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2021年1月27日
デンマークサッカー協会少年指導10ケ条
先日テレビで、メジャーリーグのダルビッシュ有投手が林修先生との対談の中で「子どもの野球離れ」についてこう言ってました。
「少年野球で子どもたちにバントをさせている指導者がダメだ」と。
子どもたちには野球の楽しさをもっと教えるべきなのに、勝つためにバントをさせている。少年野球からすでに勝利至上主義になっている。
同じメジャーリーグの筒香選手(元DeNA主砲)も著書の中で同じことを述べていました。
※「空に向かってかっ飛ばせ〜未来のアスリートに〜」文芸春秋2018


FIFAランキング12位の強豪デンマークでは、こんなことが言われています。

「デンマークサッカー協会少年指導10ケ条」
@子どもたちはあなたのモノではない
A子どもたちはサッカーに夢中だ
B子どもたちはあなたと共にサッカー人生を歩んでいる
C子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない
Dあなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない
Eアドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない
F子どもの体を守ること。子どもたちの魂まで踏み込んではいけない
Gコーチは子どもの心になること。子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない
Hコーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ
Iコーチは子どもを教え導くことはできる。しかし勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ


さあ、日本の少年スポーツ指導者はどうでしょうね。
サッカーだけではないです。野球もバスケットもバレーボールもです。
もちろん素晴らしい指導者もたくさんいると思いますが、私は
大人の縮小版を子どもに強制している指導者も見てきました。

子どもはみんな思いっきりシュートを打ちたいのです。
子どもはみんな思いっきりボールを打ちたいのです。
なのに「勝つために」ポジションを決め、コーチの戦術通りに動かそうと
します。そして罵声が飛びます。弱い子、下手な子は試合に出れません。
楽しくなんかありません。
まだ小学生なのに・・・・。


実は、この10か条は少年スポーツに限ったことではありません。
中学校も高校も大学もこの10か条に当てはまると私は思います。
スポーツや部活は
コーチのためにあるのではありません。子どもたちのためにあるのです。





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2021年1月24日
小枝不動産
関西ローカルに「土曜はダメよ」という番組があります。その中で「小枝不動産」というコーナーがありますが、これが面白いのです。桂小枝さんが、全国各地の面白物件を紹介するのですが、ケンミンショーと同じく大阪と沖縄の物件は特別です(笑)

昨日の放送では、2年前の沖縄の物件がどうなったかというものでしたが、
この物件は面白いというより、スゴイ素敵な物件の紹介でした。
2019年1月放送で、沖縄県伊江島にある古民家風の家で築19年。
売り出し価格は、4200万円でした。

その放送から11か月後の2019年12月に、私は初めて伊江島での講演会に招かれ、
2泊3日で3つの講演をしてきました。伊江島のシンボルである城山(タッチュー)
にも登頂し、満喫したのですが、2泊3日ずっとお世話になったのは
伊江村(いえそん)教育委員会の金城幸人さんという方でした。
めちゃくちゃええ人でした。ホンマ沖縄はどこに行っても優しい人だらけです。
宿泊は「こころハウス」という小さなホテルに泊まりました。
火野正平さんのこころ旅で放送された伊江島の場所はちゃんと確認しましたが、
あの小枝不動産で放送された物件のことはすっかり忘れていました。


さて話は戻りますが、
昨日の放送では、その2年前の物件が、売れたのか、今はどうなっているのか、
ということでしたが、なんと「古民家味処『結』」という飲食店になっていた
のです。

「わぁ〜どこにできたんやろ?港から5分って言ってたけど、どこかな?」
とさっそく金城さんに連絡を入れると、
「あのお店は、先生が宿泊した『こころハウス』のすぐ隣りですよ」
「えっ、すぐ隣りだったのですか〜?うそ〜〜。全然気づかなかった〜」
と驚き、すぐにネット検索すると、ドローンの映像が出てきました。
するとホンマすぐ隣りでしたし、金城さんの実家も鮮明に映っているでは
ありませんか。

2019年1月に放送され、その後購入され、飲食店にリメイクされ
2020年春に「古民家味処『結』」としてオープンしたそうです。
金城さんによると
伊江島初の3000円飲み放題食べ放題で、連日賑わっているそうです。
海も見えるオープンテラスもあり、雰囲気も最高だそうです。
金城さんたちが飲んでいる写真も送ってきてくれ、
「先生が今度伊江島に来られたら、ここで飲みましょうね」って。
http://www.kokoro-house.com/archives/889

わぁ〜早くまた伊江島に行きたいです!
みなさんもぜひ伊江島を訪れてくださいね。
伊江島は、沖縄県の離島では、一番行きやすくて便利な島です。
美ら海水族館へ行く途中にある本部港からフェリーで30分で行けます。
そして『結』に行ってくださいね。港から5分で行ける素敵な古民家ですから。
そして宿泊はすぐ横の「こころハウス」で(笑)
(自称伊江島観光大使の仲島より)



※ちなみに桂小枝さんは、私の高校の1つ上の先輩です。
また東野幸治さんも私の高校の11こ下の後輩です。
どんな高校やねん(笑)


Posted by naka602 at 12:02 | TrackBack (0)


2021年1月17日
あれから26年 「満月の夕」
今年も1.17がやってきました。ここ1週間ほど関西の新聞は、阪神淡路大震災の特集記事が載っていました。でも私はまだ辛くてなかなか読めないのです。


昨年、西宮出身のあいみょんが言っていました
「1月17日には、必ず歌う曲があります。中川敬さんが作られた
 『満月の夕(ゆうべ)』という曲です」

https://www.youtube.com/watch?v=nrKaMAqz-PA


26年目の1.17は、この曲を聴いて迎えました。
涙は枯れません。

午前5時46分
         黙とう。






Posted by naka602 at 11:23 | TrackBack (0)


2021年1月9日
監督の声と指示
前回のブログ「監督の声」の文を修正しました。すでに読んだ人も、もう一度読んでみてください。さあどの個所を修正したでしょうか?(笑)
修正したのは、クレームが入ったからではありません(笑)自分でひっかかっていたことを修正しただけです。この方がいいなと思って・・・。
ブログは時々こうやって修正しています(笑)

でも体育科教育の巻末エッセイのように、一旦出版社に出してしまった原稿は
修正出来ないので、提出には慎重になります。たとえ原稿が出来てもすぐには
提出しません。特に夜に出来上がった原稿は、最低でも一晩寝かせます。
そして一旦提出してしまったら、もう振り返りません。発売まで1カ月間、
原稿のことは考えないので、時々何を書いたか忘れることもあります(笑)
そして発売された時「あ〜こんなふうに書いていたんや」と思い出すのです。


さて前置きが長くなりました。 いつものことですが(笑)

前回の「監督の声」については、実は30数年前にこんなことが
あったのです。それがすごく頭に残っていたのです。

関西学生アメリカンフットボールの試合でのことです。
名門同士のライバル対決でしたが、A大学のクオーターバック(QB)が
試合後に話した言葉です。
「自分はハドル(フィールド上での選手同士作戦タイム40秒)の時、
必ずベンチの方を向いて、監督の指示を見ているのに、B大学のQBは
ベンチを見ずに自分で判断し決めている。自分もあんなQBになりたい」

試合は自分で判断したQBのB大学が勝ちました。


前々回(2015年)のラグビーワールドカップで日本代表は、
世界一強い南アフリカ戦での最後のプレーは、監督の指示を聞かずに選手
同士が判断し、ペナルティーキックではなくトライを狙いにいったのです。
そして奇跡の逆転勝利を呼び込んだのです。

監督の声と指示はとても大事だし、それでこれまで成長してきたのでしょう。
でも監督が目指している最終目標は「自分で判断し行動できる人間」になる
ことだと思います。
教師の役目も同じです。

でも
選手に任せる、子どもに任せるには、
その選手がその子が、成熟していることが必要であり、最低条件だ。
だからそれまでは声も出すし、指示もしないといけない。
と思っている指導者もいると思います。

でも私はあえて言いたのです。

「未熟だからこそ、任せてみる」

私はそう思うのです。




Posted by naka602 at 11:42 | TrackBack (0)


2021年1月7日
監督の声
ラグビーを愛する人がよく言うのが、「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」とか「ノーサイド精神」とかですが、私もこれは人間の生き方として素敵だなあと思うし、ラグビーに憧れをもったりもします。

中でも他のスポーツと一線を画するのは、監督の席のことです。
他のスポーツはコートのそばにベンチがあり、監督がすぐそばで指示を
出したりします。
でもラグビーは、監督の席はスタンドです。試合が始めればすぐそばで
指示は出せなくなります。ゲームが始まれば、あとは選手に任せるのです。
これがラグビーの素晴らしいところだと私は思っていました。
そうです。思っていたのです。

でも今は違うようです。
スタンドからでも監督の大きな声が飛ぶのです。
えっ、なんで〜?と私はがっかりするのです。

今、花園では全国高校ラグビーが行われています。
準決勝で対戦した2校の監督は対照的でした。
新聞にも監督のコメントが載っていました。

A高校の監督は
「コロナでチームの仕上がりは、例年と比較すると半分くらい。
 黙っていられない」と大声を出したのです。

B高校の監督は
「指示を出そうと思ったが、思いとどまった。自分が言わんとすること
 をキャプテンらが気づいたので」
続けて
「生徒たちが自分たちで出来るようになった。花園でこれほど成長するとは」
と静かに見守ったのです。


私はB高校の監督の姿勢が好きです。
そんな指導がいいなあと思うのです。

でも現実は、A高校が勝ちました。
勝利至上主義はダメと言いながら、やっぱり勝つために監督が声を出す。
これからの指導は「アスリートファースト」「アスリートセンタード」
って言われていますが、なかなか変わらないのですね。
試合自体は素晴らしいし、高校生の頑張りに感動するのですが、
なんだかすっきりしないです。

あ〜あ。




Posted by naka602 at 10:01 | TrackBack (0)


2021年1月1日
2021年のスタート
あけましておめでとうございます。2021年がスタートしました。1年前のお正月には予想もしなかったコロナ禍で昨年はいろいろ大変でしたが、今年はそれを乗り越える1年になることを願ってやみません。

まだまだコロナの状況は厳しいですが、昨年話題にあがった小説「ペスト」カミュ作では、主人公のリウーがこう言います。
「笑われるかもしれませんが、ペストと闘う唯一の方法は『誠実さ』です」

「誠実さ」ってどういうことでしょうね?
文中にはリウーの返事も書いてありましたが、私たちもそれを自分なりに
考えることがコロナを乗り越える力になるのだと思います。
2021年のキーワードは「誠実さ」です。


そして
私にとっての2021年は、節目になる1年だと思っています。
6月には65歳になり、前期高齢者の仲間入りです。
人生を陸上のトラックに例えると、とうとう第4コーナーを抜け、
最後の直線に入り、ラストスパートを迎えます。

忘れもしない小学校4年生の時、大阪市西淀川区小学校連合運動会で
甲子園球場を走った時のことです。
学校対抗リレーで出来島小のアンカーの私は3位でバトンを受け、
第4コーナーを曲がり、直線に差し掛かった時、
前を走っている二人の姿、そして向こうに見えるゴールテープをはっきりと
意識しました。そしてギアを上げ、ラストスパートをしたことを・・・。
あの興奮は今も覚えているのです。
たぶん生まれて初めての真剣勝負だったのでしょうね(笑)


2021年は、多分ですが(多分かい?はっきりせい!と言われそう(笑))
・20年間乗ったホンダGRVとお別れしそうです。(新車買うの?)
・12年間連載を続けたエッセイも最終回を迎えそうです。(ホンマか?)
・11年間勤めた尼崎市教育委員をやっと終われそうです。(嫌やったんか)
・YouTubeチャンネル「元気が一番」を開設しそうです。(確率5%ですが)


ということで
65歳になっても、元気に頑張りたいと思っています。
一応、ゴールは80歳、あと15年です。
(父が79歳まで生きたので私は80歳までなんとか生きたいです)

そんな私ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします。


2021.1.1  仲島 正教



※ちなみに甲子園のラストスパートはどうなったかというと
前を走っていた2人を抜き去り、1位でゴールテープを切ったのです。
人生初で人生最後の「栄光のゴールテープ」でした(笑)
でも65歳からの直線は、ギアを上げずに、ゆっくり味わって走りたいな
と思っています。





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