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2007年12月30日
よいお年をお迎え下さい
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 26日〜28日まで、岩手県八幡平にある安比(あっぴ)高原スキー場に行ってきました。
冬休みのファミリースキーは我が家の伝統?行事で、かれこれ20年ほど続いています。娘25歳、息子21歳になりましたが、このスキーだけはいまだに付き合ってくれています。以前はずっと愛車に乗って、白馬八方尾根スキー場に行っていましたが、ここ数年は蔵王温泉スキー場に飛行機を使い、荷物は宅急便で送るという怠惰な方法で行くようになりました。でもこれはホンマに楽ですわ(笑)
 そして今年は、一度は行ってみたいと思っていた安比高原スキー場になりました。私と同年代のスキーファンは覚えていると思いますが、当時、スキーのテレビ番組は2つありましたが、その一つがここ安比高原で撮影されていました。だから、あの安比で滑れると思うとなんかうれしかったのです。
 
 今は昔と違い、スキー人口はどんどん減っているようです。リフトもすぐ乗れますし、ゲレンデもすいすい滑ることが出来ます。あの頃の混雑がウソのようです。そしてもっと大きく変わったのが、スキーの滑り方です。10年ほど前に登場したカービングスキーがスキー技術を根底から変えてしまいました。私の滑り方は、もちろん「古い滑り方」です。娘から「少し板を離して、足を広げて」と注意を受けますが、もう今更変えることが出来ない私は「板をつけて滑る方がカッコイイ!」と意地を張って滑っています。 あんなに練習して板もぴったりつけて滑れるようになったのに・・・なんで今更!って思うんですね。昔の人はこの気持ちきっとわかってくれるでしょう(笑)
 
 まあ、そんな感じで夫婦二人は「古い滑り方」で、娘と息子は「新しい滑り方」で、家族4人仲よく滑っています(笑) このファミリースキーがいつまで続きますやら・・・・。
 娘と息子には、「おまえらに子どもが出来てスキーに行くときは、おじいちゃんもおばあちゃんも誘ってくれな。孫の面倒をみたるからな・・」なんて話しています(笑)
 
 今年もあと36時間になりました。前回のブログ(12/24)に、「よいお年を・・・」とすでに書いていたのですが、あらためてもう一度
「みなさん、どうぞよいお年をお迎え下さい」
 この1年間、本当にありがとうございました。 2007.12.30 仲島 正教
 

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2007年12月24日
あなたと出会えたことが・・・
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 今日は12月24日、メリークリスマス!
街から・・テレビから・・・いろいろなクリスマスソングが流れてきます。
 
 私の思い出のクリスマスソングは、ドリカムの「雪のクリスマス」です。
あれは今から10年前、クリスマス間近の仕事の帰りの車の中で、ラジオからこの曲が流れてきました。
♪・・・・あなたと出会えたことが、今年の最大の宝物・・oh・・最大の宝物・・・♪
ドリカムの吉田美和の、あの心にしみいる歌声が体に入ってきました。その瞬間、なぜかクラスの子どもの顔が浮かび、涙があふれてきたのです。 
「あの子たちに会えて本当によかった。あの子たちと会えて本当に幸せだった」 って。
 
 恋の歌なのに・・・クラスの子どもを思い出す・・・というのはおかしいのですが、なぜかそうだったのです。この2学期は、いろいろありました。子どもと勝負をかけた「『支え合う仲間』はずし事件」や、涙がこぼれた「マット跳び箱事件」・・・等、すごく心に残った2学期だったのです。子どもたちの成長にずっと心がふるえっぱなしの2学期だったのです。こんな子どもたちと出会える自分は、なんて幸せな教師なんだって思わずにはおれなかったのです。(※マット跳び箱事件・・拙著「教師力を磨く」P.19参照)
 
 
 今年もあとわずかになりましたが、今年1年間で私が出会った人はいったい何人になるか考えてみました。この1年間の講演・研修回数は200回を超えましたので、1回50人としても10000人、えぇー1万人。本当に驚いてしまいます。そんなにたくさんの方々と出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ドリカムの歌声が今年も心に響きます。
 
 私の今年の最大の宝物は、やはり・・・・「あなたと出会えたこと」・・です。
みなさん、本当にありがとうございました。
    どうぞよいお年をお迎えください。 仲島 正教
 

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2007年12月20日
マキちゃんの優しさ
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 先日、娘(25歳)と、西宮に引っ越してきた頃の思い出話をしていましたが、その時「マキちゃんの優しさ」の話が出てきました。
 
 娘は小学校4年生までは、宝塚の小学校に通い、その後西宮に引っ越したので、5年生より西宮の小学校に転校しました。友だちが出来るか心配していましたが、運よくお隣に同じ学年同じクラスの女の子がおり、転校した日から仲よしになっていました。
 それでも娘にしたら慣れない学校で気遣いもあり、5月くらいに学校を休んだのです。学校を休むと、誰かが連絡帳やプリント、そして給食のパンを持ってきてくれるのです。(0−157の事件以来、今は給食のパンは届けなくなりましたが・・・) 
 その日、予想通り隣のマキちゃんが給食のパンを持ってきてくれたのですが・・・・。
夜、私が家に帰ると娘が
「お父さん、今日、マキちゃんがパンを持ってきてくれたんだけど・・・パンが温かかったんだよ。マキちゃん、チンして持ってきてくれたんだよ。おいしかったよ」
 
 
 そんなマキちゃんと娘は、大人になった今も、大の仲よしです。
 
 実はその娘、先月1年半勤めた会社を辞め、今はプー太郎です。いろいろ考え悩んだ末、新しいことにチャレンジするようです。週末には名古屋まで自腹を切って研修に出かけ、いろいろ勉強しているようです。4月から新しい道をスタートするので、今は充電中とあっけらかんに言っています。「おいおいどうするんや会社辞めて・・・」と心配する私ですが、そういう自分も48歳で辞めてしまったので、文句は言えませんわ(笑) 
 
 この前、私が午前中の仕事を終え、一旦家に帰ると、
「チンして食べてよ」
とメモがあり、オーブンの中に、手作りのビザトーストがセットしてありました。
そのピザトーストを食べて、すぐ午後の仕事に向かいました。
 娘も「マキちゃんの優しさ」を受け継いでいるなあと感心している親バカです。
 
 

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2007年12月15日
アイデアいっぱい元気塾
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 学校の先生は今の時期、通知票(あゆみ)の作成に大忙しです。そんな忙しい中、30名の先生方が元気塾に集まりました。「まだ、あゆみは全然できていません」と妙に堂々と胸を張りながら話す○○先生が、ちょっとたくましく見えるのは一体なぜでしょうね。そんな頑張る先生たちを見るのは、本当にうれしいです。
 
 今日のテーマは 「こんなアイデアで子どもは変わる!」 ということで、私からの提案と参加の先生方からの実践発表でした。自由に発表してもらいましたが、あっと驚いたり、とても感心したり、なるほどとうなずいたり、の連続でした。先生たちには、まず紙にそのアイデアのテーマを書いてもらい、そのあと説明をしてもらいましたが・・・・会場は沸きましたね。おもしろかったです!そのテーマを紹介しますが、テーマ自体がおもしろく、聞いてみたい!と思わせるものでした。
 
☆かくれんぼ席替え・・・ドキドキヒヤヒヤあーおもしろい!
☆秘密のじゃんけん・・・これは集中しますね。
☆音楽に合わせた拍うちゲーム・・・知らないうちにリズムが身につきますね。
☆まちがい読み・・・子どもは生き生き、人の心理をうまくついた読ませ方です。
☆パズル年賀状・・・こんな賀状をもらうとうれしいなあ。
☆休みすぎかも?・・・こんな1週間の反省はおもしろいなあ。
☆33連発!バロメーター・・・元気が一番。これで子どもが理解できますね。
☆コーヒーが好きなので・・・なんじゃこれ?帰りの会のやり方です。
☆給食の準備・・・意識すればこんなにはやくなります。
☆遠足のしおりにユーモアを・・・こんなしおりをもらうと、つい読んでしまいます。
☆トリプル学習・・・この学習は効果が上がるでしょう。必ず男女混合です。
☆今日は何の日?・・・私の誕生日!パチパチパチパチ!
☆アナウンサーになろう・・・こんな音読練習は楽しいな。
☆個人懇談会の策略・・・席の作り方でこんなに変わります。
☆せんせい、生きているね・・・生きた言葉の学級通信は心に響きます。
☆ハッ、ピー、フー。トントン、ナデナデ・・・子どもがイキイキ、いい姿勢!
☆20人家庭訪問・・・ボクもう一日休みたいよ〜   等々
 
こんなテーマを見るだけで楽しくなります。ホンマおもろいわ。
その内容を知りたいでしょ。へへへぇ・・・それは本人に確かめてくださいね。
 
 来年最初の元気塾は1月19日、テーマは「仲島正教の授業ビデオの考察」です。
いつもエラそうに語っている私の授業ビデオが兵教大でみつかりました。その授業ビデオを見ながら、普段仲島が言っていることが本当に実践されているのかを検証します。
でも、今から言い訳しておきます。「言うのは簡単やけど、するのは難しいわ」(笑)

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Posted by naka602 at 13:19 | TrackBack (0)


2007年12月13日
謙虚な教師は伸びる
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 広島大学附属小学校から、来年2月8日、9日の研究会案内が届きました。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/fushou/62shotou/62shotou.pdf
 
 実は、この研究会のシンポジウムに私が参加することになっています。テーマは「今、求められる教師力」 ということで、広島大学の教授と私の二人が意見を述べ合います。この形は、2年前、西宮・平木小での研究発表会で、私と兵庫教育大学の教授との対談形式の講演会以来のことで、またもや大学の先生との対決?です(笑) どんなことになるかわかりませんが、普通の講演会やシンポジウムよりは、盛り上げたいなあって思っています(笑)
 
 今回の広島行きで、一つだけ気になることがあります。それは私が40代前半の頃に、この附属小学校の研究会に参加した時のことです。授業後の協議会で、私はキツイ指摘をしました。ほかの参観者は「さすが広島大附属小の先生や、すばらしい授業」と述べていましたが、私は「それはおかしい!」と反論したのです。すると、その先生はムッとしておられました。その先生が今も附属小におられたら・・・・・ちょっと気まずいですよね。
 
 私はこれと同じようなことをあの筑波大学附属小学校の研究会でも言ってしまいました。まだ私が30代前半の頃でした。怖いもの無しの私は、すごく有名なその先生の授業にケチをつけたのです。すると周りの先生たちから冷たい目を向けられました。「こいつ何を言うんや、○○先生に向かって」 という感じでしたね。でも私はこれは間違っていると確信を持っていました。普通の先生、普通の授業なら指摘されることが、この有名な先生なら、指摘されない、みんな言わない、それはおかしい!と思っていました。肩書きや過去の実績だけで授業を見ている参観者はアホやって思っていました。 でもそのあと、この先生は こう発言されました。
「今、兵庫の先生が言われたことは、よくわかりました。これは気をつけないといけないところですね。ご指摘ありがとうございました」
私はそんな意外な言葉に恐縮し、「この先生はやっぱり凄い!」って改めてその先生を尊敬し直したのです。
 
 昨日、ある学校の授業研究会で、授業をした若い先生に
「謙虚な先生は伸びますよ。本当に凄い先生は、ベテランになってもすごく謙虚です。子ども大人も含めて、周りの意見をしっかり聴ける先生は、本当に授業が上手なのですよ」
自戒の念を込めて、そう話しました。

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2007年12月8日
地元西宮での人権フォーラム
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 今日は、午前中は神埼郡福崎町での人権フェスティバル、終了後急いで西宮に戻り、午後は地元西宮での人権フォーラムでした。
 
 地元でも地元中の地元、我が家から5分ほどの中央公民館での人権フォーラムでした。西宮市内での講演回数は、ここ5年ほどで、同じ箇所での講演を含めても200回は超えていると思います。だから、今日はいつもと違う内容で、教え子からもらったTシャツ等を持って行ったのですが、講演が始まり、会場を眺めると、お腹が大きくなった石井さんを見つけました。石井さんは私が市教委時代にとってもお世話になった若手の職員です。多分出産も近いと思います。そんなお腹でわざわざ講演会を聴きにきてくれたんだなと思うと、「教え子の話」 が急遽 「親子の話」 に変わってしまいました。そんな話をウンウンとうなずきながら聴いてくれる石井さんを見ながら 「ええお母ちゃんになるんやで」 と思わず心の中でエールを送りました。
(教え子のTシャツの話はまた今度します)
 
 地元はやっぱりいいですねぇ。やっぱりホッとしますね。公民館職員の方も手話通訳の方も、実行委員の方も、みんな知っている方ですし、会場にも見慣れた顔が並んでいました。教え子のお母ちゃん、近所の子ども会の人、青愛協の人、市教委や学校の同僚・・・みんなの顔がホンマ温かいのです。そんなみんなに見守られ、支えていただきながらの講演でした。
 講演が終わったあとは、一種の同窓会的な状態になります。次々に私の所に来て下さり、あいさつやお話しです。そこには、笑顔、笑顔、笑顔・・・です。 楽しいなあ、うれしいなあ、ホント幸せな時間でした。 まさに 「あーよかったな、あなたがいて」 です。
 
 
そうそう、再会の中で一つびっくりすることがありました。 
私が20代の時に勤めた段上西小の卒業生が来ていたのですが、今は自分が母親になり、我が子が段上西小に通っているそうです。親子2代の段西っ子です。その子(いえお母さん)が、
「今、段上西小では、耐寒マラソンをしていますが、準備体操は今も 仲島先生が創ったあの『元気体操』 ですよ。私たちがやってた『元気体操』も親子2代です」
「ホンマ〜? それじゃ25年も続いているってこと・・・」
 
本当にびっくりしました。当時、マラソンの準備体操を、もっと軽快にノリやすい体操にしたいと思って、「がんばれ元気」というアニメの主題歌の
「♪ゲ〜ンキ ゲ〜ンキ、風にな〜れゲ〜ンキ!」
という歌詞にあわせて、新しい体操を創ったのです。その『元気体操』が今も続いているんですね。なんか感動していました。
 
 でもね、私は元気体操の振り付けをもうすっかり忘れてしまいました。段西っ子に元気体操を教えてもらいたいですわ(笑)
 
 

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Posted by naka602 at 22:13 | TrackBack (0)


2007年12月7日
心をこめて・・・・語る
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 昨日のことです。講演前に控え室で担当の方とお話ししている時、担当の方が
「私事ですが、最近妻を亡くしたのですが・・・・、看護師さんっていろんな方がおられますね。決められたことだけしかしてくれない人もいるし・・・・・」
と明らかに看護師さんに対する不満・・・・、妻の最期なのに・・・・という無念さが顔の表情からにじみ出ていました。
「仕事としては、ちゃんとしてもらったのですが・・・・、人間には心があるんですよね」
と、私に静かに語られました。
 
 今朝の新聞の投書欄にこんな文が載っていました。30代の小学校教員の方です。
「6年前、病院で働いていた頃、長く入院おられた高齢の男性患者さんが臨終を迎えました。私は若い看護師さんと2人で体を清めました。いつもなら黙々と行いますが、その日は違いました。20代前半だった看護師さんが患者さんに語りかけ始めたのです。
 「今からふきますよ」 「体を横に向けますよ」
生きている人のように、優しく語りかけながら体を清めていきます。温かいタオルでふき、着替えをし、化粧をしました。病室に温かい雰囲気が広がりました。それから、人と仕事に対する私の姿勢は変わりました。
 その後、教員になりましたが、度々、あの原点に戻るようにしています。様々なことに惑わされないように、自分がつかんだ原点に戻り、それから、またスタートします。」
 
 
 今から25年前、娘が生まれたとき、
私の母が、おしめの換え方を教えてくれました。
うんこにまみれたおしりを拭きつつ、
「あーたくさんうんちしたね。よかったねえ」
「さあ、今からきれいにするからね。あー気持ちよくなったね」
と、まだ何もわかっていない赤ちゃんに優しく語りかけながら、おしめを替えたのです。
 
 こんな小学生の保護者がいました。
逆上がりが出来ないけど、手にまめをいっぱいつくって頑張る息子に
「頑張りよ。お母さん応援しているよ」
と、もう寝入った息子の手を握りながら涙を流すお母さん。
 
 こんな中学生のお母さん、
夜の仕事を終え、夜中に自宅に帰って一番にすることは、ぐっすり眠る娘に
「ただいま。今日も遅くなってごめんね。晩ご飯ちゃんと食べた?。風邪ひいてへんか。
・・・・・うん、じゃおやすみ」
そんなことを毎日語りかけるお母さん。
 
 
心をこめて・・・・語る。 それは必ず通じるものです。
 
 
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 07:30 | TrackBack (0)