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2015年3月24日
威風堂々
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ここ2週間ほどは卒業式ウイークです。先日、宝塚では私の中学時代の同級生のKさんが6年担任として卒業式をむかえていました。彼女は「私が子どもたちに卒業させてもらったのよ」と話してくれました。
K先生は修学旅行直前にアキレス腱を断裂、引率は無理と思っていたら子どもたちが「私たちが先生を連れていってあげる」と、車いすで私を修学旅行に連れていってくれたというのです。なんという子どもたち、なんという幸せなK先生。
卒業式の涙は、本当に美しいものです。



私は新卒2年目の時、
昨年末に亡くなった小林晶子先生からこんな話を聞きました。
「卒業式の退場は、先生なしの方がいいなあ。だって巣立ちでしょ」

学校の卒業式では、退場の時も先生が先頭を歩いていくのが多いのですが、
私はその小林先生の言葉をずっと覚えていて、私が6年生担任の時は
いつも子どもたちだけで歩かせていました。
その時の退場曲は、エルガーの「威風堂々」です。

私の現役最後の卒業式から15年も経ちます。
あの時も威風堂々で送り出しました。
昨日、ラジオから「威風堂々」が聞こえてきました。
感動のタイムスリップです。


最後の卒業式のあと、写真係の佐々木さんが
「この写真、私は気に入っているんです」
と見せてくれたのは
退場の時に、私が子どもたちを見送っている時の写真でした。
佐々木さん曰く 「この後姿がいい!」


「卒業おめでとう!
    先生たちは君たちのことをずっとずっと応援しているからね」






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Posted by naka602 at 10:49 | TrackBack (0)


2015年3月14日
風に立つライオン
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高校3年生の時だったと思います。深夜ラジオからきれいな曲が流れてきました。なんかすごく感動したので、それをラジカセに録音して後日母親に「この歌、とってもいいから聞いてみて」って聞かせたことがあります。普段、母親にそんなことはしません。高校時代にそんなことをしたのはこの1回きりでした。それが「さだまさし」(グレープ)の「精霊流し」でした。それ以来、さだまさしの歌がずっと好きになっていきました。


さだまさしの曲はいい曲がたくさんありすぎて、どれが一番いいって
決めることは本当に難しいのですが、どうしても一つ選べと言われたら、
私は「風に立つライオン」を選ぶかもしれません。
この曲を初めて聞いたのは、ライブ映像の中でしたが、聞きながら鳥肌が立ち、
涙が出てきたのです。あの感動は忘れられないです。


その「風に立つライオン」が、さだまさし自身で小説化され、
そして大沢たかお主演で今回映画化され、今日からロードショーです。
さっそく観に行ってきました。




どう感想を書いていいのかわからないのですが、
とにかく感動して涙が止まらないのです。
エンドロールが終わってからも涙が込み上げてくるのです。
まだ明るくしないで・・・。

歳をとって涙もろくなったのは確かですが
こんなに泣いてしまった映画は今までなかったかもしれません。
「風に立つライオン」・・・素晴らしい映画でした。



明後日16日(月)、
さだまさしのコンサートに行ってきます。(尼崎・アルカイックホール)
「風に立つライオン」は歌うかな? 
歌われるとまた泣いてしまいそうです。




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Posted by naka602 at 23:07 | TrackBack (0)


2015年3月10日
公園で練習
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2月、3月の校内研修では、少し早いのですが「心躍る学級開き〜4月のワザワザ〜」という話をよくさせてもらっています。実際のところ、5月や6月になってから「学級づくり研修」をしても遅いのです。やはり4月が大事ですのでその前にやっておきたい研修です。

その中で、ユーモアがあって子どもが喜ぶ「先生の得意技」の例として、
私が手品の実演やミニバイオリンの演奏などを先生方に見せています。


今日は豊中の小学校の校内研修です。自宅で
研修の準備が全部終わり、服も着替えた後、最終に「ミニバイオリン」の練習を
始めたのですが、これがなかなかうまくいかないのです。2月に行った小学校
ではうまく演奏できたのに、今日はめちゃ調子が悪いのです。出来ないまま
とうとう出発の時間です。今日はミニバイオリンはやめようかと思ったのですが、
やはり持っていくことにしました。でも不安でいっぱいです。
しっかりしたハードケースに入れて、持って出かけました。

最寄り駅に着いて学校に向かっていたのですが、途中に小さな公園がありました。
誰もいません。これはチャンスです。
誰もいない公園のベンチに座って、ケースからミニバイオリンを出して練習です。
恥ずかしいので辺りを見つつ練習です(笑)
で、なんとか弾けるようになりました(笑)
原因もわかりました。よしっ!


そして研修会の前半に、やってきましたミニバイオリンの演奏が・・・。
先生たちは、私がハードケースからミニバイオリンを出したところから
どよめき、そして演奏が終わると笑いと拍手です。
成功です(笑)
公園で練習した甲斐がありました(笑)


あとで考えると、
公園で練習した自分が、おかしくておかしくて。
「そんなとこでよう練習するわ、自分ってけっこう真面目やな」
と練習した自分をほめてやりました(笑)

ここまで読んで、私のミニバイオリンの真実を知らない人は、
「へぇ〜仲島ってバイオリン弾けるんや」
と思ったかもしれませんね(笑) 私が弾けるはずはありません(笑)
もちろんミニバイオリンの演奏はニセモノです。
いえ、実際に弾いているのですが、おもちゃのバイオリンです。
私の弓に合わせて自動に音が出るおもちゃです(笑)
でも弓を弾くのに練習がいるのです。その弓に合わせて音が出るので
私が本当に弾いているように見えるのです。
見ている先生たちは、最初は「ホンマかな」と思いながら途中から「ウソや」
と見抜いて笑ってくれるのです。これで成功です(笑)

値段は3000円弱のおもちゃですが、よく出来ていて本物にも見えるのです。
それを本物のハードケースから出すので、より本物に見えるのです。実は
ハードケースの方が高いのです(笑) そんなんよう買うわ、ですね(笑)

それがわかると、公園で練習する姿は笑えるでしょ。
そんなニセモノの練習を真剣に公園でしている仲島ってホンマあほでしょ。
でも、
そんなアホなことをする自分がなかなかええなあと思っている私です(笑)


ちなみに今日、その小学校には、たまたま大阪音大の学生たちが来ていて
校長室ですれ違う時に、私のハードケースを見て
「それは何の楽器ですか? 私たちにも聴かせてください」
って真剣に言われ、
「フフフッ」
って、私は笑ってごまかすことしかできませんでした(笑)



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Posted by naka602 at 23:53 | TrackBack (0)


2015年3月7日
伊那の宝です
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総合学習で全国的に超有名な長野県伊那市の伊那小学校へ、昨年11月に講演(全児童向けとPTA向けの2本)に行ったのですが、PTA講演会の企画運営に携わった伊那小PTA教養委員会の宮下委員長から2月にメールがありました。

「仲島先生へ。3月6日に教養委員会の反省会をします。
 もしよかったら来てください」

遠く長野県伊那市からの反省会(飲み会)の誘いです(笑)
普通は、そんな遠くからのお誘いはありません。
でも、さすが 「総合学習なんでもあり」 の伊那小です。
子どもも突拍子もないことをしますが、大人も突拍子もないことをします(笑)
私もそれに応えないわけにはいきません。
宮下委員長にメールを返しました。

「3月6日19時了解です。伊那まで行きます! 仲島」
その返信を見た宮下さんは「マジか?」って思ったそうです(笑)

ということで3月6日に、飲み会のためだけに6時間かかって伊那市まで
行ってきました。宮下さんは教養委員会のメンバーには、私が行くことを
「先生が来る」 とだけ伝えてあったので、みんな伊那小の先生が来ると
勘違いしていたようです。
なので、メンバーが会場に着いた時、私が座っているのを見て、
みんなビックリ仰天でした(笑)
誘う方も誘う方ですが、来る方も来る方です(笑)
ホンマなんちゅう大人たちやんねん(笑)

そのあと、楽しい楽しい3時間を過ごすことが出来ました。
伊那小PTAの面白い話もいっぱい聞きました。
ちょうど1か月前に全国発表会が伊那小でありましたが、
教師の発表だけでなく、PTAも発表すれば面白いのにと思いました。
だってPTAも総合学習に一緒に参加しているのですからね。

その中で今進行中の面白いのが2年生の総合でヤギを飼っている話です。
今妊娠中のヤギの出産予定日が卒業式の日とピッタリ重なっているそうなの
です。伊那小では卒業式には全校生が参加することになっているのですが、
2年生にとれば、卒業式よりヤギの出産の方が気になっており、2年生の子ども
たちが、校長先生と6年生に 「ヤギの出産のために卒業式を欠席させて下さい」
と頼みに行こうと話し合っているというのです。
2年生がそれを真剣に話し合っているのですよ。なんということや(笑)
卒業式まであと2週間です。いったいどうなるのでしょうね(笑)
私の予想は、たぶん校長先生も6年生も 「ヤギを見てあげて」 だと思います。
これが伊那小学校なのです。

もう一つ私が感動した話は、
今回の飲み会の会場(料亭「桂山」)のおかみさん(PTA役員)の話です。
他県の議員さんが伊那市に視察に来て、おかみさんに尋ねます。
「伊那市で見ておいたらいい所はどこですか?」
その問いにおかみさんはこう答えたそうです。
「この道をまっすぐ上がった所に伊那小があります。ここをぜひ見てください。
 伊那小は我が伊那の宝ですから・・・」

伊那小って本当に素敵な学校ですが、それを自慢に思う町の人やPTAの人が
たくさんいることはもっと素敵なことだと思います。


往復12時間かかり、ホテルにも1泊しましたが、
いい飲み会でした(笑) 最高!


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Posted by naka602 at 21:24 | TrackBack (0)


2015年3月5日
旅立ちの時 熱い先生に感謝
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今朝の朝日新聞の「声」にこんな投書が載っていました。なんだか嬉しくて、そしてこんな先生は私の身近にもたくさんいるし、全国にもいっぱいいることを知ってほしいなあと思いました。


「旅立ちの時 熱い先生に感謝」
        看護師 鈴木和美(大阪府 43)
 人付き合いが苦手な次男は小学校高学年になると泣いて帰ったり学校に行きたくないと言ったりするようになり、親として不安でした。6年生になって新しい担任の男の先生に事情を伝えると、先生はさらりとおっしゃいました。「ささいなことでも変わったことがあれば伝えてください。全力で対応します」
 近年まれな熱い先生で、学級通信は毎週発行。学校やクラスの状態が手に取るように分かります。何かあればすぐに電話連絡。自転車で駆け付けて下さることもしょっちゅうです。
 2学期になると先生は歴史好きの息子を「歴史係」に任命。授業前にクイズを1問出題させて下さいました。先生の助言で、みんなに分かりやすく伝えるコツを息子は会得したようです。鈴木君の孤軍奮闘のおかげでクラスの社会の点数が上がったと学級通信に書いて頂いた日は自信に満ち溢れた様子でした。
 3学期の音楽会。児童の合唱に先生がピアノ演奏で花を添えて下さいました。初心者で、かなり練習なさったようです。母親はみな感動して号泣。でも先生は「いやー、照れますね」といつも通りでした。
 もうすぐ卒業式。こんな素晴らしい先生がいらっしゃるとお伝えしたく、筆をとりました。 (2015.3.5朝日新聞「声」)



卒業式や修了式まで、残り少ない日々を今、先生たちは頑張っています。
1年間、楽しいこともあったでしょうが、しんどいこともいろいろあったと
思います。悩んだこともいっぱいあったでしょう。
でもその日は、
1年を終えた喜びと感動に、子どもも先生も保護者も涙を流すのです。

「あー先生になってよかった」
そんな教師としてのやり甲斐や喜びを感じる日が近づいてきました。


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Posted by naka602 at 07:25 | TrackBack (0)


2015年3月2日
ギネスに挑戦 in 沖縄
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沖縄から帰ってきてから1か月、やっと沖縄報告ブログです(笑)その第1話です。表題の通り「ギネスに挑戦」です。あれから1か月前になりますが、その感動は今もしっかり残っています。

2月1日、この日はタイガースの沖縄・宜野座キャンプ初日でしたが、
私が選んだのは、与那原町の「ギネス世界記録に挑戦」です。
(与那原町は那覇市から10kmほど離れた人口18000の町です)

与那原町のジュニアリーダー(中学生)が考えた町おこし策の一つとして
「みんなでつながろう!ギネスに挑戦!」
ということで「ロングヒューマンタオルチェーン」という種目が行われました。
この種目は、どれだけ多くの人がタオルでつながれるかというもので
世界記録は、昨年3月にハワイで樹立された1113名で、
与那原町では1300名をめざして、この日を迎えました。

ジュニアリーダー(中学生)の提案に、
子ども会、教育委員会、そして町議会と町全体が動き出します。
議会ではギネス認定委員・判定員の招聘費用等、多額の予算もかかるので
反対もあったようですが「子どもの思い」を実現してやりたいという「大人の
思い」が実現にこぎつけました。そんなステキな大人たちがいる町です。

10:00 町の中心部にある「与那古浜公園」に人が集まり始めます。
11:00 参加人数が1000人ほどしかおらず、世界記録に100人以上
      足りません。ここで放送がかかります。「みなさんこのままでは
      世界記録になりません。各自電話をかけて呼んでください」
      みなさん携帯を出して電話をし始めます(笑)
12:00 ぞくぞくと人がやってきます(笑)すぐ近くの知念高校の野球部員
      は練習を中断してユニホームのまま約70人が駆け付けてくれました。
      その姿にみんな拍手です(笑)そして放送がかかります。
      「みなさん、世界記録を越えました!」(大拍手)
      小1の子どもから90歳のおばあちゃんまで1415人の町中の人
      が一つの公園に集結です。これだけでもなんか感動です。
12:30 「挑戦エリア」に入場開始です(ここで厳密にカウントされます)
13:30 競技開始。
      たった5分間だけ、タオルでつながればいいというルールです。
      楽勝です。軽快な沖縄ソングの演奏の中、5分間が終了し、いよいよ
      結果発表です。
テレビでも見たことのある紺のブレザーの認定員の声が響きます。
      「ただいまのギネス挑戦は、失敗です。認められません!」
      「え〜〜〜〜〜〜〜!」
      50人に一人の判定員がおり、厳密に見ているのです。実はタオルの
      つなぎ方にはルールがあり、それを一人でも守っていないとチェック
      が入るのです。汗を拭くため手をちょっと離しただけでアウトです。
      1000人以上いるとそんな人も出てくるようです。
      ギネス挑戦は3度までOKなので、もちろん2回目に挑戦です。
14:00 2回目の挑戦。
      結果は「認められません!」
      「え〜〜〜〜〜〜〜!」
      5分間、沖縄の軽快な音楽に踊りながら、つい手を離した人がいた
      ようです。
      これはイカン! このままでは中学生の願いを達成できない!
      雰囲気が一変です。和やかな空気が緊張感に包まれました。
      多額の予算が無駄になってはと町長さんがマイクを握ります。
      「町民のみなさん、頑張ってください!」
      町のギネス担当者の人の顔は蒼白です。
14:40 3回目の挑戦。
      軽快な沖縄ソングは中断です。静かに5分間の緊張が始まりました。
     「お父さん、しんどいよう〜」という小1の息子をなだめるお父さん、
      おばあちゃんも腰をいたわりながら頑張ります。

15:00 3回目の結果発表。
      紺のブレザーの認定員の声が響きました。
      「世界記録1415名、達成です!」
      その瞬間、町長はじめ町の職員、参加者は涙、涙、涙です。
      町の担当者の号泣に、私ももらい泣きです。
      ジュニアリーダーたちからは、素敵な素敵な笑顔がこぼれています。
      そして、待ってましたとばかりに軽快な演奏が始まり、全員で
      「カチャーシー」を踊ります(笑)
      今度は笑顔笑顔笑顔のみなさんです。やっと解放されました(笑)
      ここまで5時間かかりましたからね(笑)



たかがギネスですが、されどギネスです。
本当に感動した5時間でした。
今も私の机の上には、記念リストバンド(番号314)が置いてあります。

ちなみに、
参加者1415名の中で一番遠方から参加したのが私でした(笑)





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Posted by naka602 at 08:44 | TrackBack (0)


2015年3月1日
40年前の今日
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今日3月1日は、高知県土佐市での講演会でした。思い起こせば今から40年前の今日、つまり1975年3月1日も私は高知県にいました。
この日は、高知大学教育学部の受験に来ていたのです。
なんという奇遇、40年後の同じ日にまた高知です。


当時の国立大学の入試は、3月1日〜3日でした。(なんて遅いねん!)
でもこれは一期校で、二期校である大阪教育大学の入試は、
3月23日〜25日でした。(今では考えられない遅さですね)
でも私はこの入試の遅さに助けられて、なんとか合格できたのだと思います。
高3の2学期の摸試の偏差値は最悪で、大教大は絶対無理だったのに、そこから
半年あったので何とか合格できたのです。(合格発表は4月1日。遅っ!)


先ほど、ちょっと調べてみました。
国立大学の授業料と入学金を。

1975年 授業料年間 36000円 入学金 50000円
2014年 授業料年間535800円 入学金282000円  

40年間でこんなに上がっていたのですね。
昔はこんなに安かったのです。
昔は国立大学と私立大学の授業料は大きな差がありましたからね。
私は親孝行だったということです(笑)



話をもとに戻しますが、40年前の高知大学はどうなったかというと
「クジラツレズ」
という電報が届きました(涙)
昔の電報は粋ですね(笑)
※「電報」という言葉が通じるのは何歳以上の人なのかな?


今日の結論は 「私も歳をとりました」 ってことです。



※訂正かも? 
調べてみると、国立大学一期校の入試は3月1日〜3日と書きましたが
3日〜5日のようでした。
あーこれではこのブログはウソになります。「40年前の今日」ではなく
「40年前の明後日」でした(笑) すみません(ペコリ)






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Posted by naka602 at 23:11 | TrackBack (0)