ジュンク堂の謎」が、今日、思わぬところから解けたのです。

今日、ある小学校の人権講演会に行っていたのですが、
講演終了後、校長室に1人の女性の先生が来られました。
その手には「教師力を磨く」がありました。

「私は通信教育で教師の免許を取ったのですが、昼間はずっとジュンク堂の
西宮北口店で働いていました。その時に『教師力を磨く』に出会い、何度も
読みながら教師をめざしていました。」
「えっ、ジュンク堂西宮北口店にいたの?」
「はい、ジュンク堂西宮北口店で働いていました。実は『教師力を磨く』の
書店員の書評も書かせてもらっていました」
「えっそしたら、もしかして、平積みにしていたのは、あなたですか?」
「はい、そうなんです。この本はずっと平積みにしようと決めていました。
辞めたあとも平積みのことは友人の書店員に引き継いでもらいました」
「・・・・・・そうやったんや・・・・・・」


竹中かおる先生、現在30歳。
拙著「教師力を磨く」をこうやって育ててくれたのは、若干20歳の学生さん
だったのです。あれから10年、その学生さんは、素敵な小学校教師となり、
今日、私の講演を聴いてくれたのです。
この素晴らしい出会いとつながりに、感動で胸がいっぱいです。
「ありがとう竹中さん!」の一言ではすまされません。
竹中さんには感謝してもしきれません。

嬉しい、ホンマ幸せ。
こんなドラマが本当にあるのですね。


帰り際に
竹中先生が持ってきてくれた拙著にサインをさせてもらいました。
「あなたに会えて 本当によかった。 仲島 正教」


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Posted by naka602 at 21:44 | TrackBack (0)
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