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2016年4月26日
私、ナカジマなんですけど
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先週の朝日新聞の投書欄にこんなのがありました。石川県の高校生、中島聖さん(15歳)の投書でした。題は「私、ナカジマなんですけど」

私の名字は「ナカジマ」である。
私の周りでは「ナカシマ」という濁らない読み方をする人が多いように感じる。だから普段、生活している中で「ナカシマさん」と読み間違えられることがよくある。
中3だった去年、授業後にある先生に呼び止めらた。作文をほめられたのだが、その時もやはり呼び間違えられた。ほめられた喜びも半減してしまった。
以前は「ナカジマです」と訂正していたのだが、最近ではそのまま返事をしてしまうことが多かった。中学に入学した頃、何度言っても覚えてくれない先生がおり、訂正するのが面倒になったからだ。
名前を間違えて呼ばれると、自分が自分じゃなくなるような気がしてしまう。同じように考えている人が私のほかにもいるのではないだろうか。
4月から私は高校生になった。新しい生活でも同じようなことがきっとあるだろう。その時はもう一度、諦めずに訂正してみようと思っている。そして私自身、他人の名前はしっかり覚えたいと思っている。


この中島さんの言う通りです。特に学校の先生方は気をつけてほしいと
思います。ちゃんと覚えてあげてくださいね。


と書きましたが、なぜ私がこの投書を取り上げたかというと・・・・(笑)
私はこの高校生の逆バージョンだからです。
私の仲島の正しい読み方は、本当は「ナカシマ」なのです。
でも普段、周りが「ナカジマ」と呼ぶので、もうそのまま「ナカジマ」を
使っているのです。
「ナカジマ」を使って、もう59年になるベテランです(笑)

私は兵庫県北部の出石町で「ナカシマ」として生まれましたが、すぐに転居し、
1歳からは大阪市西淀川区で中学の途中まで暮らしていました。
大阪では「ナカジマ」と濁る読み方が主流で、
その時以来ずっと「ナカジマ」です。
投書の高校生と違い、私は「ナカジマ」の方がしっくりきていたので
今の今までずっと「ナカジマ」です。名刺も「ナカジマ」です。
私は本名の「ナカシマ」を使わず、通称名「ナカジマ」で生きているのです。
(こんな生き方は、あの高校生に怒られますね)

ただし、パスポートと通帳だけは、本名の「ナカシマ」を使っています。
ややこしいですね(笑)

でも私は「ナカジマ」が好きなので、
死ぬまで「ナカジマ」でいきますので、どうぞよろしくお願いします。


ただ「漢字は間違わないでくださいね」って思いますけどね。
私の「仲島」を「中島」とか「中嶋」って書く人がいっぱいいます。
これはあの高校生と同じで「自分じゃないみたい」ですし、
しっかり書いてほしいなって思いますわ。
以前、講演の大きな垂幕の名前が「中嶋」になってたこともありました(涙)
でも、もう慣れっこで、主催者さんからの平謝りに
「いいですよ、そんなん気にしないでいいですよ」
って笑顔で返答する私です(笑)


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Posted by naka602 at 22:40 | TrackBack (0)


2016年4月23日
えっ?運動会のシーズン?
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私が若いころ、体育の教育雑誌は主に「体育科教育」と「学校体育」、他にも数誌ありましたが、学校現場としてはこの2誌が代表的でした。その後出てきたのが法則化運動にのって「楽しい体育の授業」という雑誌でした。「学校体育」はその後、廃刊になり、今は「体育科教育」と「楽しい体育の授業」の2誌が代表的です。

私は自分の連載もあるので「体育科教育」を愛読していますが、
「楽しい体育の授業」も立ち読みしています。先日も今月号を立ち読みしていて
私は唖然としました。
巻頭を書いている某大学の某准教授の最初の言葉です。
「今年も恒例の運動会のシーズンになりました。・・・」

えっ?5月が恒例の運動会のシーズンだって?
何言うとんねん!と私はあきれました。

とうとうこんな時代がやってきたのです。
教師の都合で本来の秋の運動会を春に移行し、それが常態化してきたのです。
特に関東ではこれが顕著のようです。
巻頭を書いていた准教授もまだまだ若いようですし、秋の運動会の教育的価値
も知らずに、准教授になったのでしょうね。
教育書の代表格の明治図書もとうとう「春の運動会」を認めたのです。

「楽しい体育の授業」はハウツー雑誌です。すぐに役立つ体育の指導技術も
たくさん載っていて、若い先生にはわかりやすいと思います。
運動会の特集では、時間をかけずに楽しく出来る種目も紹介されています。
なので難い理論も載っている「体育科教育」とはずいぶん違います。
人気も売れ数も「楽しい体育の授業」です。

実は、10数年前、私も原稿依頼を受けたことがあります。
「簡単に出来て感動が得られる運動会種目」というテーマでしたが、
簡単にできる種目の感動はニセモノ。感動は簡単な取り組みでは得られない。
そう返答して断ったことがあります。


「体育科教育」の今月号(5月号)は、
「組体操・組立体操は変われるか、どう変わるべきか」という特集で
組体操問題を全国に広げ、文科省も動かした内田良氏の論稿をはじめ、
批判的なものも、肯定的なものも合わせ、十数本のさまざまな考えが
載っています。
私は今月の「体育科教育」はたくさんの学校の先生や教育委員会の人に
ぜひ読んで、勉強し、論議してほしい、と切に願っています。
ハウツーを否定はしませんが、やはりしっかりした理論や考えが大事です。
「楽しい体育の授業」の愛読者にも「体育科教育」を読んでほしいです。

また組体操特集の他にも
「教師が育つ体育の授業研究」という連載で東京学芸大学の鈴木聡准教授の
「授業研究における教師の信念」はぜひ若い先生に読んでほしいと思います。
鈴木聡先生が言います。
「熱い思いをもつ教師たちと出会い『魂の授業研究』を展開していきたい」


なぜ運動会は秋に開催されてきていたのか、
その教育的意義や価値をもう一度考え直してほしいし、
信念のある授業研究、教育活動の学校現場であってほしいと
願わずにはおれません。


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Posted by naka602 at 22:16 | TrackBack (0)


2016年4月16日
熊本地震
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14日夜の「熊本震度7」のニュース速報に目を疑いました。「7に見えるけどこれは7じゃない、これは間違いだ、7じゃない」 そんな願いもすぐに飛んでいきました。テレビ放送が突然地震番組に切り替わりました。

阪神大震災で震度7を体験している自分としては、震度7の恐ろしさは
20年以上経った今も体に染みついています。震度7は、揺れというより
ドーンと一瞬にひっくり返される感覚なのです。
そして何度も何度も余震がやってきます。今回の熊本でのあまりの余震の多さに
胸が締め付けられます。
余震というのはある意味、本震より心理的な恐ろしさがあるのです。
それも今回は大きすぎる余震です。
14日夜の震度7が本震と思いきや、今日未明の震度6強が本震に訂正され、
被害が拡大しています。もういい加減に収束してほしいという願いもむなしく、
今もテレビでは数分ごとに地震速報が鳴ります。


今回の震源地である熊本県益城(ましき)町は、
私の熊本講演のスタートの地なのです。
9年前の益城中央小学校での講演会を皮切りに、益城で4回、熊本市等これ
まで22回熊本を訪れているので、今回の震度速報の地名は行った場所が
たくさん出てきており心配がつのるのです。
知り合いの先生とは連絡がつき、無事は確認できましたが、辺りの状況は
本当に大変なようです。

今は祈ることしかできません。
どうかどうか被害がこれ以上出ませんように。
早く余震も収束しますように。


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Posted by naka602 at 22:47 | TrackBack (0)


2016年4月12日
素敵な親子
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「あさが来た」ロスになっていましたが、新しく始まった「とと姉ちゃん」も、その直前にある「てるてる家族」もなかなかいい感じなのでよかったなあと思っています。そして火野正平の「こころ旅」も始まったので、また朝の45分間がテレビ漬けです(笑)

今日はその中から「こころ旅」の心に残ったシーンを紹介します。
今週の正平さんは、
神奈川県を走っていますが、途中で子ども(低学年)に話しかけます。
ちょっとやんちゃな正平さんらしい問いかけです(笑)

正平  「お母さん、きれいか? きれいな人か?」
子ども 「うん」
正平  「じゃあ、呼んで来いよ」
子ども 「えっ?」
正平  「きれいじゃなかったら怒るぞ」
子ども 「おれにとっては、きれい」
正平  「おまえ、ええこと言うな。かっここいいな」
子ども 「来た来た」
正平  「来たか、ホントにきれいか?」
 (少しポチャッとしたお母さん登場)
正平  「きれいやないか〜」
 (子どもとお母さんくっつきながらとってもいい笑顔)

「おれにとってはきれい」
なんて素敵な言葉でしょう。
なんて素敵な親子でしょう。


先日、発行した「家族の絆(家庭教育ニュースレター)」(西宮市教委)
で、私はこんな親子のことを紹介しました。

「私は、毎朝子どもが出かける時は、いつも笑顔で『いってらっしゃい!』
をしています。どんなにしんどくても機嫌が悪くても、その時だけは笑顔で
見送ります」
そのお母さんは、誕生日に我が子からプレゼントをもらいました。
木製の写真立てです。
でも中には写真は入っていません。
そこには我が子の精一杯の字が書いてあったのです。
 「お母さん、いつも笑顔で送り出してくれてありがとう」

なんて素敵な言葉でしょう。
なんて素敵な親子でしょう。


※火野正平「こころ旅」 NHKBSプレミアム朝7:45〜8:00
 「家族の絆」 西宮市の各学校園に配布。各公民館でもらえます。


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Posted by naka602 at 08:11 | TrackBack (0)


2016年4月9日
パーソナルスタイリスト:マホ
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昨日、西宮ガーデンズで、あの「卒業試験」の時のマホ(現39歳)とマホの子(2歳と5歳)とお母さんと5人でランチをしました。マホとは10年ぶりぐらい、お母さんとは28年ぶりの再会でした。マホはええお母ちゃんになっていましたし、お母さんは70近くになっていますが、孫の世話で元気いっぱいでした(笑)

マホは、元気塾の研修でも紹介していた「修学旅行物語」での最高記録を
作った子どもです。
「修学旅行物語」とは、修学旅行から帰ったあとの作文のことで、6年生には
必ず課していた取り組みです。
でも作文といっても少しではありません。なんと原稿用紙50枚の課題です。
クラス全員に原稿用紙50枚を書かすのです。
子どもも50枚書くのは大変ですが、教師も50枚書かすのは大変なことです。
(※その取り組みの詳細は拙著「教師力を磨く」p168 ここでは30枚の取組)
その50枚の課題をマホは、ナント160枚も書いたのです。
実は100枚超えは数人いたのですが、160枚は圧倒的な最高記録でした。


そのマホは今、こんな肩書きを持っています。
「JPCA日本パーソナルコーディネーター」
どんな仕事か?
それが先日の新聞広告誌に載っていましたので紹介します。

「個人向けのスタイリストをしています」
何を着たらいいのかわからない。何を買っていいのかわからない。
そんな服のお悩みを解決するお手伝いをいたします。
お手持ちの服を活用しつつ、皆さまのなりたい自分像を探り出し、
今どきの少しあか抜けた雰囲気を作っていきます。
オシャレをするって楽しい! そういう気持ちを思い出すお手伝いを
いたします。どんな些細なことでも結構です。まずは、お気軽に
お問い合わせください。
  パーソナルスタイリスト:randlstyle-Maho、マホ
  http://ameblo.jp/randlstyle2015/
メール:randlstyle2015@gmail.com


「パーソナルスタイリスト」
簡単に言えばオシャレの相談にのりますよ。っていう仕事らしいです。
自宅におじゃましてアドバイスをしたり、
時には一緒に買い物に行って、一緒に服を選ぶこともしています。
例えば、西宮ガーデンズに一緒に出掛けて、ショッピングをして
お茶を飲んで、友だちのように語り合いながらオシャレのお手伝いを
するのです。
みなさん、興味があれば、ぜひマホに相談してみてくださいね。


今回はマホと一緒にランチだけでしたが、次回は一緒に西宮ガーデンズを
回って、私の服を探してもらうつもりです(笑)
還暦でも似合うオシャレな服を選んでもらおうと思っています。

ちなみにこの日の私の服装をマホは「なかなかイイ」とほめてくれました。
その時の私の服装は、マホのブログに写真で紹介されています(笑)
※ randlstyle-Maho で検索すると出てきます。4月8日のブログです。
http://ameblo.jp/randlstyle2015/page-3.html


教え子との再会は、ホント教師冥利に尽きます。
教師の仕事はホンマええでぇ〜って、若い先生たちに伝えたいです。



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Posted by naka602 at 21:25 | TrackBack (0)


2016年4月6日
優勝の予感
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おはようございます。今朝はもう出かけるので忙しいのですが、書かずにはいられません。昨夜の我が阪神タイガース、もう嬉しくて嬉しくて・・・。

ジャイアンツ相手に「超変革」そのものの勝利でした。
藤浪の激走、西岡の必死さ、そしてゴメスの盗塁には感動、興奮です。
高山、横田の若手が大活躍、ヘイグもいい感じ、福留はさすが、岡崎も
梅ちゃんも頑張っているし、大和の守備は完璧、そして鳥谷も調子を
上げてきました。この前は北條も江越もホームラン。あーなんて楽しいんや。

1985年のバックスクリーン3連発に優勝の予感がしましたが、
昨夜の勝利も「優勝の予感」がします。
9月にきっと思い出すでしょう。「4月5日のジャイアンツ戦」を。

では、行ってきます!



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Posted by naka602 at 07:27 | TrackBack (0)


2016年4月5日
新人は急いで上手くなるな
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桜の開花とともに新年度が始まりました。一昨日の神戸新聞には兵庫県の新採用教員の名前が載っていましたが、今年も多くの新人教師が誕生しました。「頑張ってほしい」その一言です。

でもここ数年、せっかく苦労して先生になったのにすぐに辞めてしまう人も
少なくないようです。大学時代もよく勉強し優秀な成績で卒業し、採用試験も
軽く突破した人が、いざ学校現場に入ると、自分の思うように上手くいかなくて
挫折し、辞めてしまうようです。

4月1日の「いすゞ自動車」の新聞広告にはこんなことが書いてありました。
「新人は急いで上手くなるな」
「高い技術だけではだめなんだ」
「わからないことを『わかる』、出来ないことを『出来る』と言ってはいけない」
「急がば回れ」

教師の世界には、即戦力はありません。
いくら大学で大学院で、難しいことをいっぱい学んでも、即戦力にはならない
のです。教師の仕事はそんな簡単なものではありません。
教師という仕事はある程度の経験が必要なのです。経験を積みながら力をつけて
いきます。大事なのは、その間の「取り組み方」や「姿勢」なのです。
そして周りのサポートなしでは成長しません。

ある小学校の校長先生が
4月のPTA総会で保護者のみなさんにこう話したそうです。

「うちの学校には若い教師がたくさんいます。この4月には2人の新任教師も
やってきました。若い先生はまだまだ未熟で頼りないところもあるでしょう。
おうちの方も心配かもしれません。でも子どもたちは若い先生が大好きです。
ベテラン先生より若くて元気な先生が圧倒的に大好きなのです。
保護者のみなさんにお願いがあります。
そんな若い先生をみなさんで育ててやってください。ダメな時は厳しく指導も
してやってください。でもいい時は我が子を褒めるように若い先生もいっぱい
褒めてやってください。若い先生はそんなみなさんの温かい声で大きく成長し
ていきます。子どもたちは社会の宝です。同じように若い先生は学校の宝です。
どうかよろしくお願いします」

こんな校長の下で若い教師は育っていきます。
こんな保護者に応援されて若い先生は育っていきます。


若い先生たちよ。
最初からそんなにうまくはいかないよ。
失敗してもいいんだよ。
失敗した時は教えてもらえばいいんだよ。
でも一生懸命に、
「よしっ、明日は!」「よしっ、次こそは!」
と頑張れば、必ず応援してもらえますから・・・・・。



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Posted by naka602 at 08:15 | TrackBack (0)