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2021年6月6日 |
テスト動画7 2年体育「くものすランド」 |
「仲島正教 元気が一番塾YouTube」の正式配信は6月15日ですが、今もテスト動画が流れています。「私のプロフィール」「司書教諭の役割」「ジョブチューン」「あさのあつこ×仲島正教」 そして最新のアップは「2年体育くものすランド」です。このテスト動画7は、私の授業のビデオなので「仲島はこんな感じでやってたんだな」とわかってもらえると思います。41歳の若い仲島です(笑) 2年体育「くものすランド」 これは体育館のフロアいっぱいにゴムを張り巡らして、その中を子どもたち が自由に動くというものです。何をするのも子どもの自由です。 子ども自身がこんな動きをしてみたい、こんな動きを作ってみたい。 「みんな違って、みんないい」 そんな『動きづくり』の授業です。 初めての日、私は朝早く体育館に行き、一人で体育館いっぱいにゴムを 張り巡らしていました。 そして1時間目の体育の時間、 何も知らない子どもたちは、体育館に入ってびっくりするのです。 「え〜これ何〜?」「わぁ〜すご〜い!」「おもしろそう〜〜」 子どもたちは大歓声です。 で、すかさず「さあ、ここで遊ぼう〜〜」と言うと、子どもたちは 一斉に体育館中を走りまわり、飛びまわり、寝転がり、キャーキャー と大喜び、興奮状態になります。 「センセ〜くものすみたい」 「そうや〜これ、くものすランドや〜」 「めちゃくちゃ楽しいよ〜〜」 「もっともっと、まだまだやりたいよう〜」 運動の好きな子も、運動が苦手な子も関係ありません。 みんな楽しいのです。だって強制されないですからね。 次回もすごくすごく楽しみにしてくれていました。 そして2回目のくものすランドの時間です。 体育館のゴム張りの準備は、今日から子どもたちです。 すると時間がかかるかかる(笑)結局、20分かかりました。 「やっと出来た〜!」子どもたちは大喜びで動き出します。 ところが私は5分で集合させ「これで終わり!後片付けです」 「え〜なんで、もっとしたいよ。まだ時間あるよ」と言うので 「いやいや時間はないよ。だって準備に20分かかったでしょ。 だから片付けも20分とらないと出来ないから、もう終わりだよ」 「え〜〜〜」と子どもたちは不満タラタラでした。 するとその次からは、しっかり遊ぶためには、準備を早くしようと、 工夫をし始めます。子どもたちは協力して動くようになるのです。 この準備も、大切な体育の授業の一コマなのです。 体育の研究発表会などでは、よく授業前に準備がされている光景を 見たことがありますが、あれでは子どもは育ちません。準備も片付け も子どもにさせなければ意味はありません。先生がしてはいけません。 この動画の日の授業では、子どもたちは なんと3分40秒で準備をしてしまいました。子どもたちが必死で走っ て準備している様子や協力している姿も映っています。 実は「みんな違ってみんないい」という授業をしていると 「楽しそうだけど、力がついていないのでは?」 と指摘を受けることがあります。 「あの子はいつもと跳んでいるだけ、それも同じ動きばかりだ」 と偏りをつかれることもあります。 それに対して私はどうしていたかというと、 基本的には「いつもみんな違ってみんないい」のですが、 時々、私が一斉に大事な動きをさせたりしますし、個別に回って 「右足で跳んでいたね。じゃ左足では跳べるかな?」と声を かけたり、友達の動きを紹介しながら多様な動きを引き出しています。 また3人組で友達の「まねっこ」をすることで動きを広げています。 そして授業が進んでいくと、個人の動きから、集団の動きへも変化 していきます。くものすランドの中で鬼ごっこも始まります。 それならみんなでリレーをしようとゲームに移っていくのです。 実は私がいろいろ仕組んでいるのですが、子どもたちにとっては 楽しく遊んでいるうちに、いろいろな動きをし、力をつけていって いるのです。 体育館にマットだけを並べて、 「手は肩幅に開いて、膝を曲げて、さあまっすぐに回りなさい」 そんな授業より、体育館にゴムを張り巡らし、マットがなくても 床をゴロゴロ回る子どもたちの目は生き生きしています。 Kさんの作文です。 「私はいつも 体育の時間がきらいなのに くものすランドができてから すきになりました。 もしかしたら、くものすランドが わたしに まほうをかけたのかもしれないな」 私は若い先生に 低学年の指導は 「子どもたちに魔法をかけるんだよ」 といつも言っています。 |
Posted by naka602 at 23:59
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