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2009年6月28日
隠岐の島「おらが村の講演会」
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 隠岐空港を14時30分に飛び立ち、自宅に帰ってきたのは16時05分。
なんて早いんや! ホントびっくりです。県内移動より早いです(笑)
 
 26日〜27日、島根県・隠岐の島の全校児童80名の小学校に行ってきました。
2年前にも隠岐の小学校に行ったのですが、その学校の全校児童数はたった8名。
今回はその10倍です(笑) 
実は、その時の校長先生が転勤した小学校にまた招かれたのです。
 
1年生〜6年生では大きな差がありますから、それを一緒に、それも1時間以上の講演は
どう考えても無理です。これまでもそんな依頼があった時はお断りしていました。
でも隠岐のたった8名の小学校では、そうもいかず1年から6年までまとめて話をしました。1年生向きに絵本を入れたり、時々ゲームを入れながら、70分話しました。それがけっこううまくいったのを覚えてくださっていた校長先生が、今度は1、2年生だけでも30名もいるのに全校80名まとめて話してほしいと言われるのです。そして今回は中学生30名も加わります。その後ろには保護者も地域の人も参加しています。全員で約180名。小1から地域のおばあちゃんまで年齢差は約70歳・・・・・そんな中での人権教育講演です。
これは普通は無理です!
 
でも、75分やり終えました。(フー)
1年生もがんばって聞いてくれました。(エライ!)
おらが村の講演会はなんとか成功しました。(ホッ・・・)
 
夜は、懇親会です。
隠岐の魚はめちゃくちゃ新鮮でおいしかったです。
隠岐のお酒も頂きました。
2次会にスナック(懐かしい響きです)にも行きました。
 
翌日は
飛行機の時間まで、校長先生夫妻が島の観光に連れていって下さいました。
由緒正しい神社や有名な景勝地にも行ったのですが、
「ローソク島」の観光はすごかったです。
車は狭い山道を上って行きます。15分ほど行くと目の前には大きな日本海が広がり、眼下にローソク島が見えます。(岩がローソクの形をしていてそこに沈む夕日はまるでローソクが灯っているように見えるのです)
 
「わあー綺麗ですね」
「じぁ、仲島先生、行きましょうか」
(えっ、ここじゃないの?)
「もっと近づいて、ローソク島を見ましょう」
と言いながら、私にタオルと水筒、そして運動靴を渡すのです。
(えっ、なんで?)
「さぁ、行きましょう」
と杖を渡されました。
(えっ、杖?)
「私はここで待っていますね、先生行ってらっしゃい」
と校長先生の奥様。
 
そして校長先生と私は
山の上の展望台から、山道を杖をつきながら下って行きました。
(なんて急な坂道なんだ。・・・この坂道を帰りは上がるのかと思うと・・・あーーーー)
「仲島先生、来たことを後悔していませんか」
と校長先生は笑いながら言います。
「・・・・・いえ、ローソク岩が楽しみですから・・・」(涙出そう)
 
そんな840mの坂道を下ると、ついに目の前に「ローソク島」が見えました。
崖の上からの景色とはまったくちがう素晴らしい眺めです。
「おーーーー来てよかった!」
水筒の冷たい麦茶がすっごくおいしかったです。
 
(普通は、ローソク島の観光は、遊覧船で見るそうです)
 
帰りの上り坂・・・・・・ご想像にお任せします(笑)
 
 
隠岐の島から帰ってきた翌日、私の体は悲鳴をあげていました(笑)
 

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Posted by naka602 at 07:39 | TrackBack (0)


2009年6月26日
小さなジェット機CRJ
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24日〜25日と、「さくらんぼの里」 山形県寒河江(さがえ)市に行ってきました。
空気も景色も人も、みんなとってもいい所でした。
 
伊丹空港から、1時間ほどで山形空港に着くのですが、
この飛行機に、初めて乗る人は、みんな驚きます。
「えっ、この飛行機に乗るんですか?こんなに小さくて大丈夫?」
そんな声が聞こえてきます。
今回も私の隣にいたおじさんが
「えっ、これに乗るの? あの飛行機(B777)と全然ちがう、豆粒みたい」
豆粒とは大げさですが、その気持ちはわかります。ホンマに小さいのですから・・・。
「CRJ−200」という50名乗りのジェット機です。
飛行機に乗り込む時、通常は乗降通路(タラップ)がありますが、今回はそうではありません。階段でまず地上に降りて、飛行機に近づき、機本体のドアがひっくり返りタラップになります。(意味がわかりますか?ドアは上から開くのですが、そのままひっくり返すように下に広げると乗降階段に早変わりです。それくらい小さい飛行機だということです)
機内はバスより狭いです。シートも狭くて細身です。(でも革張り)
 
そんな小さな飛行機ですが、私は5回目なので
隣のおじさんにも
「大丈夫ですよ。快適に飛びますよ」
と余裕たっぷりに話しました(笑)
 
特に今回は天気もよかったので、
揺れないし、すばらしい景色を眺めることができました。
南アルプス、北アルプス、そして富士山もきれいに見えました。
大きい飛行機よりは、高度がやや低めのようで、景色はバツグンです。
それに機長がたびたび解説のアナウンスを入れてくれるので、
とってもわかりやすかったです。
 
ぜひみなさんも一度この「CRJ」ジェット機に乗ってみてくださいね。
伊丹からは山形便のほかに、札幌、花巻、熊本の各便の一部がこの飛行機です。
ちょっとしたプライベートジェットですよ。
 
 
今日は午後から島根県隠岐の島に行ってきます。
2年前に行った時は、伊丹から36人乗りの小さなプロペラ機でしたが、
今日は74人乗りのプロペラ機です。(大きくてよかった!)
50分ほどで隠岐の島に到着します。(はやいでしょ)
 
隠岐の島もとってもいい所です。
では、1泊2日の旅、いえ仕事に行ってきます。
 
 

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Posted by naka602 at 08:27 | TrackBack (0)


2009年6月21日
自習で子どもを育てる
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 今月の元気塾のテーマは 「自習で子どもを育てる」
出張で自習、他の学級の研究授業で自習、先生の病気で自習・・・・
と自習の機会はよくあるものですが、
そんな自習の時間の様子を見たら、そのクラスが本物かどうかわかるのです。
つまり、先生から課題を出されて、それをこなしていく時間を自習というのか、
それとも、自分たちで課題をみつけ、自分たちで学習していく時間を自習というのか
教師のそのとらえ方によって、学級はずいぶん変わってくるのです。
 
ある先生の感想です。
 
今日は元気塾でお話を聞かせていただき、元気がこみあげてきた2時間になりました。
「自習で子どもを育てる」 そんな学級経営をめざしてこれからもがんばっていきます。
これまで私は、自習といえば担任がいない時に子どもが怪我をしないようにということばかりが頭の中にあり、課題を与えてどこか管理的な時間にしていました。そんな自習にいつもしっくりこない違和感がありました。今日、先生のお話を聞かせていただき、
「自分がめざしている学級の姿、子どもの姿はこれなんや」
と思いました。私は子どもたちに
「自分がいいと思った工夫はどんどん行動にしてごらん。わからないんやったら本気でわかろうとして、いいと思ったことはどんどんやったらいい」 そう言っています。
  授業中、わいわいガヤガヤ賑やかに教え合う声、相談し合う声がある。
  友達がどうやっているのか、何考えているのか気になるから、近くに行ってみる。
  困っている子がいると、その子のもとに自然に動いていく子どもたち。
そんな子どもたちの姿が私の理想です。
今日の先生のお話から、日頃の子どもへの仕掛け、教師が子どもの中に飛び込んでいく、その大切さを見つめ直すことができました。 「待つ」 という子どもへの信頼がなくてはならない、子どもへの細やかな教師の動きを大切に積み重ねなければいけない、今そのことを強く感じています。そして目の前の子どもに 「ワザワザ」 をしたい。だから早く月曜日が来てほしい、そう思っています。
今日は元気になれた嬉しい時間をありがとうございました。仲島先生にお会いできる次の機会を楽しみにして、学校中の誰にも負けへん元気な自分でがんばっていきます。これからもどうぞよろしくお願いします。 (明石市 Y.N)

 
今回の元気塾では
仲島学級の「自習への取り組みの変遷」でのキーワードを紹介しました。
@ 自分たちで考える。そして動く。
A 先生、これどうするの?
B とっても助かりました。
C 思うだけでは何も変わらない。まずは動いてみること。
D 「思う」から「動く」に移る時、小さな勇気がいる。この勇気を「チャレンジ」という。
E 失敗してもいい。大事なことは、次どうするかだ。
F 支え合う算数。
G 自分たちが、自分たちのために、自分たちでつくる時間。
H 自分たちで学習を始める。
I 「わからない」から「動かない」ではなく、「わからない」から「動く」のだ。
J 先生は、こっち来なくてもいいから。
K もう10歳だもん、それくらいできるよ。
L 人間は「人の間」と書く。その人と人の間に、温かい関係や支え合う関係が
  あれば、人間は「がんばる力」が湧き出て、優しく強く大きく成長する。
M 一人の喜びは、みんなの喜び。
N この子たちは、本当にすごい!
 
そんな今回の元気塾でした。
 
次回は7月18日、テーマは 「運動会はドラマ」
運動会への取り組み次第で、子どもはすばらしい感動のドラマをつくり出します。
そんな子どもたちに私たち教師は涙してしまうのです。
どうぞお楽しみに・・・。
 

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Posted by naka602 at 22:00 | TrackBack (0)


2009年6月16日
智恵ちゃん、がんばったなあ
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 今から15年前、私は西宮・平木小学校に勤務していました。当時私は6年担任だったのですが、地区児童会(住んでいる地域ごとの集まり)では、青木町の担当でした。地域保護者の担当は広瀬さんという方で、子どもは智恵ちゃん(3年)とみかちゃん(1年)でした。(この年の1月17日あの阪神大震災が起こり、青木町は壊滅的な打撃を受けます)
 
それから5年後、震災のために開校した西宮浜小中学校に広瀬姉妹が転校してきました。姉の智恵ちゃんは西宮浜中学校に、そして妹のみかちゃんは6年の私のクラスに入ってきたのです。なんという縁でしょう。
 
今年の4月、私は聖和短大に講義に行くと、そこには聖和大4回生になった妹のみかちゃんが待っていてくれました。
そして昨日、西宮・平木小の研究授業に行ったのですが、
授業者は、ナント姉の智恵ちゃんです。
智恵ちゃんは、今、平木小学校の図工専科として教壇に立っているのです。
あの智恵ちゃんが、母校の平木小に帰ってきて先生をしているのです。
それだけでも感動なのに、目の前で授業をしているのです。
 
 
ここからは、そんな目ではなく、指導助言者としての私の客観的コメントです。
 
図工の研究授業もめずらしいのに、その中でももっとめずらしい鑑賞の研究授業なのです。若干24歳の智恵先生がどれだけやれるのか少々不安な気持ちで教室に行きましたが、その不安は始まった途端にふっ飛んでいきました。
なんて落ち着いた話しぶりのことか・・・・・もうすっかり小学校の先生の口調です。
少し話したあとは、プリント学習し、今度は黒板に作品を張り出し、子どもたちを惹きつけます。と、今度は机を離れ、前に小さく集まって、子どもたちと会話を始めます。すると、ほとんど口を開かないAちゃんが、言葉を発したのです。あのAちゃんがしゃべったのです。なんてうまい展開に、うまい発問だと驚いてしまいました。指導案にもAちゃんに焦点をあてながら、進めることが書かれていましたが、こんなに見事にAちゃんを生き生きさせたのです。ホンマすごい授業でした。
 
あとで、校長先生が、
「広瀬先生は、勉強熱心だよ。校内でも先輩の先生からいろいろ教えてもらっているし、積極的に外へも勉強に出ているよ。今回も毎日遅くまで残ってがんばっていたよ」
と話されていました。
 
夜、智恵ちゃんが帰る前に、広瀬さん宅に電話を入れました。
「お母さん、智恵ちゃんええ先生になったわ。今日ホンマええ授業やったで」
「ありがとうございます。よかったですそんな授業ができて・・・・。毎日悩んでいたみたいで、涙を流していたこともあったんです。お父さんも大丈夫かなってすごく心配していたんです」
とお母さんの泣きそうな声が聞こえてきました。
妹のみかちゃんも電話に出てくれました。
「昨日も部屋から、お姉ちゃんの声がしてたよ。部屋で授業をしていたみたい」
 
 
広瀬智恵先生、研究授業お疲れ様でした。
すばらしい授業を見せてくれてありがとう!

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Posted by naka602 at 08:22 | TrackBack (0)


2009年6月11日
みなさん、間違っていませんか
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 知らなかったです、こんな靴が流行っていたのを・・・。
今、子どもの2人に1人が履く 「瞬足」 という運動靴が大ヒットだそうです。
この運動靴は、左カーブを曲がりやすいように力のかかる靴底の左側に重点的にスパイクをつけた左右非対称の靴なのです。これでカーブを転ばずに駆け抜けられる、足が速くなる、ということで大人気だそうです。
その「瞬足」を求めて、お母さんが必死で買い求めている記事が「アエラ」に載っていました。
 
こんな記事です。
昨年の幼稚園の運動会、リレーでアンカーだった息子は、最後のコーナーで曲がり切れずに転んでしまった。1位で受けたバトンだったが、結局4位。それから息子は消極的になった気がする。サッカー教室も休みがち、大好きなパパと公園で走り回ることも極端に減った。・・・・今度の運動会では、何が何でも自信を取り戻してあげなくては・・・・、だから「瞬足」を買わなければ・・・。
 
「お母さん、間違っていませんか」
私はこう言いたいですね。
息子さんが消極的になったのは、転んで1位が4位になったからではありませんよ。
転んだから、負けたから消極的になったのではなくて、
それをお母さんが、非難したからですよ。
これは、お母さんのせいですよ。
私はそう言いたいですね。
 
愛するお母さんからそんな言葉を投げかけられたら
そりゃ、運動嫌いになってしまいますね。
子どもたちは、本来体を動かすことが大好きです。
それを嫌いにさせるのは、親や教師だと私は思いますね。
速い遅い、出来不出来、上手下手・・・そんなことを気にせずに
のびのびと体を動かすこと、走ることの楽しさを、いっぱい
子ども時代に体験させてやりたいものです。
 
「先生、間違っていませんか」
私はこう言いたいですね。
狭い園庭でそんなカーブを回るトラックリレーをすること自体、幼児期の体育をわかっていない証拠です。幼稚園の先生、幼児体育をしっかり勉強してくださいね。
 
「運動靴メーカーの方、間違っていませんか」
そう言いたいです。子どもは運動会のカーブを毎日走っているわけでもないし、いつも左回りではないのです。きっと「瞬足」を日常でも履いていると思いますよ。非対称の靴底でも、悪い影響のないように研究開発したとは思いますが、本当に大丈夫でしょうか。私の心配し過ぎであることを願っています。
 
競争ももちろん大事です。
でも、子ども時代は
もっともっと親子で、友達同士で、
思い切り、思う存分、のびのびと走り回れる、動き回れる
そんな環境をつくってやるのが、私たち大人の役目だと思います。
 
 
 

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Posted by naka602 at 08:17 | TrackBack (0)


2009年6月7日
「仲島正教の優しい風」のCM
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私のホームページは、Sさん(べるるんさん)が
定期的にメンテナンスをして下さるおかげで成り立っているのですが、
その「べるるんさん」から、
「『仲島正教の優しい風』のCMを作ったよ」 とメールが届きました。
 
「仲島正教の優しい風」の30秒コマーシャルです。
なかなかおもしろいですよ。 うまいことできてますわ(笑)
   ↓  ↓  ↓

http://cmizer.com/movie/48488

 

 

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Posted by naka602 at 00:46 | TrackBack (0)


2009年6月2日
うれしいプレゼント
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 先日、教え子の優介(22歳)から、うれしいプレゼントが届きました。
そのプレゼントを、最近の講演の中で、私は自慢げに披露しています(笑)
 
 これは、彼が高校時代、野球部副キャプテンとして甲子園を目指していた時の話です。
最後の夏の大会を前に、ベンチ入りメンバーが発表されるのですが、彼は副キャプテンにもかかわらず、選からもれてしまいます。でも彼は腐ることなく練習に参加し、レギュラーを支える裏方として頑張るのです。
 ある日、私は仕事帰りに、彼の学校の横に車をとめ、練習を眺めていました。薄暗くなったグランドの中、レギュラー組が練習している時、彼は一塁後方から大きな声を出しているだけです。そして時々、ランナーとなり、守備練習を補助しているのです。3年間厳しい練習を耐え抜いてきたのに試合には出ることができない、そんなつらい状況なのにチームのために尽くしている彼の姿に、私は胸が締め付けられる思いでした。その時、彼がランナーとして私の目の前を走っていきました。彼のユニホームの背中には大きな字が書かれていました。
           「すべては夢のために 
                      限界に挑む」
 
 
 先月、彼と一緒に飲んだのですが、あの「夢の文字」の話をしていたのです。すると、
「あの夢ティー、先生にプレゼントするわ」
「えっ、ええのか、お前が持っていなくて・・」
「ええで。先生が持っていてくれるのは俺もうれしいから」
数日後、あの「夢ティー」が私の手元に届きました。
 
   ※※※
 
先ほど、28歳になる教え子からメールが届きました。
「HAPPY  BIRTHDAY!
 3年3組33歳から、20年。
 お誕生日おめでとうございます。
 そして3年生だった私も今、3年生の担任です。(大野茜)」
 
(そうそう、両手で3本ずつ指を出して、うれしそうに3年3組の子どもたちと
 一緒に写真を撮りました。今も大事に持っていますよ)
 
 
今日で53歳、これからもバリバリがんばります! 
優介、茜、みんなありがとう!
 
 
 

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Posted by naka602 at 08:03 | TrackBack (0)