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  大阪野菜について  >大阪野菜や玄米ごはんのこと知ってください。
  
*勝間南瓜 *毛馬胡瓜 *玉造黒門越瓜 *八尾若牛蒡
*玄米ごはん *鳥飼茄子 *貝塚早生玉葱 *八尾枝豆
*田辺大根 *黒丸君 *門真蓮根
*木積筍
*河内一寸豆 *守口大根 *吹田慈姑 *その他の野菜
*難波葱 *八尾紅蓼 *大阪の魚介
*天王寺蕪 *三島独活 *生産者の方々


 勝間南瓜(こつまなんきん)<なにわの伝統野菜>


勝間南瓜1

『なにわの伝統野菜』の1つに入っている勝間南瓜(こつまなんきん)は大阪市西成区玉出町(旧勝間村)が発祥の地です。「勝間」とはそのあたりを領した武将の姓で、もともとは古妻浦という地名だったようです。稲作に適さないこおの土地でも、この南瓜なら作れるので、この土地の特産品になったそうです。1960年頃には河内娘の波瀾万丈を描いた『こつまなんきん』という小説までも出て、大ブレイクしたそうです。(知ってますか?)現在では、大阪市西成区にある生根神社では、冬至に行われる「勝間南瓜神事」で風邪除けや魔除けを祈願し、姉妹煮(勝間南瓜と小豆を一緒に煮たもの)を参拝者に振舞う慣習もあるようです。
この勝間南瓜が復活したのはつい最近、平成12年のこと。和歌山で種子が見つかったのがきっかけです。今では富田林かなん町の谷川さん、大阪市でこの勝間南瓜を作ってくださっている松本さんをはじめ、いろんな方がこの勝間南瓜を守るために頑張っています。せっかく見つかったこの勝間南瓜、是非大切にしたいですね。

(7月末〜8月末)



ところで、西洋南瓜とこの勝間南瓜、いったい食べた感じはどう違うのでしょうか?
私が食べ比べた感想では、西洋南瓜は粉っぽくホクホクし、おなかにずっしり溜まる感じがして甘みも多いように感じました。
一方、勝間南瓜は日本南瓜特有のべチャっとした粘質で、特にお年寄りの方は食べやすいように思います。又、甘みもさっぱりしていますし皮も柔らかいです。
栄養的には西洋南瓜の方が上回っていますが、それでもカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。「冬至に南瓜を食べると風邪をひかない」というように、感染症に対する抵抗力をつけてくれるようです。
また、ビタミンEも豊富で、老化防止、動脈硬化予防、冷え性、肩こりの症状も和らげる効果があるようです。
すごい野菜ですね!
日本では昔から「冬至に南瓜」や女性の好きなものとして、「芋・蛸・南瓜・芝居・蒟蒻」などと、いろんなところで南瓜は出てきますが、最近では10月31日のハロウィンまでポピュラーとなり、本当にいろんな場面で食べられるようになりました。旬は夏の野菜ですが、長期にわたって保存できるからでしょうね。

谷川さん













  松本さん

毛馬胡瓜(けまきゅうり)<なにわの伝統野菜>

毛馬胡瓜1 大阪市都島区毛馬町が起源の黒いぼ胡瓜。
長さが約30cm太さは直径3cm位。花つきの方は淡緑白色からやや黄色かかっています。
長いので1本1本にオモリ付けてまっすぐにします。作るのに大変手間がかかっているんです。
(いつもありがとうございます)
漬物用として使われることが多いのですが、kichoは洋風のものにも挑戦!多くの人に大阪
野菜を知って頂けますように・・・。
6月末〜8月中旬
谷川さん2

*天王寺蕪
<なにわの伝統野菜>

大阪の通天閣でも有名な天王寺で作られていた天王寺蕪。
信州名物、野沢菜の親とも言われています。
皮まで甘く柔らかい。葉まで美味しくいただけます。


*田辺大根
<なにわの伝統野菜>



大阪市東住吉区の田辺地区の特産であった白首大根。丸みをおびた大根。葉には毛じがなく、肉質は緻密。甘みのある大根。
  
               ↑田辺大根の種

田辺大根の割り干しの作り方




 
*守口大根
<なにわの伝統野菜>


 
守口大根畑レポート→コチラ
およそ1m〜2m位で世界一長い大根とされる。
守口大根は16世紀頃から大阪の天満宮の辺りで作られていたそうで、名付け親は豊臣秀吉だそうです。平成19年8月に大阪府の『なにわの伝統野菜』に認証。
現在では岐阜県や愛知県でも栽培されている。

食べ方・・・
主に漬物として食される。生で食べると(個人的には)、皮は柔らかいが大根は辛いので、下処理が必要に思う。

*玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)<なにわの伝統野菜>


玉造黒門越瓜 大阪城の南東にある玉造門(黒門)付近が発祥の地。
太さは約10cmくらいで、白い縦縞がある。
あんかけの煮物もおいしいが、サラダにも最適。

7月下旬〜8月下旬

 門真蓮根(かどまれんこん)

蓮根徳島県が有名ですが、昔は大阪の門真市(北河内)が日本一の蓮根生産地でした。 (門真市は沼地で蓮根栽培に向いていたそうです。)

蓮根産地の門真では蓮根を使った郷土料理、蓮根餅や蓮根の白和えなどがある。

鳥飼茄子(とりかいなす)<なにわの伝統野菜>


鳥飼茄子 大阪にはいろんな種類の茄子があります。大阪千両茄子、水茄子。
そして摂津市の鳥飼地区で栽培されている丸茄子。
京都の加茂茄子に似ているが、ややしもぶくれで
果肉が緻密。独特の甘みがおいしい。
しかし収穫量が少ないので、農家の方は大変苦労なさっているとのこと。
昔も今も収穫期には多くの料理人から注目されている野菜です。

7月初旬〜8月初旬
鳥飼茄子2

*八尾枝豆
(やおえだまめ)


大阪府八尾市で取れる最近マスコミにもよく取
りあげられる大阪野菜。
甘みも充分あり、実も大きくしっかりしている。

若ごぼうが終わる、3月中旬頃から種をまいて苗を作り、約90日頃で収穫時期を迎える。

収穫した枝豆は2〜3日までが一番美味しい。
八尾枝豆2

*八尾若牛蒡
(やおわかごぼう)


八尾若牛蒡1

若ごぼう畑レポート→コチラ
大阪の人は春先によく食べる。ほろ苦くて春の香りたっぷり詰まった若牛蒡。最近とても注目されているのです!!
地元では『やーごんぼ』と言われて親しまれています。八尾のごぼうだから?又は矢のように束ねて出荷するから?だとか。若ごぼうは、江戸時代に大阪市の上町台地で栽培が始まったとされ、大正時代の頃に八尾市でも栽培が広がったそうです。今では100軒以上の生産者がいるそうです。今では九州、高知県でも作られているそうですが、八尾のごぼうは柔らかさが違います!

栄養について・・・
「八尾若ゴボウ」の葉には、「ルチン」(ルチンは植物に含まれる色素成分フラボノイドの一種で、毛細血管を強化する働きや血流をスムーズにする働きを持ち、高血圧や動脈硬化などのリスクを軽減する機能性成分として期待されている。)
が高いレベルで含まれていることも発見されました。
八尾若ゴボウの葉身に含まれるルチン量は“ルチンの王様”と呼ばれるダッタンソバに匹敵するそうです。ちなみに、八尾若ゴボウの葉身中のルチンは冬から春にかけて増え続けるそうです。
根から葉まですべて食べることができる「八尾若ごぼう」は、食物繊維をはじめ、ビタミン類、鉄分、カルシウムも豊富です♪


食べ方・・・
葉は掻き揚げ天ぷらなど。根や茎(葉柄)は煮浸し、和え物、炒め物など。切った若ごぼうは、かるくさらして苦味を抜いてから調理します。あまり水にさらし過ぎると茎は割れてきます。余すところなく全て食べることが出来る野菜です。

*八尾紅蓼(やおべにたで)




大阪、久宝寺でベニタデを栽培している方が4件ほどあるそうです。ベニタデは種の養分のみで育てる為、出回っている物は完全無農薬だとか。お水しかやらないそうです。しかしとっても栽培に手間のかかる野菜。昔は栽培法方は隣近所にも教えないほど。シークレットにされていたそうです。今回は生産者の筒井さんにいろいろ貴重な説明を頂きました。

ベニタデレポート→コチラ
ベニタデ生産者:筒井さん

貝塚早生玉葱
(かいづかわせたまねぎ)


貝塚早生玉葱1 大阪の貝塚市で昔から作られていた「貝塚早生玉葱」。一時期は幻となっていたようですが、ここ十数年で復活しつつあるものの、まだまだ量は少ない状況のようです。
味はとてもみずみずしく、そして甘い!!ちょっと蒸しただけでとろーっと甘みが増します。
形は普通の玉葱に比べてやや平べったいです。

一度食べたらこの味にやみつきになります。
貝塚早生玉葱2

難波葱
(なんばねぎ)



撮影日2010.4.8
大阪の「難波葱」。生産者が少ないようですが、太くて甘い、すき焼きや葱鮪に最適です。
味はとても甘い!!切ると中から、俗に言うハナミズがドローっと出てきます。

葱坊主がついている茎は硬いですが、付いていない葱は柔らかく、火の通りも早いので、もちろん葱焼きにも最適です。

葱坊主が開く前のつぼみを積んで、から揚げにするとブロッコリーを食べているような、葱とは違うなんともいえない食感と、ほのかな葱風味がまた珍味!と生産者の上田さんに教わりました。
蕾ばかり食べてしまうと種が取れなくなるので、生産者方だけに許される贅沢な食べ方です。



  
住吉区の生産者:上田隆祥さん
吹田慈姑(吹田慈姑)



通称『姫慈姑』とも呼ばれる吹田慈姑は、
栗のようにほくほく。
豊臣秀吉も大好きだったとか。


  

*木積筍



 木積筍 泉州、貝塚に美味しい筍があります。
木積筍。大阪の料亭でも珍重されている京都にも負けない白子です。
 
*河内一寸空豆



河内一寸豆 写真は空豆の菜種。茹でて食べるとなんとも、空豆の甘い味がします。
かわいい花がちょこんとついて、います。

*三島独活
高級珍味の三島独活です。
生産者が少なくなり、収穫のある3月に
少し市場に出回る貴重な野菜です。

*黒丸君


黒丸君 大根?蕪?
実は大根の仲間です。
初めて見たときはビックリしました!!
かなん町の谷川さんが作っていました。
皮は硬いが甘みが充分にある。黒皮大根は辛味がはしるが、黒丸君は全然そんなことはありません。
葉はもろく、大根を抜くときに取れやすくなっているような気がします。中は真っ白なので、皮ごと焚くと、まるで鯨のコロのようにも見えます。ちょっと変わっていますよね。
私は今年、これを干して保存してみました。
サラダや煮物、白和えにして食べています。

 
玄米御飯を美味しく食べよう!


玄米は体に良いとされていますが、いったいどうよいのでしょうか?
実は白米よりビタミン、ミネラル、食物繊維、カルシウムが多く含まれているので、疲労回復・夏バテ防止・老化防止・便秘予防などに効果的なようです。また、動脈硬化などの生活習慣病にも良いようですよ。おかずが少なかった昔、大阪船場の人は麦飯や玄米ごはんではなく、好んで白米を食べたので、お上も使用人もどんどん脚気になったと言う話もあるとか・・。
最近は朝食にパンとコーヒーの方が多いようですが(私もそうですが・・・)、朝食に玄米を食べると体温を上昇させ、脳の活動が活発になるようです。
ただそんな良いことづくしの玄米にも一つ弱点が・・・。食物繊維が多く含まれるため(だから便秘予防なのですが・・・)、消化があまりよくないみたいです。

しかし、しっかり噛んで食べれば問題解決!それにkichoの玄米ごはんは、やわらかくもっちり仕上げているので大丈夫です。(ちゃっかり宣伝(笑))
噛むという動作は脳を刺激したり、あごの筋肉も衰えなくて良いとも言われているので、美容と健康の為に是非朝食からはじめてみませんか?


*その他の野菜いろいろ



紫唐辛子

オクラ

ツルムラサキ

モロヘイヤ


落花生

大阪菊菜:今ではかなりの生産量を作っています
吹田芹 ←田芹
←ささげ:莢の先が上に反り返り、捧げ持つ手の形に似ている事から由来する。大阪ではお月見の頃よく出回る食材

*大阪の魚介類


泉蛸

えい


フカ(鮫) アブラツノサメ




 *お世話になっている生産者さん
       


 

いつも大変お世話になっている河南町の農家の方々です。ありがとうございます。
       kicho(^0^)
   
 ちちんぷいぷい収録にて
大阪長居の生産者浅田さん。
心強い生産者の方です。
いつもありがとうございます。

※なにわの伝統野菜とは・・・大阪府で100年以上生産され、種や苗の来歴が明らかであるもの。現在は大阪府で17種認証されている。