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2020年12月25日
心からの拍手
今、発売中の「体育科教育1月号(大修館書店)」の巻末エッセイは「愛するということ」というキザなテーマで書いています。体育の雑誌なのに「愛」について書いています。なので原稿を提出するときには、こんなエッセイでいいのかな、とすごく気になっていたのですが、意外に反響はよくてびっくりしています。まあまあウケました(笑)


この「愛するということ」の前号(体育科教育11月号)のテーマは
「心からの拍手」でした。
内容は「コロナ禍での医療従事者への拍手」だけでなく
「学校関係者への拍手」も送ってあげてほしいという趣旨で書いたのですが
その中で、甲子園球場へ観戦に行った時の話も書いています。

コロナ禍でプロ野球も無観客試合だったのですが、この日初めて観客を5千人
入れた甲子園に私も行ってきました。4万5千人入る甲子園に5千人です。
席は5つくらい空いていてガラガラ、鳴り物の応援も声援も禁止です。
すると普段が聞こえないカーンという打球音、バシッとミットに収まる音、
ピッチャーのウッという気合の声がよく聞こえるのです。
そして一番大きく聞こえたのが、観客の拍手です。
チャンスで打った時の歓喜の拍手、ピンチを切り抜けた時の安堵の拍手が
甲子園球場に響き渡るのです。

普段の甲子園球場は鳴り物の応援でとってもにぎやかです。
これも甲子園らしくてとてもいいのですが、
静かな中での拍手はなぜか心に響くのです。なぜか感動するのです。
拍手っていいなあとつくづくそう感じたのでした。


さて、前置きはこれくらいで(えっまたか〜)
ここからが本題です。(前置きが長いねん)

先日の「天声人語」にこんなことが書いてありました。

指揮者の川瀬賢太郎さん(35)はこの夏、小さな発見をした。
久々に聴衆の前でタクトを振った日、これまでは当たり前だと
思っていた拍手の表現力に聴き入った。
「世界で一番好きな音は、拍手だと気づきました」


「心からの拍手」は最高の贈り物、
私もそう思います。



Posted by naka602 at 20:44 | TrackBack (0)
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