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2020年1月28日
担任はしていないけど
24日は大阪教育大の「教職キャリア形成論」という授業に行ってきました。この授業は後期の15時間を学校現場の教師12人がリレー方式で授業をしていくものです。今回そのアンカーを私が務めさせていただきました。ちなみに私の前の授業は菊池省三先生でした。私のテーマは「教師のやり甲斐と子どもたちの笑顔」・・・教師の仕事はしんどいけど、ええで〜〜という話です。

さて
今日の本題はそのあとです。
この授業も今年で3年連続ですが、授業のあとの飲み会も3年連続です。
3年前の4回生5人が、今は院生、教師となっているのですが、今回も
5人で一緒に飲みました。大阪・梅田でワイワイガヤガヤです(笑)
大学の教室ではまじめな話ですが、お店では気楽な話がいっぱい出てくるし、
ゲームも教えています。今回は算数の勉強になるトランプ手品です(笑)
そして2件目の店で、みんなでカチャーシー(沖縄の踊り)をしている時に
「ナカジマせんせー!」
踊りながらすれ違ったのは、ナント教え子とお母さんでした。
なんでこんなところで会うねん(笑)
久しぶりの再会です。5.6年と隣のクラスにいたKOHTAです。
そして彼と話してまたまたびっくり。
今週末はお互いに沖縄にいることがわかったのです。
那覇の夜でも会う約束をしました(笑)


26日は3年生で算数を教えていたTOMOKOとお母さんと一緒に飲みました。
TOMOKOは、工業大学を出て、建築の道に進み、この度ついに一級建築士の
資格を取ったのです。凄いです。
3年生の時はおとなしい女の子で、まさかこの子が理系に進み一級建築士
になるなんて思いもしませんでした。
TOMOKOが言うには「仲島先生の算数が面白くて理系になった」と。
おべんちゃら言うな!と返しましたが、嬉しい教え子の言葉でした。

KOHTAもTOMOKOも担任はしていないのですが、こうやっていつまでも
慕ってくれるのは、本当に教師冥利に尽きます。
こんな話を来年の「教職キャリア形成論」でも話したいなと思います。


29日から、またまた沖縄です。
30日・・・美里高校2年5組特別授業
31日・・・宜野座小学校研究発表会、北丘小学校PTA講演会
1日2日・・阪神タイガース宜野座キャンプ視察

行ってきま〜す。


そういえば、
大教大の講義のあと、学生の感想にこんなのがありました。
「こんなに人生楽しそうな人は初めて見ました」って。

それはないやろ(笑)と思いつつ、
そうかもしれないと思う私でした(笑)




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2020年1月26日
河村校長先生との「つながりと感動」
先日、愛媛県四国中央市の三島東中学校に行ってきました。もう何回目になるのでしょうか。河村英茂校長先生の学校です。

2013年11月、四国中央市の人権講演会の会場に河村校長はたまたま参加されて
いたそうです。そして翌年6月の金生第3小学校の講演会では一番前で私の講演を
聞いてくださいました。すぐにメールが着たのです。
「私は一番前で聞いていたスキンヘッドのおっさんです」と。
あっ、あの人!と私もすぐにわかりました。そりゃ目立ってましたから(笑)

その方が河村校長先生だったのです。
そして5か月後、河村校長の学校(新宮小中学校)に行くことになりました。
河村校長が土居中学校に異動するとまた呼んでいただき、三島東中学校に
異動するとまたまた呼んでいただきました。
3校で合わせて11回の講演・研修をさせていただきました。
また河村校長の紹介を合わせるとこの7年間で17回にもなります。

また河村校長は、私が講演でよく使う「つながりと感動」というフレーズを
学校経営の核に据えて下さり、子どもたち、教職員をまとめていかれました。
そしてなんと絵本の読み聞かせをこの1年間で100冊以上です。
相手は小学生ではありません、中学生にですよ。こんな校長先生はたぶん
どこにもいませんよ。しかも元体育教師です(しかもスキンヘッド(笑))
とても温厚な優しい河村校長先生です。
「昔は怖くて厳しかったですよ」と言われますが、そんな感じは全くしません。
本当に素敵な先生です。

先日の三島東中学校の帰り(翌日)は、河村校長先生が私をしまなみ海道に
連れて行ってくださいました。体育の男2人でしまなみ海道の旅です(笑)
村上水軍の潮流体験船は2人の貸し切りです(こんな冬ですからね)
亀老山からのしまなみ海道の眺めは最高でした。そして平山郁夫美術館の
鑑賞です。運動だけではありませんよ。芸術もわかる体育仲間です(笑)


河村校長先生と出会えたことは私の宝物になりました。
まさに「つながりと感動」です。
そんな河村校長先生もこの3月で定年退職を迎えます。
校長室には退職までのカウントダウンの数字が小さく書いてありました。

あと2カ月、どうかどうか楽しんでくださいね。
素敵な時間をお過ごしくださいね。
長い間、本当にお疲れ様でした。
そして本当にありがとうございました。



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2020年1月25日
心の傷を癒すということ
NHKで「心の傷を癒すということ」というドラマが放送されています。あの阪神淡路大震災を題材にいたドラマで、ある精神科医の葛藤が描かれています。
関西では今でも震災前後には新聞やテレビで震災特集が組まれますが、私があまり読まないし、見ないです。25年経ってもいろいろ思い出すのでそういうのは避けています。
でもこの「心の傷を癒すということ」は震災を体験した西宮在住の脚本家が、その精神科医の家族から詳しく聞き取って脚本を作ったということなので、見ることにしました。
今夜は第2回でしたが、震災当時のことが詳しく描かれていました。

50分の中で涙があふれる場面もたくさん出てきましたが、私はあるシーンで号泣してしまいました。それは避難所の小学校の運動場でのことです。大人たちが車を移動して広い場所を作って「子どもたちにキックベースをさせてやりたい」そんなおっちゃんの言葉と歓声を上げる子どもたちに、肩が震え涙がいっぱい溢れてしまいました。

そうなんです。そうなんです。
子どもたちの歓声に大人たちは癒されるのです。元気をもらうのです。
子どもたちの歓声は未来への光であり希望なのです。


Posted by naka602 at 22:48 | TrackBack (0)


2020年1月17日
25年目の朝
あれから25年の月日が経ちました。三宮の慰霊式での遺族(上野さん)の挨拶に号泣してしまいました。涙というのは枯れないものです。
「1.17」 何年経っても辛いですやっぱり。



1995年の10月頃だったと思います。
8月末に学校に併設されていた避難所も解消し、やっと通常の学校風景に
なったころでした。一人のおばあちゃんが学校を訪ねてきました。
校長室に来て、「赤い服を着た先生に会いたい」と。

「避難所にいる時、赤い服を着た先生にお世話になりました。おんぶもして
もらって髪を切りに行きました。一言お礼が言いたくて」

赤い服を着た先生? 校長先生は職員室にいた先生たちに尋ねます。
「あっ、仲島先生ちゃうか? ずっと赤い服を着てたもんな」
そうなんです。私はずっと赤いつなぎのスキーウエアを着て避難所の
仕事をしていました。全身赤だったので目立っていたのでしょう(笑)

ということで私が呼び出され、そのおばあちゃんと再会しました。
私はよく覚えていませんでしたが、おんぶしたことはありました。
そうかあ、あの時のおばあちゃんだったんだなと記憶が少し戻ると
ともに、ワザワザ来てくださったんだと感動したのです。

あれから25年です。
あのおばあちゃんはどうされているでしょうね。



1995年1月17日5時46分。 黙とう。




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2020年1月15日
大地のこと
体育科教育2018年5月号に「遠足っていいな」というエッセイを書きました。その文をまず読んでいただけたら嬉しいです。


【体育科教育2018年5月号】「遠足っていいな」

 子どもの頃、遠足は一番の楽しみでした。先生になってからも、遠足は一番の楽しみでした。だって授業より楽しいのですから(笑)

 ある時私は遠足に「ラジカセ」を持っていきました。須磨海浜水族園に行った時です。月見山駅から水族園へ向かう道中でラジカセのスイッチをONにするとピアノの伴奏が流れ出します。「海へ行こう〜♪海へ行こう〜♪」(川口晃・曲「海へ行こう」)子どもたちが歩きながら歌い出します。そんな笑顔の歌声に、行き交う街の人から「かわいい〜」「上手ね〜」「いってらっしゃ〜い」と声がかかりました。
 ある時私は遠足に「絵本」を持っていきました。播磨中央公園に行った時です。昼食を食べ、自由に遊んだ後、木陰に子どもたちを集めます。そして絵本「花さき山(斎藤隆介・作)」の読み聞かせです。爽やかな風のもとでの読み聞かせに子どもたちは落ち着きます。そしていい顔で帰路につきました。
 ある時私は遠足に「リコーダー」を持っていきました。奈良の若草山に行った時です。みんなで斜面を登っていきます。そして中腹から奈良公園を見下ろし、70人全員で「モルダウ♪(スメタナ・曲)」を吹きました。突然の「若草山リコーダーコンサート」にふもとの人たちから大きな拍手が沸き起こりました。
 ある時私は遠足に「ゴム草履」を持っていきました。山東自然の家でオリエンテーリングです。あるポイントの問題は「ゴム草履に履き替えて、川を上れ!」えっなんで?と言いつつ子どもたちはゴム草履に履き替え、川を上っていきます。するとそこに冷えたスイカを見つけるのです。少し向こうには、まな板と包丁を持った先生が笑顔で待っています。「このスイカ、めっちゃおいしい!」そんなサプライズに子どももたちは大喜びでした。   
 ある時私は遠足に「ビニル袋」を持っていきました。甲山森林公園に行った時です。お弁当を食べた後、私がビニル袋を開いていると、子どもたちが「先生にあげる」と言って、大切なおやつを私にくれるのです。みるみるうちにビニル袋はおやつでいっぱいになりました。それを見ていた大地(小2)が言います。
「先生っていいなあ〜、おやつもらえるから」
「じゃあ、大地も先生になったら?」
「うん、ぼく先生になる!」
学校に戻り「さようなら」をした後に、大地がやってきました。そしてもう一度「ぼく先生になるで!」と言い残して帰っていきました(笑)

 さあ今年も爽やかな遠足の季節がやってきました。今年の遠足はどこに行くのだろう?何をするのだろう?子どもたちはワクワクして待っています。先生たちには、そんな子どもたちの期待にこたえる遠足をつくってほしいなと思っています。
 ところで、あの大地は今どうしているかというと、ナント本当に先生になりました。今年で30歳になった大地は高校で体育教師をしています。
先日、一緒にお酒を飲みながら「ビニル袋」の話をすると、大地は
「俺そんなこと言いましたかねぇ?」
あいつ覚えていませんでした(笑)(2018.5体育科教育巻末エッセイより)


 このエッセイに書いた大地を私は小学校の2年生で担任しました。
運動の大好きな子で、足も速かったです。集合の時は私の足元に一番に
飛んでくる子でした。
そして大地は本当に先生になり、淡路島の高校に赴任します。。
ちょっとしんどい生徒がたくさんいる高校で頑張っていました。
そこまでは知っていました。


 今夜は、東京パラリンピック内定の大矢君の講演会でした。
彼の母校、西宮K高校で1部(午前)2部(午後)3部(夜間)、
それぞれの部で生徒に話をしてくれました。
大矢は3部(夜間)卒業ですので、私は3部の講演会を聴きに行きました。
大矢は頑張って話していました。あいつは立派になりました本当に。
このことにももちろん感動したのですが、
もう一つ感動したことがあります。

3部(夜間)の担任の先生が会場に入ってきて、ビックリです。
なんとあの大地がいたのです。
大地は淡路島の高校から、西宮K高校に転勤していたのです。

3年ぶりの再会です。
大地は、しんどい子どもがいる学校に来てくれたのです。
大地は、そんな子どもを教えるために来てくれたのです。
さすが大地や。
さすが私の教え子です。
なんか嬉しくて嬉しくて・・・。


今夜は大矢38歳、そして大地は32歳。
そんな教え子との再会に感動しまくりです。



Posted by naka602 at 23:59 | TrackBack (0)


2020年1月5日
すぐに動く
「マツコの知らない世界」 この番組はなかなか面白くてよく見ています。1月3日は宇多田ヒカルが出るので見てましたが、その前にチェーン店の「フライドポテト」特集をしていました。

フライドポテトが「太い方がいい派」「細い方がいい派」とか言いながら
進んでいきました。(ちなみに私は細い派です)
紹介者がコンビニのフライドポテトでは「ミニストップ」がいい!と。
なぜかと言うと、注文したらガラスケースに並んでいるフライドポテトを
もう一度揚げてから出してくれるのだそうです。少し時間はかかるけど、
その「ワザワザ感」がとても嬉しいし、とても美味しいというのです。
12面カットの細いフライドポテトは絶品だというのです。

それを見ていた娘が「わぁ〜それは食べてみたいなぁ〜」と言うので
「じゃあ今から買ってくる!」と私が即答。

西宮にはセブンイレブンやファミリーマート、ローソンはたくさんありますが
ミニストップは少ししか店舗はありませんが、その数少ない店舗が我が家の近くに
あります。これは行かないといけません(笑)
このテレビを見てる人が、すぐに買いに行っているかもしれません。
それは行かなくてはいけません(笑)
そしてすぐに家を出ました。時間は夜の9時35分。アホや(笑)

行ってみると、フライドポテトはすでに無し! あ〜遅かった。
で、きいてみると「すぐに揚げますよ」と。
やっぱり揚げてくれるんや。
待つこと10分。
そして揚げたてのフライドポテトを買って帰りました。
「美味しい、美味しい」
娘のその声に大満足の父でした。アホや(笑)


先生たちの研修では、
「そう思ったら『すぐに動く!』それが大事です」
と偉そうに言っている私ですが、有言実行です(笑)

そんなアホなことをお正月からやっている私です。
でも楽しい〜(笑)


1月6日〜8日、再び沖縄に行ってきます。(またか)
飛行機はスカイマーク神戸発 行きは8900円、帰りは6900円、安っ。
仕事始めは10日からです、遅っ。




Posted by naka602 at 23:44 | TrackBack (0)


2020年1月1日
2020年今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。

年末の1週間に本を3冊読みました。
その紹介をしたいと思います。

が、その前に1冊の絵本も紹介したいと思います。
「なまえのないねこ」 文・竹下文子 絵・町田尚子 小峰書店
この絵本は昨年、教員研修で一番多く読んだ絵本です。
ある時、友人のTさんから「こんな絵本があるよ」と紹介され、
すっかりハマった私は教員研修でこの絵本を読みまくりました。
私の一番のお気に入りになりました。
そしてなんと
この「なまえのないねこ」が年末に発表された「全国3000人の絵本屋さんが
選ぶ『絵本屋さん大賞』」に選ばれたのです。
さすがTさん、さすが私(笑) やっぱりよかったんや!
Tさんや私だけではなかったのです。
やっぱり素晴らしい絵本だったのです。
嬉しいなあ本当に。

さて
年末に読んだ3冊の本です。
★「どんな男になんねん」 著・鳥内秀晃、生島淳 ベースボールM社
高校生の時からずっとファンだった関西学院大学アメリカンフットボール部
の鳥内監督の指導者論です。関学アメフトは戦後からこの方針でやってきま
したが、それが関学アメフト部の魅力でした。だから応援し続けていました。
もしやり直せるなら私も関学アメリカンに入りたかったです。

★「校則なくした中学校、たった一つの校長ルール」 小学館
著・世田谷区立桜丘中学校 校長・西郷孝彦
私も中学時代から校則には疑問を持っていた生徒の一人ですが、西郷校長の
ルールはわかりやすくて痛快です。そうだ!そうだ!とかつての自分と
重ねながら一気に読みました。もしやり直せるなら私もこんな校長になって
みたかったです。

★「哲学」 著・島田紳助、松本人志 幻冬舎文庫
島田紳助さんの引退以降、紳助関連の本の販売はなくなっていたのですが、
再販されるようになりました。平成15年初版の文庫本です。
「島田紳助さんの言葉から学ぶ授業づくりの方法」そんな資料も作ったことの
ある私です。私は紳助ファンであり、松ちゃんのファンです。

子どもの頃は1年がとても長かったのに、歳をとるとあっという間に1年が
過ぎますが、紳助さんが言うには、
子どもの頃は毎日が冒険の道であり、発見の道であり、感動の道だったから
時間が長く感じた。でも歳をとると何度も通った道なのでスッと通り過ぎて
しまうのだ。どこかへ行く時も、行きは長く感じるが、帰りの道は一度通った
から早く感じるのと同じことだ。

そう考えると、私が教職を辞して15年になりますが、最初の5年間はとても
長かったのに、ここ5年間は凄く早く感じているのは、まさにそういうこと
なのでしょう。


2020年は
「冒険、発見、感動、そんな充実した1年にしたい」 
それが今年の目標です。


そんな仲島ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします。


2020.1.1  仲島 正教





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