« 前のエントリー | Main | 次のエントリー » | TrackBack |
2017年2月9日 |
心地よい疲れ |
私の教え子ノブ子は、地元西宮を離れ、愛知県の高校教師になりました。 全く知らない土地、知り合いもいない、言葉も違う、そんな赴任でした。 小学校の時、あんなにかわいかった女の子が、ちょっとやんちゃな高校生と 真剣に向かい合い、これまでほめられたこともなく自暴自棄な行動をとる生 徒に、自信と勇気そして夢を、与えていくのです。 そのノブ子からのリクエストでした。 「あの子たちに仲島先生の話を聞かせてやりたい」 今回の生徒たちは、ノブ子が1年2年3年と3年連続で担任した子です。 それだけ思い入れのある生徒たちです。 ノブ子の誕生日には生徒からたくさんのメッセージが寄せられました。 「早よ結婚してよ」と婚活を勧めるものありましたが(笑) 多くは「ノブ子先生のクラスになれてよかった」「3年生ではノブ子先生の クラスになりたいとずっと思っていた」「ノブ子先生みたいになりたい」等、 ノブ子先生への憧れや尊敬の言葉がたくさんありました。 ノブ子先生はホント素敵な教師なんだと思います。 ノブ子は、生徒たちに 「私が子どものころ、周りには元気で素敵な大人がたくさんいた。 学校にも元気で素敵な先生がいっぱいいた。そしていつしか 自分もそんな大人になりたい、そんな先生になりたい、と思うように なった。今回そんな先生の1人をみんなに会わせたい。そんな先生 の話を聞かせたい。自分がかつて味わったように・・・」 と私を紹介してくれました。 こんなハードルが上がった中での講演会でしたが、 生徒たちは私に興味津々の目を向けて聞いてくれました。 時には大きな声で笑い、時には涙しながら聞いてくれました。 最後の「♪扉」の時に、歌詞カードには目もくれずに、背筋を伸ばし じっと私を見つめてくれていた男子生徒がいました。私が微笑むと 彼も微笑んでくれました。 終わりの挨拶をされた学年主任の先生が、話しながら思わず涙ぐむ姿に 女子生徒ももらい泣きをしていました。普段は厳しい学年主任の先生の 涙に生徒たちも何かを感じたのでしょう。 講演後は、ノブ子学級に行かせてもらい、おまけのミニミニ講話です。 ちょっとだけ卒業前の贈る言葉です。 そして最後にノブ子先生の話ですが、ノブ子先生も話しながら思わず 涙ぐむのです。すると前にいた男子生徒がもらい泣きです。その光景 に私も涙があふれました。 今日はとってもいい日でした。幸せな一日でした。 「先生ってやっぱりいいなあ」ってしみじみと感じました。 今夜は心地よい疲れです。 こんな疲れはいいもんですね。 ノブ子、いえノブ子先生、本当にありがとう。 |
今日は愛知県立S高校の3年生に話をしてきました。もう卒業までの登校はあと数日、そんな間際の講演会は普通はあり得ません。ある意味、奇跡的な講演会でした。
Posted by naka602 at 20:40
| TrackBack (0)
|
TrackBack |
この記事へトラックバックするには、このURLをお使いください: |