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2015年5月31日
大阪・帝塚山界隈
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今日は「第29回帝塚山音楽祭」に行ってきました。1987年から続いている日本でも有数の街の音楽祭です。昨日今日と2日間は帝塚山界隈は音楽一色になります。

私は南海高野線「帝塚山駅」で下車しましたが、その2つ先の「沢の町駅」は
37年前に私が教育実習に行った中学校がある所です。そんな懐かしさを感じな
がら、帝塚山駅から歩いていくと、そこには昭和の香りがプンプンする街並みが
出てきました。道の真ん中を昔ながらの路面電車(阪堺線)が走り、横を時々
車が通り、歩道のない両側を自転車がゆっくり走っています。
角にあった「帝塚山郵便局」はまさに昭和初期の建物のまま。
歩く人の様子もなんだか昭和の感じです。
映画「3丁目の夕日」の風景が、まだ帝塚山には残っていたのです。

そんな昭和の道を歩いていると、ガタンゴトンという路面電車の音の向こうから
きれいな音色が聞こえてきました。フルートの音色です。
昔ながらの自動車整備工場を過ぎると、横は化粧品のお店でした。
フルートの音色はこの店から聞こえていたのです。
この化粧品のお店もライブ会場として「音楽祭」に参加しているのです。
「帝塚山音楽祭」は野外メインステージの他に、街のこんな小さな場所でも
ライブが行われているのです。

開けっぴろげの店の中では「エスペランサ」のライブが始まっていました。
そうなんです、私と仲よしの奥田勝彦・良子さん夫妻のライブです。
いつものホールとは違う雰囲気です。出入り自由で、時々ちんちん電車の音も
雑じってしまうという環境ですが、これがまた何とも言えずいいのです。
これぞ街の音楽祭ですね。
良子さんのフルートとオカリナ、勝彦さんのベースの音に、心が癒されて
優しい気持ちになっていきました。


大阪・帝塚山界隈は、ホンマええところですわ。
この音楽祭もホンマええ感じですわ。
そして、エスペランサさんも最高ですわ。





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Posted by naka602 at 22:20 | TrackBack (0)


2015年5月25日
校長先生のミニメッセージ
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5月22日、尼崎市立立花北小学校の参観日に行ってきました。立花北小学校は開校以来ずっと体育科の研究をして今年で36年目に入ります。教職員が変わっても脈々と研究が受け継がれています。続けるというのは「言うは易く行うは難し」です。本当に凄いことなのです。
立花北小学校も、尼崎の自慢の学校の一つです。

今回は、園田女子大の澤田浩准教授(体育科教育)をお連れしての参観でした。
澤田先生は長野県の学校から、この4月に尼崎にやってこられました。
生まれて初めての地尼崎に来て、最初の訪問校が立花北小というのも
何かの縁なのでしょう。いい学校を見てもらえました。


前段が長くなりましたが、今回のブログの書きたいことは体育科研究とは
まったく違います(笑)
それは玄関に入った時に一番に飛び込んできた「小さな掲示板」のことです。
それは「校長先生のミニメッセージ」でした。
この日のメッセージは

「5月22日(金) ガールスカウトの日
 今日は、さんかん日です。みなさんは、さんかん日はすきですか?
 校長先生はとてもいやでした。自分ではがんばっているつもりなのに
 『先生の話をきいていない』 とか 『手をあげていない』 とかいろいろ
 おこられました。さんかん日は昔からこんな日です。」

このメッセージを読んで、思わず笑ってしまいました。
普通なら「さんかん日です。がんばりましょう」的なメッセージが多いのに
校長先生は 「とてもいやでした」 って書いているのですからね(笑)
これには子どもも保護者も思わず笑顔がこぼれます。


面白かったので、
校長先生にお願いして、以前のメッセージも見せてもらいました。

「4月23日(木) 子ども読書の日
 お待たせしました。今日から1年生の給食が始まります。こんだては
 ハヤシライスです。校長先生も大好きなメニューです。残さず食べようね。
 ところで、ハヤシって林のこと? 」

なんじゃこれ?
読んだ子どもたちは 「林じゃないよ〜」 って大きな声を出しつつ
「じゃ何?」 そんな疑問にみんなでワイワイ。
先生に聞く子、図書室に行く子、お母さんに話す子・・・・
ハヤシが一騒動を起こします。


「4月17日(金) 恐竜の日
 1985年の今日、阪神のバース、掛布、岡田が巨人の槙原投手から
 甲子園のバックスクリーンに3連続ホームランを打ちました。今でも
 『伝説の3連発』として語り継がれています。この年、阪神は日本一
 になりました。」

と地元のタイガースネタを持ち出して、家族の会話を引き出そうと
する阪神ファンの上杉校長先生です(笑)


ちなみに今日25日は何か?

「5月25日(月) 食堂車の日
 5月も最後の週になりました。プロ野球は明日からセパ交流戦が
 始まります。阪神は楽天、西武と6連戦です。5勝1敗か4勝2敗で
 いってほしいのですが、おそらくその逆になるのでしょう。」

たぶん今ごろ、校長室の前では、子どもたちと校長先生の言い合い(笑)
が始まっていることでしょう。


立花北小の子どもたち、そして先生たちも、
毎朝、校長先生のミニメッセージを楽しみにしています。
私も毎日見に行きたいです。

ホント素敵な校長先生です。




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Posted by naka602 at 08:43 | TrackBack (0)


2015年5月20日
19年目もよろしく
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先日(16日)、教え子の結婚式に横浜まで行ってきました。披露宴の最後にスライドショーで新郎新婦から一人ひとりへのメッセージが流れましたが、私へは「19年目もよろしく・・・」という文言でした。ついこの間と思っていたのにもう19年になるんだなと思うと感慨深いものがありました。


披露宴の冒頭に司会者から新郎新婦の紹介がありました。
「・・新郎直希さんの趣味はマラソン。会社でもマラソンサークル所属です。
 小学校4年生の担任の仲島先生と走り始めたのがきっかけで、それ以来
 ずっと走り続けています。フルマラソンの最高記録は3時間7分・・・・」

こんな感じで名前入りで紹介してくれました。普通は名前までは言わんやろ
と思うのですが、おかげで披露宴の途中に会社の上司から
「あなたが彼のマラソンの師匠だったのですね」と話しかけられました(笑)


また、上司のスピーチの中で「彼はとにかく一生懸命です」という言葉が出て
きましたが、私も同感です。本当にいつも一生懸命なのです。
かといってクソまじめではなく、明るく元気で時々しょうもないことをする
のです。だから人気者なのです。
「いつも目がキラキラしていて、いつまでも少年のようなところが好きです」
と新婦の絢子さんも言われていました。
姉さん女房の絢子さんは、彼にはピッタリです。
きっと幸せになってくれるでしょう。
「直希さん絢子さん、結婚おめでとう!」


彼のお母さんは、当時の4年1組のPTA学級委員さんでした。
彼のお母さんのおかげで、クラスの保護者もみんな仲よしでした。
親同士が繋がっている時って、クラスの子どもたちもすごくいい感じに
なるのです。親同士が繋がれば、子ども同士も繋がるのです。
だからPTAって大事なんです。

彼とお母さんと私のスリーショットを撮りました。
あれから19年目の記念写真です。
私の宝物になりました。

「長〜〜〜〜〜い、おつきあい京都銀行」のCMではありませんが
「長〜〜〜〜〜い、おつきあい」 は教師冥利に尽きます。




※私の講演を聞いた人は、覚えていらっしゃるかもしれませんが
「自分のこんなところが好き」の話の中で
「寝る前にガスの元栓が閉まっているか毎日確かめている自分が好き」
と書いたのは、今回の彼です(笑)





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Posted by naka602 at 06:46 | TrackBack (0)


2015年5月11日
実感はまだないのですが・・・
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まだまだ実感はないのですが、とうとうおじいちゃんになりました。今日5月11日に息子・雄介(29歳)に赤ちゃんが誕生しました。3168gの男の子です。
名前は「稜真(りょうま)」と言います。
病院に見に行ってきましたが、確かにかわいいです。だっこもさせてもらいましたが、やはりかわいいです。ほっぺや指をさわるとめちゃめちゃ柔らかくて小さくてかわいいです。ホンマ癒されますね、このかわいさに。



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Posted by naka602 at 23:59 | TrackBack (0)


2015年5月10日
LINEが・・・
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あー大変! いろいろ触っていたら、訳が分からずLINEが流れたみたいです。LINEはしていません。すみません!返信いただいた人もいますがごめんなさい。LINEやってません。
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Posted by naka602 at 19:53 | TrackBack (0)


2015年5月9日
夜間中学校
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5月9日朝日新聞「社説」に夜間中学校のことが書かれていました。また5面には夜間中学に関する記事も載っていました。
5面・・・中学校を卒業できなかった高齢者や外国人が通う「夜間中学校」について、文部科学省はどの程度ニーズがあるかを初めて調査し、8日発表した。ボランティアたちが運営する似たような取り組みが154市区町に広がる一方、夜間中学を置いているのは8都府県の31校にとどまった。・・・
「社説」では、「1県1校は必要だ、どの県にも学びの灯を」 と訴えています。


夜間中学校の実態については、なかなか知る機会がありません。
全国にはたった31校しかありませんが、どこにあるのでしょう。
・東京都8校
・千葉県1校
・神奈川県2校
・京都府1校
・大阪府11校
・奈良県3校
・兵庫県3校
・広島県2校   計31校

これを見ると、全体の3分の1が大阪にあり、関西が6割をしめることが
わかります。
その理由はわかりませんが、私の個人的な考えとしては、関西は昔から同和教育
を熱心に取り組んできたからではないかなと思っています。同和問題や在日外国
人、障がいのある人等の学習や実践を通しながら
「厳しい状況の人、弱い立場の人を大切にする」
そんな精神がずっと生き続けているのではないかと思っているのです。
こんな見解だと、他地域はやっていないみたいじゃないかと叱られるかもしれま
せんが、そうではなく他地域もやっているけど関西がそれ以上だということです。

※だから「弱いタイガース」も応援するのです(笑)


兵庫県には3校の夜間中学校があります。
・神戸市丸山中学校西野分校
・神戸市兵庫中学校北分校
・尼崎市成良中学校琴城(きんじょう)分校

私は仕事柄、尼崎の琴城(きんじょう)分校には時々お邪魔していますが、
あの山田洋次監督の映画「学校」の様子とほぼ同じです。
あれは映画の世界ではないのです。今も同じような状況があるということ
です。この現実を多くの人にも知ってほしいなと思っています。

月曜日(11日)も授業参観に行こうと思っています。
授業は1時間目17:30〜18:10
   2時間目18:15〜18:55
   3時間目19:15〜19:55
4時間目20:00〜20:40   
尼崎市立成良中学校琴城分校には、今年は9名の新入生が入り、
現在48名の生徒が通っています。
(阪神尼崎駅から徒歩8分)


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Posted by naka602 at 06:58 | TrackBack (0)


2015年5月6日
ゴールデンウイークの過ごし方2
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今日でゴールデンウイークも一応終わりですが、今年は家でじっとすることは避けて、外に出ることを目ざしました。そしてけっこう動きました(笑)


★今日は昨日に引き続き、また夙川の「中西徹展」に行ってきました(2回目)
「えっ、また来たの?なんで?」と驚いてもらいました(笑)
そして昨日と同様に、夙川から香櫨園浜までまたサイクリングです(健康的)

★家のすぐ近くの西宮ガーデンズで、3日間で3度映画を観ました。
・セッション
  凄い、感動した、という評価も高い映画でしたが、私は教師という仕事柄か、
  あの教師のあの指導には違和感がありました。
・グッドライ いちばん優しい嘘
  スーダンの内戦により親を殺された兄弟たちが、アメリカに移り住む話で
  すが、その人間愛に感動してしまいました。
・風に立つライオン
  以前に観た映画ですが、グッドライのスーダンの内戦との関係が知りたくて
  もう一度観ましたが、やはり医師大沢たかおが診た患者はスーダンの内戦で
  負傷した兵士たちでした。関係がよくわかりました。

★大阪・森ノ宮ピロティホールで「がーまるちょば」の公演に行きました。
以前観た時には、お腹の底から笑い転げたので、今回も楽しみでしたが、
今回は「がーまるちょばカンパニー」ということで人数は2人から6人に
なり、パワーアップしたということですが、私としては、以前の2人だけ
の方がよかったです。2人「ケッチ」と「ヒロポン」の芸がもっと観たか
ったです。この2人は最高です。

★森ノ宮キューズモール(日生球場跡地)
ピロティホールの目の前に、GWオープンした話題のスポットです。
ここには店舗の屋上をつないだ300mの「エアトラック」があるのです。
人工芝の3コースはとっても気持ちがよかったです。トラックの横には
スポーツシューズ店があり、このトラックで試し走りができるのです。

★30年前の教え子の家族と「ランチバイキング」に行きました。
教え子のお父さんが支配人の小野市のゴルフ場のレストランでのランチです。
教え子(37歳)とお母さん(69歳)のほか、教え子の姉母子に友人の母子も
加わり、総勢8人の楽しいランチバイキングでした。
ランチのあとは、近くの「浄土寺」に行ってきましたが、このお寺はナント
国宝なのです。同じ兵庫県に住みながらまったく知りませんでした。
その国宝「浄土堂」は素晴らしいです。

★父親の墓参りに行ってきました。車で2時間半、GW唯一の遠出です。
久しぶりに父に会ってきました。
その帰りは、施設にいる母親にも会って父の墓参りの報告をしてきました。


こんな感じの私のゴールデンウイークでした。
よく動けました→「たいへんよくできました」の花マルです(笑)

さあ、明日からまた仕事モードに切り替えて頑張ります。




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Posted by naka602 at 18:04 | TrackBack (0)


2015年5月5日
ゴールデンウイークの過ごし方1
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今年のゴールデンウイークは5連休。 昔の私ならむちゃくちゃ喜んでいたはずなのに、今は土日の関係ない仕事になり、休日や連休のありがたさをあまり感じなくなりました。子どもたちも独立し、連休だからといって「よしっ!」って燃えなくなってしまいました(笑)これはダメですね。 なので、今回は出来るだけ動くようにしました。


今日5日は、夙川駅近くの画廊に中西徹先生の個展を鑑賞してきました。
大きな病気から復活の個展です。
中西先生が元気になられて本当によかったです。

そのあとは、とってもいい天気なので、予定外でしたが、
夙川公園のオアシスロードを南へ自転車で下っていきました。
一か月前は桜が満開だった夙川が、今は新緑にかわり、心地よい風が吹き、
そこにたくさんの鯉のぼりが泳いでいるのです。すごくいい感じです。
特に今日は、暑すぎない日差しに、爽やかな風が最高でした。
木陰で読書をされている人もいるし、子どもたちは川で水遊びをしています。
私は半袖のポロシャツで自転車に乗っていたのですが、もうそれはそれは
気持ちのいいサイクリングになりました。
何度も何度も自転車から降りて写真をパチリパチリです。
私はこの季節が一番好きです。

阪急夙川駅から南へ南へと下って行き、阪神香櫨園駅も通り過ぎ、とうとう
香櫨園の浜まで来てしまいました。映画「ほたるの墓」にも出てきた西宮回生
病院の裏手から眺める香櫨園浜は、とってもきれいでした。
水際には家族ずれで遊ぶ子どもたち、砂浜ではバーベキューのいい匂い。
東には西宮浜マリナパーク、西には芦屋のヨットハーバー、向こうの方には
阪神高速湾岸線が見えるという都会の中の海辺ですが、その静かな海には
たくさんのヨットが走っています。時々学生たちのボートも通ります。
わぁーなんて平和な光景だ、じっと見ているだけで心が癒されていきます。
私は長く西宮に住んでいたのに、この時期にこの場所に来たことがなかった
ことを悔やんでしまいました。西宮にはこんなにいい所があったのです。
いやーホンマに気持ちがよかったです。

今日は、
中西先生の素敵な作品と元気なお顔、そして夙川、香櫨園のきれいな風景に
出会えた幸せに感謝です。


※「中西徹」展 西宮市羽衣町5-28ギャラリー雛 5/9まで
※「夙川オアシスロード」阪急夙川駅から夙川沿いに南へ続く





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Posted by naka602 at 19:48 | TrackBack (0)


2015年5月3日
5月3日憲法記念日
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今から8年前に初めて沖縄へ仕事で行った時にびっくりしたことがありました。それは塀に「憲法9条を守る」って直接書かれた光景でした。1か所だけではありません。移動中に何か所か見たのです。こちらではポスター等での広報はありますが、塀や壁に直接書かれていることに驚いてしまいました。
また仕事のあとには、地元の指導主事の先生の案内と説明で、地下壕(ガマ)に入ったり、地元の戦争資料館等にも一緒に出掛けました。そのあとは一人で平和祈念資料館にも行って、じっくり勉強してきました。


毎日新聞に「くらしの明日」という湯浅誠さんの連載コラムがありますが、
つい最近の欄にはこんなことが書いてありました。

「平和のための戦争」
            湯浅 誠

象徴的なネーミングだと思った。
「国際平和支援法」のことだ。
内容は、有事の際に米国等に後方支援を行うこと。
要は、空爆するための戦闘機が飛び立つ空母に弾薬を運ぶ仕事を
自衛隊がやります、ということだ。
世の中には「戦争を支援するのに『平和』とはごまかしだ」と
いう意見もあるようだが、私の印象は違う。
ストレートな、体を表した名だと思った。
古今東西、戦争は「平和のため」にやるものだった。
「戦争したいからするんだ」と戦争を始めた人がいるとは思えない。
それはいつも、「やむにやまれず」「相手の理不尽にこれ以上耐えられず」
「圧政に苦しんでいる人々を救うため」「○○という崇高な理念を実現する
ため」に行われてきたんじゃないだろうか。
少なくとも主観的には。

戦争と平和は対立しない。
戦争は平和を確立するために避けては通れない一プロセスである。
平和は黙って待っていれば訪れるものではない。不断の、あらゆる努力に
よってつくられ、維持されるものだ。あらゆる努力には戦争も含まれる。
平和のためにこそ戦争をするのだ。
少なくとも主観的には。

だから、空爆する空母に弾薬を持っていくのは、平和をつくる行為を
支援することだ。
ときにはそういうこともやらなければ、平和はつくれない。
だって相手には理屈や説得は通じないのだから。
基本的な価値観をまったく共有せず、人を人とも思わないモンスターなのだから。
少なくとも主観的には。

そうして、世界各地で戦争は繰り返されてきた。
別に特別なことではない。多くの国がやってきた、ふつうのことだ。
私たちの日本もふつうの国だ。だから平和のためには戦争をする。
だから「国際平和支援法」。何の問題もない。
このネーミングには一片のごまかしもない。
少なくとも主観的には。

――こう考えてくると、つくづく思うのは憲法9条の特殊性だ。
あれは「平和のためであっても戦争はしません」と謳っている。
たしかにふつうじゃない。だから世界を見渡しても稀にしかない。
平和のためには戦争すると謳った「国際平和支援法」の精神、
そこに表れた政府の意向とは相容れない。
だから変えなきゃいけない。
少なくとも主観的には。

……となるのか、どうか。
私たちが決断を迫られる日は近い。
空母に弾薬運ぶ行為から一緒に空爆に飛び立つ行為まではあと一歩、
というのと同じくらい近い。
あなたの主観はどうだろうか。



私は 
「憲法9条は守らなければならない」
そう思っています。

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Posted by naka602 at 22:10 | TrackBack (0)