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2020年7月23日
阪神園芸の本
かつて「阪神園芸」のことを「体育科教育」のエッセイに書いたことがあります。「たかがライン引き、されどライン引き」というテーマで運動会のライン引きに関する内容なのですが、冒頭は阪神園芸のライン引きでした。
先日、甲子園に初観戦に行った時も、試合前の「阪神園芸」のライン引きをしっかり見てきました。これを「職人芸」というのでしょう。

その「阪神園芸」に関する本を2冊読みました。

★阪神園芸「甲子園の神整備」・・・金沢健児著(毎日新聞出版)

★「あめつちのうた」・・・朝倉景宏著(講談社)


「甲子園の神整備」は金沢さんという甲子園の本物のグランドキーパーが
書いた本当の話や出来事の記録で、
「あめつちのうた」は朝倉さんという作家が、金沢さんたちの話を聞き、
実際の甲子園の整備を見学して、事実に基づいて書いた阪神園芸の小説です。

小説では、主人公の新人グランドキーパーの苦悩と成長が描かれてあり、
そこにLGBTの親友の話も絡みながら話が進んでいきます。野球の選手では
なく、グランドキーパーの野球小説です。
少年野球を題材にした「バッテリー」を書いたあさのあつこさん、
陸上競技を題材にした「一瞬の風になれ」を書いた佐藤多佳子さんの
推薦文が帯に書いてあったので、即購入しました。

スポーツ小説といいながら主人公の雨宮大地は運動神経がまるでダメ。
先輩に怒られながら成長していく姿に感動してしまいます。
同時に「甲子園の神整備」の情景とダブって、私の頭の中は、映像も出て
くる映画になっています。
昨夜もテレビでナイターを見ていると合間に阪神園芸の整備が映し出されます。
そこに雨宮大地もいるような気がして仕方ありません(笑)

ちなみに金沢さんの「甲子園の神整備」の中には、赤星選手や能見投手の話も
出てきます。守備の名手鳥谷選手の話も出てくるのですが、「さすが鳥谷」
と感動してしまいました。

1冊だけでも面白い。
2冊読むとさらに面白い。
そんな本の紹介でした。




今夜は藤浪の復帰戦です。
今夜の甲子園のマウンドは、きっと藤浪のためにこれまで以上に
整備されていると思います。
頑張れ藤浪!



Posted by naka602 at 11:16 | TrackBack (0)
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