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2006年6月30日
とみた小児科医院
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 講演会が終わったあと、わざわざ私の所に来て下さり、いろいろお話を聞かせていただいて、感激したりびっくりしたりすることがよくあるのですが、今日は本当にびっくりしてしまいました。
宝塚市の安倉北小の校区人権学習会での後でした。
「あの・・・以前に、とみた小児科に来られていましたよね」
「えっ、どうして?・・・・とみた小児科にはよくお世話になっていました」
「私、実は、とみた小児科で受付をしていたんです。今日の講演を聞きながら、どこかでお会いしたような気がしていましたが、息子さんのお話をされ『ゆうすけ』と言われた時、あ、やっぱりそうだって思い出しました。雄介君20歳になられたんですね」
 
 とってもびっくりしてしまいました。同時にあの頃の思い出が急によみがえってきました。うちの娘も息子も、とみた小児科には、もうお世話になりっぱなしでした。しょっちゅう熱を出す我が子を何度連れていったことでしょう。初子だった娘の時は、夜中に嘔吐を繰り返す娘のことが心配で富田先生宅に電話をしてしまったこともありました。夜中だったのに、丁寧に処置を教えてくださった富田先生には感謝の一言しか浮かびません。
 とみた小児科医院は、宝塚市の小林駅近くにあるのですが、人気の小児科でいつもいっぱいでした。当時は珍しかった床暖房が完備してあり、小さな子どもたちは床に直接座りながらたくさんあった絵本や人形で遊びながら順番を待っていました。本当になつかしい思い出です。
 私は講演で「子育てってしんどいことも多いですね」ってよく話すのですが、あらためて思い出すとホント大変でしたね。でもそんな子どもたちが今もうこんなにも大きくなっているのをみると感慨無量ですね。「子育ては大変だけど幸せなこと」ってあらためて感じました。
 
 夕方、私は歯医者に行く途中に、少し足を伸ばして「とみた小児科医院」に寄ってきました。富田先生、有田さん、本当にありがとうございました。今度は24歳になった娘と20歳になった息子を連れて行きますね。

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2006年6月24日
先生、これからも息子のことを・・・・
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 先ほど、教え子のお母さんから電話がありました。
「わざわざ息子の応援に和歌山まで来てくださってありがとうございました。今日で終わりましたが、先生、これからも息子のことをよろしくお願いします」
「お母さん、悪いけど・・・お母さんがなんと言おうと、私はあいつのこと、しつこく見続けていきますよ。こちらこそこれからもよろしくお願いしますね」
そんな会話をしながら、彼の成長ぶりを二人で楽しくしゃべっていました。
 
 今日、高校バスケット近畿大会の2回戦で西宮南高校は、大阪1位の大塚高校に破れました。でも最後の最後まであきらめず接戦の末の敗退でした。彼は23得点、昨日の山城高校戦でも22得点、本当に大活躍のキャプテンでした。
 小学校の2年の担任が、いつまでもこうやって教え子の応援、いえ追っかけをしているのは・・・まるで親バカというか先生バカみたいですね。でもとっても幸せなひとときなのです。あの小さかった彼がこんなにも大きく逞しくなってコートを駆けめぐる姿を見ることが出来るのは、本当に教師冥利に尽きることです。今回の西宮南高校には、彼のほかに、もう一人私の教え子がいるんです。その子も昨日は29得点、今日も19得点と大活躍でした。この2人の大活躍をみて、私も大興奮。 ホンマええとこを見させてもらいましたわ。彼らに元気と勇気をもらいましたわ。 ありがとうな、正垣くん、山本くん。 ホンマようがんばったな。
 
「先生、あの子、先生になりたいって言ってるんですよ。2年生の時に先生に担任してもらってから持ち続けているその夢は、今も変わらないようですよ。」
お母さんからこんな言葉もいただきました。
 
私は本当に幸せ者です。 
 
※正垣くん、山本くんがいた2年3組には、3年前全国中学校野球大会で全国優勝した田口くん、このブログでも登場した社高校野球部の松田キャプテンもいたんですよ。
そういえば2年3組は、運動会でも、いつも一番でしたわ。

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2006年6月22日
不登校の子のお母さんからのメール
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 先日、あるお母さんからメールが届きました。このお母さんとの出会いは、昨年のある講演会でした。講演会が終了したあと、お母さんは私のもとに来られ「私の娘は不登校なんです。でも今日の講演を聴いて元気が出ました。ありがとうございました」とお礼を言いに来られたのです。その後、何度かメールのやりとりをしていました。
 そのお母さんからメールが届いたのです。私はそのメールを読みながら涙が溢れてしまいました。お母さんの苦悩と喜びが目に浮かぶようです。ここまで辛いこともたくさんあったでしょうが、よく踏ん張ってきたなあって思いますね。お母さん、ホンマよかったねえ。うん、よかった!
 このメールは不登校で悩んでいるお母さんやお父さん、そして担任の先生をきっと元気づけるものになると思います。今回、お母さんのお許しをいただき、ここに載せたいと思いますので、じっくりと読んでみてください。
 
ご無沙汰しております。
 新学期に入り、娘は教室にいけるようになりました。毎日笑顔で帰ってきます。ここまで本当に辛い毎日でした。自分の娘が「死にたい」と思っているということほど辛いことはないですね。でも死なずにいてくれてよかったです。今は、毎日、笑顔で生きていてくれるだけで満足です。たとえ、算数で40点取っても気になりませんね。(笑)あの状況を通り抜けてきた力があるのだから、自分の目標を見つけたときにはきっと大きな力を発揮できるのではないかと思います。(親バカ?開き直り?)
 仲島先生のお話を聞いたり、メールをいただいたり、ホームページを読ませていただいたりすることで、私自身ここまで来れたと感謝しております。焦らず、少しずつ進んで来れてよかったです。これからもゆっくり、じっくり、愛してあげたいと思います。
 今日は、みんなと修学旅行に行くことができました。ほっとしました。感動しました。こんな普通のことがこんなにも嬉しいなんて、子育てで得られる感動が普通の2倍いや3倍くらいですよね。不登校も悪いことばかりではないですよね。これからもきっといろんなことに傷ついて、つまずいて、辛いこともたくさん経験すると思いますが、すべてを受け入れて応援してあげたいと思います。私自身もつまずいたり、失敗したりしながら、泣いたり怒ったり笑ったりして肩の力を抜いて生きていければいいなと思います。
 娘は、不登校の間にエネルギーを貯めていたらしく、6年生になってから、スポーツ教室にも通い出し、学校の委員会活動では、副委員長、クラブ活動では、副部長、地区でも副代表、登校班では副班長に立候補したようです。すべて「副」というのがいい感じです。(笑)不登校前は、いつも「その他大勢の中の一人」だったのでびっくりです。子どもってわからないですね。頑張りすぎず、自然体で取り組んで欲しいです。
 あいにくの天気なのですが、今日、明日と楽しい思い出をたくさん作って笑顔で帰ってきてくれると嬉しいです。ここまでこれて本当に嬉しくて先生にメールしました。お忙しいところをお邪魔しました。失礼します。先生の本を楽しみにしています。  山田順子(仮名)




 



 
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2006年6月18日
「ええ子や、ええ子や」
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 昨日は、午前中が元気塾、午後は西宮市の公民館での家庭教育講座でした。午前中元気塾での実技研修のあと、すぐに着替えてパンをかじりながらの移動で家庭教育講座の会場に入りました。実技研修で体を動かしたので、ちょっと疲れ気味で到着したのですが、会場にはすでに100名以上の方が入っておられました。
 
 講演が始まり、ふと前を見ると一番前の席に座ってはる方は、なんと10年前に私が担任した子どものお母さんです。とってもうれしかったです。あとで聞くと忙しい中を繰り合わせて駆けつけてくださったようです。一番前で私の話を一生懸命に聞きながら、時々メガネを外して涙を拭かれるのです。思わず私ももらい泣きしそうになってしまいました。講演の最後に急遽その子どもの話をして、そのお母さんを紹介して講演を終わりました。とっても幸せな気分になった講演でした。
 講演終了後、お母さんは近くの人に 「うちの息子は、前の先生に『この子はダメです』って言われたのに、仲島先生は『ええ子や、ええ子や』って言ってくださったんですよ」 って私のことを話してはりました。 でもね、ホンマ優しくてええ子だったのですよ、この子は。
 彼は今地元の公立高校の3年生です。当時から運動が得意だった彼はバスケット部のエースです。今週の金曜日から近畿大会に出場です。(近畿大会に出場できるのは凄いことです。兵庫県166校のうちの第5位に入っての出場です)
その日の午前中私は大阪で仕事です。試合は午後2時からですが、会場はなんと和歌山です。間に合うかな・・・・・。たぶんこの大会で引退だと思います。あいつの最後の勇姿を見たい気持ちでいっぱいです。
 

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2006年6月17日
自己満足ですが・・・
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 教師として毎日毎日授業をしていて「いい授業やったな」って思えるのは、年に数回あるかないかって感じでした。授業って本当にむずかしいものです。
 
 今日の元気塾は、低学年の体育の実技研修をしましたが、久しぶりに「いい授業やったな」って感じました。私の授業を受けた若い先生達の評価はともかく、自分自身としては「いい授業やったな」って自己満足しています。(ホンマ自己満足ですがハハハ)
 今回はいつのも元気塾のような講義形式ではなく、広い講堂を使い、私が先生、若い先生達が子どもになって、実際に動き回りながらの「授業」でした。「授業」をしながら、時々止めて「ここが助言のポイントです」と解説を入れながら「授業」は進んでいきました。最初はぎこちなく動きも少なかった若い先生達も、授業の後半には、多様な動きが出来るようになっていきました。
 今回はこんな授業形式ですから「出たとこ勝負」的な要素があり、自分としても不安がありました。若い先生達がどんな動きをするかわからないですからね・・・。だからこそ事前にいろいろ調べたり準備をしたのですが、自分が考えていたことや言いたかったことは、ほぼ出来たような気がしています。苦手な子の動きやその子への助言や紹介もほぼ考えていたとおりにできました。若い先生達は最初は殻をかぶった大人でしたが、途中から「子ども」になっていましたからね・・・、おもしろい動きがいっぱい出ました。子ども時代体育が嫌いだった先生も「こんな体育なら楽しい」って感じてもらえたようです。
 「楽しくて夢中でやっていたら知らない間に力もついていた」 そんな体育学習が私の目標です。

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Posted by naka602 at 10:01 | TrackBack (0)


2006年6月12日
放課後の教室
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 放課後の教室、私は好きでした。たった一人で、子どもがいない机をながめながらボォーとしていると、なんだか心が静まるのです。今日はちょっとイライラして子どもによくあたったなあとか、しんどい日だったなとか、いろいろ思い出すのです。そして、しばらくしたら、掲示物をはり替えたり、明日の教材の準備をし始めるのです。そんな時間がとっても好きでした。少し変かもしれませんが「自分は先生なんだなあ」って思う時間なのです。私にとってはとっても大事なひとときでした。
 今日の夕方は、今週末(17日)の元気塾の準備のため、若竹公民館の講堂にいました。今回の元気塾は「体育の実技研修」です。そのための教材の準備や配置などを現地で確かめていました。なんだか放課後の教室みたいです。シーンとした講堂で一人動き、ここにこれを置いて、ここで集合させて・・・・といろいろ思い浮かべながら、元気塾の授業のイメージをつくっていました。そんな自分を「自分はやっぱり先生なんだなあ」って客観的に見ている私でした。あの放課後の楽しさをまた味わっていた私でした。
 
 今週の元気塾は体育の実技研修です。本当はどこかの学校の体育館を借りて広々とやりたかったのですが、そうもいかず公民館の講堂で行います。「実技研修」というと先生の実技能力アップのためというイメージがあるかもわかりませんが、そうではなく「実技を通して」子どもにどんな助言やどんな指導をしたらいいのかを学ぶ研修です。体育が苦手だった先生も、こんな助言があったら、好きになっていたかも・・っていう例や指導を紹介したいと思っています。
 教師って、自分が子ども時代に受けてきた授業を繰り返すことがよくあります。特に体育は自分が受けてきた授業をそのまま今もしてしまう傾向があるのです。体育の授業ってこんなに楽しいんだっていうイメージがわく実技研修にしたいなって思っています。
 
 元気塾に毎回参加している福田先生から、今日、社会科の指導案が送られてきました。今週の水曜日に研究授業です。指導案を読むと「こんな子どもだから、こんな教材をつかって、こんな指導をしたい」という福田先生の主張がよくみえてきました。教師がこんなことをしたいという熱がビンビン伝わる指導案って、とってもいいですね。がんばれ福田先生!

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Posted by naka602 at 07:08 | TrackBack (0)


2006年6月9日
頑張れジーコジャパン!
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 サッカーのワールドカップの開幕です。ジーコジャパンの4年間の総決算です。
報道等によると、前回のトルシエ監督の指導は「管理」で、ジーコ監督の指導は「自由」と言われています。ジーコは選手に細かい指示はあまり出さずに一人ひとりに考えさせ、自分なりの創造的なプレーを生み出すことを要求しているそうです。私はそんな報道を見ながら、自分の大学時代のバスケットを思い出しました。
 
 私は中学高校大学と10年間バスケットをしてきましたが、一番おもしろかったのは大学の4年間でした。中学時代は徹底的に基礎基本を教えられました。パスドリブルシュートの基本をたたき込まれました。高校時代は走れ走れ、声を出せ声を出せの繰り返しでした。いわゆるしごきもあり、10年間の中では一番しんどかった時期でした。そして大学生になりました。
 私の大学は関西2部リーグに所属していました。有名私立校が1部リーグにいますので、普通の大学としてはまあまあ強い方だったと思います。そんな私たちのチームの方針は「オールコーチ、オールプレーヤー」つまり一人の監督を置くのではなく、全員がコーチであり、全員が選手であるという体制だったのです。ですから1年生の時から、一人ひとりが自分の考えを求められました。練習中もいろいろ物言うのです。合宿ではみんなで戦術を練っていきました。そこには先輩も後輩も関係無く、一人ひとりが認められ、みんながチームの一人としてチームのために考えを出し合いました。
 この時、私は「バスケットってこんなに楽しいものだ」って心の底から思ったのです。高校時代は走らされるのが苦痛でしたが、大学では自分から進んでランニングに行ったり、自主練習を繰り返しました。「やらされるバスケット」から「やるバスケット」がこんなに楽しいんだと実感したのです。
 私の教師としての考え方や授業のつくり方の基盤は、きっとこの時に生まれたのだと思っています。 ラグビーで日本選手権7連覇を果たしたあの神戸製鋼は、当時平尾誠二キャプテンを中心にした監督不在のチームでした。ジーコと平尾誠二、そして私とは、共通するところがあるんだなってちょっとうれしく思っているのです、ハハハ。
 
 頑張れジーコジャパン!
 
 

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Posted by naka602 at 22:32 | TrackBack (0)


2006年6月2日
スーパー50歳に!
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 今日6月2日、とうとう50歳になってしまいました。自分が50歳だなんてホント信じられません。あー50歳か。昨日新幹線に乗っていると、JR東海はフィフティプラスという特別なものを作っていました。昔、フルムーン割引がありましたが、とうとう自分もそんな恩恵を受けるトシになったのかと思うとちょっと複雑な気分です。
 でもここまでよく元気に生きて来られたことを考えると、本当に幸せなことです。生んで育ててくれた両親にも感謝ですし、先生や友だち等多くの人たち、そして家族に感謝です。誕生日に感謝を感じるのは、やはり50の重みなのでしょうね。ホントみんなにありがとうです。
 今日から私は「スーパー50歳の仲島」でがんばります。今まで以上に元気出して「えー50には見えへんぞ」って言われるぐらい元気な仲島でいくつもりです。みなさん、私のことはこれから「スーパー50歳の仲島」と呼んでくださいね。
 
 平均寿命って何歳か知っていますか。WHOの2002年の統計(人口100万以上の149カ国)によると、日本は81.9歳で世界一です。(男78.4女85.3) 平均寿命80歳代は他にスイス、オーストラリア、スウェーデンの4カ国。ちなみにアメリカは77.3歳、韓国は75.1歳、中国は71.1歳です。逆に最下位は、シオラレオーネ34.0歳、レント35.7歳、ジンバブエ37.9歳、スワジランド38.5歳と30歳代が並ぶのです。すべてアフリカの国です。そして平均寿命50歳くらいの国を探してみると、エチオピア48.0歳、南アフリカ50.7歳です。
 こういう統計をあらためて眺めてみると、いろいろ考えさせられます。
 
 これからの人生も大事に生きていきたい、そう誓った今日の誕生日でした。

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Posted by naka602 at 20:06 | TrackBack (0)


2006年6月1日
T君からのメール
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 31日、1日と東京に行ってきました。本の出版についての打合せと原稿を出してきました。本の事については、これまで何度もこのブログに書こうとしましたが、本当に実現するかわからなかったので、ここに書く勇気が出ませんでした。でも今回東京に行ってなんとか実現しそうなので、ついにブログに登場です。まだいつ出版か決まっていませんが、その日が楽しみになってきました。(気が早すぎますねハハハ)  8月の「元気塾夏季セミナー(8/19)」での私の講演は、この本の中から話す予定です。講演が終わった後にきっと「続きは本を買って読んでください」なんて商売をするのでしょうね・・。ズルイ!
 
 その東京に行く朝に、高校3年になったT君からメールが入りました。
「将来小学校の先生になろうかと考えています」
という内容でした。 「君なら、きっといい先生になる。ガンバレ!」と返事を送ったのですが、私はこのメールに本当に驚き、そして感激してしまいました。
 T君を担任したのは小学校の2年生の時です。当時こんな出来事がありました。T君は給食当番ではないのに、いつも後ろからこっそりついてきて、給食当番が給食室から牛乳や食器などを運び始めると、一番重そうな友だちのそばに駆け寄って、一緒に持ってくれるのです。T君はこっそり後ろをついてくる時、私が振り向くと、サッと柱の影にかくれるので、私は彼のことを「T忍者がやってきた!」って言っていました。そんな優しい子でした。
 しかし、そんな優しかった彼は、中学生の時にいろいろ問題を起こして関係機関にお世話になってしまったのです。あいつがそんなことを・・・・。私は信じられませんでした。後日家庭訪問に行くと、彼は申し訳なさそうな顔をして私を迎えてくれましたが、その瞳の奥にはあのT忍者の表情も私には見えたのです。こいつは大丈夫、きっと立ち直る、私はそう思いました。
 それから3年が経ちました。そして「小学校の先生になりたい」のメール。・・・彼なら大丈夫、きっといい先生になる。しんどい子の気持ちの分かる先生になる、私はそう確信しています。「Tよ、ガンバレ!しっかり勉強して大学に入れ!」
 さっき、小2の時の文集を棚から引っ張り出してきました。「大きくなったら何になりたいか」の欄に彼はこう書いていました。 「先生みたいになりたい」 
 
 

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Posted by naka602 at 00:25 | TrackBack (0)