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2016年12月23日
「ごまめ」と「ボク」
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新聞にこんな記事が載っていました。「関西遺産『ごまめ』」・・「ごまめ」とは食べ物のことではなく、大阪では「鬼ごっこでデン(タッチのこと)されても鬼にならない小さな子」のことを意味します。近所や自分のお兄ちゃんやお姉ちゃんの遊びにまぜてもらう時に使われる。「○○ちゃんはごまめで寄せたる」となります。

昔は子どもが多く、上の子が下の子の面倒をみながら遊ばないといけなかったの
で、みんなが面白くなる工夫として、子どもたちの中から生まれた考え方だった
のでしょう(北陸学院大学中島教授)。ただし、この呼び方は大阪だけのようで、
東京では「みそっかす」とか「おみそ」と呼んでいたそうです。


今思えば、この制度?っていいですよね。
小さい子が子ども社会へ体験入学をさせてもらえるのです。
そしてお兄ちゃんたちは、鬼にならないごまめも、ちゃんと追いかけて
くれるのです。なんて優しいねん。

私もその例外ではありませんでした。
4つ上の姉や近所のお兄ちゃんたちの遊びに「ごまめ」として、いつも
遊びに入れてもらっていました。
近所のお兄ちゃんたちから、私は「ボク」って呼ばれていました。
「ボクはごまめな」って、鬼ごっこ、かくれんぼ、缶けり等に入れてもら
いました。特に「缶けり」は鬼になると、なかなか大変で「ごまめ」でよ
かったと小さい子どももながらに思っていました。
そんな私が、ある時お兄ちゃんたちから「ボクは今日からごまめはなし」と
言われた時は、不安に思いつつ嬉しい気持ちになったのを覚えています。
やっと一人前になった気分でした(笑)
ホンマ「ごまめ」はいい制度です。

私はそんなわけで小さい時から、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんからは
「ボク」って呼ばれ続けていました。なんと私の姉からも「ボク」って
呼ばれるのです(笑)母親も時々「ボク」って呼びました(笑)
でもちょっとややこしいのです。近所のお兄ちゃんが
「ボク、僕と一緒に遊ぼう」「僕の自転車にボクも乗りよ」
「僕がボクとこに行くよ」
でも大丈夫(笑)イントネーションが違うのです。
「ボク」のイントネーションは「ク」が高くなります。
「僕」のイントネーションは「く」が低くなります。
そう使い分けられていました。
「ボク」は独り立ちする小学校卒業まで続きました(笑)


ふと読んだ新聞記事、
「ごまめ」と「ボク」
すっかり忘れていたこの言葉を思い出させてくれました。



※新聞記事にはこんなことも書いてありました。
日本漢字能力検定協会の佐竹さんの言葉です。
「大阪の『ごまめ』は、東京の『みそっかす』という突き放した表現に
比べ、ごまめには 『なりは小さいが、いつかは一人前になってほしい』 と
優しいまなざしが込められている。その人情味が大阪で好まれたのでは」と。
・・・やっぱり大阪はええなあ! 大阪大好き(笑)


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Posted by naka602 at 10:01 | TrackBack (0)
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