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2020年8月20日
「めぐり来る夏に」 の反響
兵庫県人権啓発協会「きずな8月号」に、拙稿「めぐり来る夏に」を寄せましたが、その反響は思いのほか大きく、兵庫県内だけでなく、大阪、滋賀、沖縄からも頂き、とても嬉しく思いました。感想を寄せて頂いたのは、役所関係や学校関係の方々なのですが、今日こんな所から感想が送られてきました。

それは、JAL職員のHさんからのLINEでした。
「めぐり来る夏に」 と関係のあるJALからです。

実はHさんとはつながりがありました。
Hさんが高校生の時、私が講演に行ったのですが、終了後も話をしに来てくれ、
大学生になってからも何度か出会う機会がありました。
昨年春にJAL入社後も、私の講演を友人と一緒に聞きにきてくれるなど、
なんだか私の教え子みたいなHさんです。

以下、HさんからのLINEです。


仲島先生へ

今、デスクに座り、パソコンを眺めながら昼ごはんを食べています。
画面には仲島先生の「ちょっと書いてみました」w
2020年7月29日「めぐり来る夏に」きずな8月号という記事を読みました。その記事にあるURLをダウンロードし、教材文を読みながら一人デスクの上で涙が止まりません。
あの事故から35年。日本航空社内には事故を経験した社員はほんの一握りしかいません。しかし、決して風化しているわけではなく、あの事故から学び、安全第一に日々の業務にあたっています。安全に支障をきたす恐れが発生した場合は、たとえダイヤが乱れようとも飛行機を止める。安全が確認されるまでは決して飛ばさない。基本手順を順守し、推測に頼らず必ず、確認をする。それが今のJALです。

なのでこの教材文、それから田中さんの手記を読んだ時、申し訳ない気持ちと同時に、これからも安全を守りぬかなければならないという使命感で身が引き締まる思いになりました。

同和問題と日航機墜落事故をどう結びつけるんだろう?と思いながら読み始めましたが、出会いの素晴らしさ、人の暖かさ、愛の偉大さ、すごく感じさせていただきました。

この教材はJALの他の社員にも絶対に読んで頂きたい教材です。
教育現場のみならず、我々民間企業でも活用できる素晴らしい教材だと思いました。
早速、同期のメンバーに周知したところです。

午後も安全第一に業務に当たります。
仲島先生にはいつも心動かされますね!なんだかやる気が出てきました!
ありがとうございます😊

Fly for it!!



このHさんからのLINEを読みながら、
嬉しくて嬉しくて、ありがたくてありがたくて、
感動と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
Hさん、本当にありがとう。


Hさんはホンマ優しいええ子なんです。
高校時代もそうでしたし、大学時代もそうでした。
「将来は教師になりたい」 って思っていたようですが、
諸事情もあり、JAL入社になりました。
入社試験(集団面接)でのエピソードがあります。
英語のスピーチなど、他の受験者より明らかに劣っていたHさんが
その人たちを差し置いて合格したのです。
合格後、会社から教えてもらったようです。
「Hざんは確かに英語力などの技能面では他の人より劣っていた。
でも控室で、Hさんは自分のことだけでなく、周りの受験生にお茶を
配るなどしていた。そんな周りへの気配りや優しさのあるHさんを
欲しいと思った」と。
そんなHさんは、入社後、やはり英語力でも苦労したようです。
でも一生懸命なHさんは、今やなくてはならないJAL職員です。

2月に出会った時には
「今はJALで頑張っていますが、いつか教師になりたいと思っています」
と語ってくれました。
Hさんが教師になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
Hさんなら、とっても素敵な先生になれると確約できますから。
でもね、JALですからね、もったいないですよね(笑)
常識的には教師よりJALですよね。
ちょっと複雑です(悩)

でもどっちにせよ、
Hさん、頑張れ〜〜〜
ずっと応援しているから

(もうすっかり教え子のつもりです(笑))




Posted by naka602 at 21:39 | TrackBack (0)
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