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2014年6月29日
嬉しい!
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「最近、沖縄に行ってないなあ。もう長い間ご無沙汰や。あー行きたい沖縄!」と独り言をブツブツ言う私を回りは無視(涙)「何言うてんの」って感じです(笑)

もう沖縄から離れて、かれこれ5か月をむかえようとしています。
「たった5か月か!」の声も聞こえてきそうですが(笑)
こんなことはここ2年間ありませんでした。
2012年は5回、2013年も5回沖縄へ行ったのに、今年はまだたった1回です。
「なんや1回行ってるやんか」と突っ込まれそうですが
私にとっては長〜い空白です(笑)

7月上旬は暇だし、何か理由をつけて、
例えば宜野座高校野球部を応援に行こうかと、夏の予選の日程などを調べて
いました。
関係ないけど、新しい名刺は「沖縄バージョン」で作りましたしね(笑)


そんな私に
一昨日、突然の電話が沖縄からかかってきました。
7月11日に、沖縄県立高校の校長会での講演依頼です。
ヤッター! やりました! やりました!
2月に行った宜野座高校の校長先生が推薦してくださったのです。
嬉しくて声が弾んでいると
「急なことなので、飛行機とか大丈夫かな?」という校長先生に
「どんなことがあっても行きます!」と答えた私でした(笑)

でもさすがに2週間前ということで、飛行機はなかなか席が取れずに苦労
しましたが、なんとか無事にゲット! ホテルもとれました!

ということで、7月11日〜13日まで、沖縄へ行ってきま〜す!

11日が講演なのに、なぜ帰りは13日?とまたまた突っ込まれそうですが、
これは飛行機の予約が取れなかったということにしておきましょう(笑)
とにかく「嬉しい!」の一言です(笑)




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2014年6月26日
ええもん見せてもろた
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尼崎市では、授業力はもちろんのこと、みんなの目標や憧れととなる素敵な先生を「マイスター教員」として認定しています。
そしてマイスター教員による公開授業研修講座を開いて、資質開花、資質向上に取り組んでいます。今年度もマイスター教員の公開授業研修会は10回実施される予定です。

今日はその第1回目の公開授業研修会でした。
尼崎市立大島小学校の大津雅子先生の
3年図工「そっくりさん!びっくり変身!みてみてわたしの工夫」(粘土)。

授業、そして研修会でしたが、最後に教育委員の仲島として挨拶を求められ、
私は、吹き出しにして一言感想を述べました。
(ホンマに大きな紙に吹き出しにして書きました。これも大津先生の手法の一つ)
「ええもん 見せてもろた」


そうなんです、ホンマええもん見せてもらいました。
大津先生の授業は本当に素晴らしかったです。
授業、研修会が終わってからも、私の興奮は冷めやまずでした。
この感動は久しぶりでした。

大津先生は図工の先生ですが、図工だけでなくすべての教科すべての生活に
つながる授業をされていました。これが教育の基本であり原点です。
この大津先生の授業は、すべての教師に見てもらいたい。小学校だけでなく、
幼稚園、中学校、高校の教師にも絶対に見てもらいたい授業です。

見てほしいのは授業技術だけではありません。
大津先生の人間性や子どもに対する姿勢には本当に感動します。
見てもらうのは市内の教師だけではもったいないです。
「尼崎には大津先生がいる!」
全国の先生たちににそう叫びたい気持ちです。



今日の私は指導助言でも何でもなく、一教育委員としての見学だったので、
バインダーも持たずに見ていました。でも少しだけメモをしたので、それを
書き出しておきます。研修会のメモも。

・図工室の入口の掲示、中の掲示が生きている。楽しそう。

・子どもが教室に入ってくる前にドアの所で子どもたちに声をかけていた。その後子どもたちは静かに図工室に入ってきて、いい顔で席についた。さすが。

・先生はよく動くいて子どもに関わりよく声をかける。

・板書、キーワード等の視覚支援、わかりやすい。

・授業にリズムがある。ダラダラしていないので時間の経つのが早い。

・直接技術を教えるのではなく、気づかせながら教えている。

・子どもと子どもをつなぐ作業や言葉。マナーも教える。他者理解。

・言葉で伝えることの大切さ。言語活動は国語、算数、道徳にも通じる。

・どこから見るかによって作品は変わる。子どもの見方と同じ。

・子どもの言葉を拾いながら、広げていく。先生の言葉ではない。

・「ぼくのやり方でいいんだよ」

・粘土をつぶすとき「もとの命にもどしてください」

・粘土はいくらでも作り変えることができる。生きるメッセージ。

・「大人のうまい」から「子どものうまい」へ

・C評価の子をそのまま置いていてはいけない。BへAへ支援。

・先生の見本はうまくないほうがいい。

・一番大切なのは「子どもの姿」

・評価は「最後の作品の出来栄え」ではなく「子どもの姿」

・学び続ける者だけが、教え続けることが出来る

・不揃いな学習指導案。オリジナルをつくりたい。

・アイデア帳。気づいたらここ書いておく。私の大切な物。


※NHK教育(Eテレ)図工「キミなら何つくる?」
7/2 9:10〜9:20 7/3 15:30〜15:40 大島小の子どもたちが登場します。



最後に、

大津先生は私と同じ歳だそうです。(でも若く見えます。元気!)
ということは、残された時間はあと少しです。
ぜひぜひ、大津先生の授業を見てもらいたい! 
そう強く感じています。

こんなこと言うと大津先生は大げさやって怒るかもわかりませんが、
「大津先生は尼の誇りです」



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2014年6月25日
マザークラスの読み聞かせ
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私が議長をしている「西宮市家庭教育振興市民会議」の取り組みの一つに、「マザークラスでの絵本の読み聞かせ講座」というのがあります。
これは、西宮市の地域保健課主催の「マザークラス(妊婦さんの母親講座)」に参加している妊婦さん対象に、絵本の読み聞かせの実演を織り交ぜながら、絵本の選び方や絵本の読み聞かせのポイント、読み聞かせの効果などについての約30分の講座です。

年間18回ほど実施していますが、
昨日は北口保健センターでの「マザークラス」のあとに行いました。
NPO「絵本で子育てセンター」の澤井さんが、穏やかな口調で絵本の良さを
話して下さりながら、3つの絵本の読み聞かせをしてくださいました。
妊婦さんと一緒に58歳の私も聞いていたのですが、
なんか心地よいのです。優しい気持ちになっていくのです。
不思議ですね本当に。

澤井さんは、妊婦さんたちに、
「まだ生まれていない赤ちゃんにも読み聞かせをしてあげてくださいね」
っておっしゃっていましたが、きっとおなかの中の赤ちゃんにも
お母さんの優しい声が届くと思います。

今の世の中、テレビやビデオや車などの騒音、いろんな音が溢れています。
でもやっぱり一番心地よい音は、お母さんやお父さんの優しい声なのです。

たった30分でしたが、ホント優しくなれる絵本講座でした。



「西宮市家庭教育振興市民会議」はなかなかいい取り組みをしているでしょ。
次回は7/16中央保健福祉センターです。


それから一つだけ苦言。
「マザークラス」を見学に来ていた学生が7.8人いたのですが、
「マザークラス」が終わったら、すぐに帰ってしまいました。
この「絵本講座」は自由参加なので、帰るのは問題ないのですが、
学生のみなさん、ホンマもったいないことしましたね。
私が大学の先生なら、絶対に残らせますけどね。




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Posted by naka602 at 08:50 | TrackBack (0)


2014年6月24日
つながりと感動
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私の四国での講演は、徳島県29回、高知県25回、愛媛県12回、香川県11回となっていますが、2年前までは愛媛県はたった4回で、四国4県では一番少ない講演回数だったのです。それがここ2年で7回も増えたのです。それもすべて四国中央市です。

2年前に四国中央市で「人権のつどい」をしたあとに、
市内の小学校や中学校から「なかなか面白い講演をする変な関西人」がいる
ということで、バタバタと講演依頼が続きました。

私の講演依頼は、いつもこんな感じです(笑)
「まったく無名の講師(仲島)で心配だったけど、予想外によかった」と
いう評価(笑)を受け、それが口コミで伝わるのです。
予想外、意外、思った以上に・・よく言われる言葉です(笑)
そんな口コミ依頼が多いのが私の特徴ですので、講演の地域は
偏ります(笑)
でも、この「つながり」にホント感動と感謝の私です。



2年前の「人権のつどい」で、私を見たK校長先生は
昨年6月の講演会にも参加して下さり、
「一番前で見ていた頭がツルツルのオッサンです」とメールを頂きました。
「一番前のツルツル頭・・・覚えてます、覚えてます」と返事をしましたが、
半年後、そのK校長の学校での講演会が実現したのです。

先週末、また四国中央市へ行ってきましたが、これもK校長先生からの
ラブコールでした。
土曜日の夜に先生方の特別講座、日曜日にはK校長の中学校のPTA地域
講演会でした(K校長は今春に異動した中学校でも呼んで下さったのです)
本当にありがたいことです。


四国中央市の講演会は、すべて人権講演なのですが、
私は差別をなくすには3つの心が必要だと伝えてます。
正しく「知る」、おかしいことには「怒る」、そして「つながりと感動」が
大事だと言っています。

K校長先生の学校は、
数年前に新聞やネットで騒がれ、多くの人が傷つきました。
今、そこから再生に燃えている学校です。
校内の様子や授業も見させていただきましたが、K校長先生はもちろんのこと、
先生方もみんな燃えているし、生徒たちの生き生き様子に、
この学校の未来は明るいと実感しました。

K校長先生は
「この学校は『つながりと感動』で輝いていきます!」
と力強く話して下さいました。
そんな頭も心もキラキラした校長先生でした。


「つながりと感動」ってやっぱりいいですね。





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Posted by naka602 at 08:30 | TrackBack (0)


2014年6月17日
楽しい一日でした
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今日は、私が20代の青春時代を過ごした西宮・段上西小学校のPTA講演会でした。通常の講演会は90分なのですが、今回はお願いして120分のロングバージョンでさせていただきました。

段上西小(段西)には正規採用で赴任して23歳〜29歳までの6年間いたのですが、思い出があり過ぎて、これもあれも話したいことばかりでした。
前夜は、そのたくさんの準備と少々の興奮状態で睡眠時間は2時間ほどで、午前10時からの講演会を迎えました。
でもその甲斐もあって、120分がプラン通りに話せました。
通常の講演の話の中に段西時代のエピソードを織り込みながら、写真や歌、絵本
も入れて、私としては満足できる2時間になりました。よかったです!
聞いている方はどうかわかりませんけどね(笑)


その講演を前の方で聞いていてくれたオッサンは、段西時代の教え子です。
私が5,6年を担任したT君。おなかの出た41歳のオッサンです(笑)
我が子が今、段西の2年生です。「PTA便り」で今回の講演会を知り、
午前中の仕事を休んで参加してくれました。
前夜にメールで連絡を受けていたので、T君の小学校時代の写真も拡大して
みなさんに見せました。「この子がこんなオッサンになりました(笑)」

このT君は、私が教職を辞するきっかけになった
「俺たちにはチャレンジしろ!と偉そうに言うのに、先生はチャレンジしな
 いのか!」 と私に説教した(笑)教え子の一人です。

この段上西小のモットーは開校当初から 「ふれあいとチャレンジ」。
ここで子どもたちも教師も「ふれあいとチャレンジ」が叩き込まれました。
当時の子どもたちも保護者も地域の人も教職員も
「段西はどんな学校?」と聞かれたら、みんな「ふれあいとチャレンジ」と
答えましたからね。
そして今も、オッサンのT君もオジンの私も言い続けています。



T君は午後から仕事に復帰です。
でも、夜に再び甲子園で再会です(笑)
今夜は、阪神タイガースvs日本ハムファイターズの試合です。
そしてT君の妹のMちゃんも一緒に参戦です。
(Mちゃんも段西で1年生の担任をしました。兄妹そろって担任です)

18時試合開始で、終わったのは22時46分。
長〜い、長〜い試合でしたが、阪神のサヨナラ勝ちに大興奮でした。
実は途中からもう一人弟も一緒になり3兄妹弟と一緒に甲子園でした。

サヨナラ勝ちのあとは、マートンのインタビューや六甲おろしの大合唱、
そして知らないオッチャン達との握手、握手でなかなか帰れないのです。
ようやく家に帰ったら、もう日付が変わるころになっていました(笑)


あー楽しい楽しい一日でした。




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Posted by naka602 at 08:20 | TrackBack (0)


2014年6月11日
よかった!
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今日は、西宮市立名塩幼稚園のPTA講演会でした。かつて私が勤めていた名塩小学校のすぐ隣りにある幼稚園です。
西宮といえば、甲子園球場や大きなショッピングセンターや住宅地などがある南部のイメージが強いのですが、名塩は北部の自然豊かな山間の町です。西宮の田舎町、山地区と揶揄されたこともありましたが、今は山を切り開き大きな開発も進み、人口もどんどん増えている所です。

私は名塩小に29歳〜33歳まで勤めていたのですが、その時にJR西宮名塩駅
が開業(1981年)しました。(それまではバスしかありませんでした)
今日はその西宮名塩駅から、ゆっくりと歩いて名塩幼稚園に向かいました。
あの緒方洪庵の塾があった「蘭学通り」を通っていきましたが、元々の名塩の
街中は、昔のまんまでした。周りの開発にここだけ取り残されているのです。
「よかった!」
なんだか安心しました。そして懐かしさでいっぱいで思わず笑顔です。
狭い道、入り組んだ家々、そして酒谷商店は、もう昔のまんま。昔の映画に出て
くるような店のままです。郵便局も新しくなっていません(笑)
「よかった!」
家の表札を見ていくと「畑田」「畑田」「畑田」「家門」「家門」「覚前」「覚前」
・・・と同じ名前が多いのも名塩の特徴です。
でもあの美味しい「焼き餅」のお店はもうなくなっていました(涙)

名塩駅からゆっくりと20分ほどかけて名塩幼稚園に到着しました。
車で行かずに、歩いてきて本当によかったです。


講演が始まってすぐ、私はびっくりました。
一番前に座っているのは、美樹ちゃんじゃないか?と(5,6年担任した子)
もう40歳近くなっていますが、昔の面影がある、きっと美樹ちゃんだ、
講演をしながら、私の頭の中では美樹ちゃんの確認作業が進んでいきました。
そして「もしかして」「多分」が「絶対美樹ちゃんだ」に変わりました。
90分後、講演の最後にみんなの前で「教え子が来てくれています」と
「美樹ちゃんやんな」と紹介すると彼女自身が一番びっくりしたような顔で
うなづいてくれました。
「よかった!」

美樹ちゃんは、おとなしくて目立たない子でした。
だから美樹ちゃん自身も「先生は私のことはきっと覚えていない」と
思っていたようです。
「何言うてんねん、覚えてるに決まってるやろ」
そんな私の声に、昔と一緒の表情(少し笑う)をする美樹ちゃんでした。

そのあと、また違う方がそばに来て
「『○○みのり』のことは覚えておられますか?」
「みのりちゃんでしょ、ちょっとぽちゃっりしたみのりちゃんでしょ。
 もちろん覚えていますよ」
「それはよかった。昨日みのりから『仲島先生に持ってもらった1年生の
 時のことすごく印象に残っているよ、先生私のこと覚えているかな』って
 メールが来ました」
とそのメールを私に見せてくれました。あのね帳のことも書いてありました。

また、次の人は
「私の姉の子どもはたぶん仲島先生の頃に名塩小だったんですけど・・」
と言うので、名札を見ると「○○」
「もしかして、良くんのこと?」
「そうです、良です」
「覚えてますよ、家はそこやん!」と幼稚園の裏の方を指すと
「そうです、そこです。姉は今日はバレーに行ってます」
「お母さん、今も元気なんですね。もう60超えでしょ(笑)」
と盛り上がる盛り上がる(笑)

その後もいろいろおしゃべりをしてしまい、
11時半に講演が終わったのに、名塩幼稚園を出たのは1時前でした(笑)


先日58歳になった私ですが、元気をもらいました。
また若くなりました(笑)



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Posted by naka602 at 06:19 | TrackBack (0)


2014年6月3日
図書室が開放されていること
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夕方の毎日放送の特集「本離れ、なぜ図書室は開かない?」を見て、愕然としました。大阪市の小学校(299校)では、休み時間にまったく図書室を開けない学校が12校もあり、最も多かったのが週に1,2回開ける学校で、それは4割にものぼるという報告でした。つまり、図書室はほとんど閉まっているということです。

その理由は、、
先生方が忙しくて、そこまで手が回らないということです。
またせっかく司書教諭がいても担任と兼務しているために、図書室にはほとんど
行けない状況なのです。
(※図書室に先生がいない時に事故が起こったら大変なので、先生不在では鍵が
 かかっているのです。図書室開放の条件は先生(大人)がいるということです)

そんな大阪市に対して、箕面市では先生とは別に図書館司書を配置しているので
図書室は常時開館していて子どもたちは自由に本を読んだり調べ物ができるのです。
箕面の子どもたち曰く「本は宝物やで」
箕面市(20校)では、司書の配置に年間9000万の予算がかかるそうですが、
それを大阪市(429校)でやろうとすると年間19億円かかるということで
大阪市では財政的に難しいというのです

大阪市では、そんな状況でこれまでずっとやってきていますから、
先生たちも子どもたちも、そして校長も、その状況に「慣れて」きています。
だから問題意識はあっても、そんなに切実感はないのです。「しかたがない」
ということでしょう。それは大阪市教委も同じです。市教委指導主事のインタ
ビューの言葉に強い意気込みは感じませんでした。
「図書室は開かないもの」という文化にどっぷりつかっているのです。

でも、そんな文化になっているのは、ある意味納得ができます。
だって図書室が開いている時の素晴らしさを体感していないのですから。

それは私の体験からもわかるのです。
私は西宮市の小学校で、はじめの17年間は図書室に司書のいない学校に勤めて
いました。すると大阪市の先生と同じ感覚です(図書館教育に無頓着)
でもその後の4年間は、司書教諭・図書館司書が、常時図書室にいて一日中いつ
でも図書室は開いている学校に勤めました。
そこで私はカルチャーショックを受けるのです。
この学校の子どもたちは、本が大好きで、図書室は多くの子どもたちでいつも
活気がありました。図書の時間が一番好きと言う子もたくさんいました。
毎日の貸し出し数も多いし、夏休みもしょっちゅう子どもたちが図書室にやって
くるのです。みんなが嫌がる(笑)読書感想文もたくさん書いてきます。
そしてどの学年からも「読み聞かせ」の声が聞こえてきます。
先生たちも図書が大好きになってくるし、担任(私)と司書教諭の2人(T.T.)
で図書の授業まで行われました。
また「ブックママ」の愛称でPTAも協力して下さり、絵本の読み聞かせだけでは
なく、図書館運営にも携わってもらっていました。先生の忙しさを十分カバーして
くださっていました。
図書室が開いていると、こんなにも違うのです。
そんな高須南小学校には、全国から多くの参観者が訪れていました。

私はこの時に
「本」がもつ素晴らしい力に感動するのです。
「本」で子どもたちが成長するのを目の当たりにするのです。
「本」で学級がステキな仲間になっていくのです。
ちょっとゴンタな子が「本」で変わっていくのです。
あの「あさのあつこ」さんと繋がるのです。

この感動体験が、私に「図書館教育の重要性」を学ばせたのです。


大阪市は、箕面市のように図書館司書を配置すると19億円かかるから躊躇すると
いうのであれば、各学校に現在もいる司書教諭の担任兼務をやめて、司書教諭の
仕事だけの専科教員にすればいいと私は思うのですが、ダメなのでしょうか。
だって、今、学校には、担任以外にも少人数指導、新任指導等の教師がたくさ
ん配置されているのですから、この中に「司書教諭」も位置づけたらいいと
思うのです。司書教諭を専科にしたら「図書室は常時開けられる」のです。
(兵庫県も西宮市もまだそうなっていません)


いやーホンマに図書館教育はすごく大事ですし、ええもんです。
ぜひそんな素晴らしい体験を多くの先生方にしてもらい、そんな学校を
広げて行ってほしいと思います。

大阪市の先生方、橋下市長さん、
それに毎日放送のスタッフの方、
ぜひ箕面や西宮の学校に来てみてください。
きっと感動しますから、きっと意識が変わりますから・・・。


放送の最後に、毎日放送の西アナウンサーがこんなことを言われました。
「図書館の鍵が閉まっているというのは、『学びのドア』が閉じていると
 いうことだと思います」



※こんな私にさせたのは、
当時、高須南小の司書教諭だった曲里(まがり)由喜子先生です。
曲里先生と出会って、私は大きく大きく変わりました。
そんな曲里先生、今年の夏季セミナー(8/9)にも来ていただきます。




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Posted by naka602 at 22:32 | TrackBack (0)