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2006年11月30日
元気になる一言
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 今日は、東京都江戸川区で中学生に話をしてきました。
最寄りの駅にPTAの役員さんが迎えにきて下さっていましたが、その方からすぐにこんな言葉をいただきました。
「先生の本、読みましたよ。教師向けの本かもしれませんが、親が読んでもとってもためになるいい本でした。感動しました、本当にありがとうございました」
その言葉に、私はとっても感激してしまいました。教師ならともかく、普通のお母さんがあの本を買ってくださったんですよ、そして 「親が読んでも、いい本だった」 と言ってくださったのですよ。もうむちゃくちゃうれしくて、とっても元気になりました。 (その流れで、講演でも東京の中学生をびっくりさせてしまいました。元気な関西の先生じゃん って)
 
 いつも、講演の中で私は自分の小学校現場での経験を話すのですが、時々 「中学や高校の話も聞きたかった、いい話だったけど役にたたない」 と感想を言われる中学や高校の先生がいますが、たぶんこの先生はたとえ中学や高校の話が出てきても心には響かないのだと思いますね。小学校であろうが中学校であろうが高校であろうが、家庭であろうが、共通するものが必ずあるものだと私は思っています。
 
 だから今日のお母さんの言葉は、本当にうれしかったのです。教師も親も子どもを育てる視点は同じなんだって改めて感じるとともに、自分の本にちょっと自信がもてました。
古藤さん、今日は元気になる一言を本当にありがとうございました。私の心の銀行の貯金になりました。 あーよかったな、あなたがいて。
 
 

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2006年11月29日
恩師からの手紙  うれしくてうれしくて
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 先日、私の小学校6年担任の森木美佐子先生から手紙が届きました。私の本の書き出しに出てくるあの手紙の恩師からです。もうずいぶん高齢になられているのですが、38年前と変わらない達筆のお手紙でした。
 
 一筆走らせます。
その後おかわりありませんか。移り変わりの激しい昨今の空模様ですが、ますますお健やかにおすごしの事と思います。たくさんのお仲間達の期待、かわいい教え子達の願いの声を背にして・・・。
 早くペンを取りたかったのですが、体調を崩し自由に動けないままのびのびになりごめんなさい。声もやっと出るといった状態、しみじみ健康の有り難さをかみしめている今、いいご本を送って下さって! ありがとう、あなたの活躍ぶり、話し声がひびいてきます。  うれしくてうれしくて、小学校を巣立っていかれた時の感動をかみしめ、感謝の想いをこめ、何度か読み返しています。教育の庭に明るさを灯してくださるあなたや仲間のみなさんに改めてありがとうを! 元気になったら、この本といっしょに活動しておられる仲島くんに逢いたい、あなたの笑顔と話しがしたい、などと夢を描いています。くれぐれもお身体大切にお進み下さい。お家のみなさんによろしく。かしこ。   森木美佐子
 仲島正教君へ 
 
 紛れもなく私は森木先生の教え子です。いつまでもいつまでも本当にありがとうございます。森木先生、お身体大丈夫ですか・・・。私が逢いにいきますね。待っていてくださいね。

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Posted by naka602 at 08:18 | TrackBack (0)


2006年11月26日
大人の責任
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 ここ1ヶ月での講演会の話題には、やはり「いじめ」や「自殺」の問題がどうしても出てきます。どうしたらなくなるでしょう?なぜそんなことがおこるのでしょう?先生はどう思いますか?と聞かれます。でもその答えが簡単にわかれば、もうそんなことはすでになくなっていますよね。この問題は本当に難しいのです。
 
 私が講演の中で話すのはいつも  「人と人の温かいつながりを体験すること」 の大事さです。その 「温かいつながり」 を日々の子育てや学校生活や地域社会で味わい、感動した子どもは、「いじめ」や「自殺」はしないのではないかと思っています。
 子どもたちは、「差別はだめ」 「いじめはだめ」 ということは頭ではわかっています。でも体を通してはわかっていないのでしょう。だからこそ、生活の中で体を通して 「温かいつながり」 を体験させてやりたいのです。 毎日 「10秒間抱きしめる」 ことによって子どもの心の銀行には、温かい愛情の貯金が貯まっていくだろうし、「いいところをほめてやったり」 「信じてやる」 ことによって、自信と希望の貯金も出来るだろうと思うのです。そして 「あなたがいてよかった」 を声をかけてやれば、きっと子どもたちは夢にむかって歩み出すのではないかと思います。
 今一度、子どもに耳を傾け一緒に歩む子育てを、クラスの子どもと子どもをつないでいく学級づくりを、地域の子どもたちをみんなで見守り、叱り、ほめていく地域づくりを・・・・私たち大人が見つめ直していきたいものです。 だって、今の子どもの状況をつくり出したのは、紛れもなく我々大人の責任だからです。
 
 24日は長野県伊那市に行ってきました。そうです、全国に名の知れたあの「伊那小学校」があるところです。あの生活科や総合学習は、この伊那小がモデルになって新設されたのではないかと思うぐらいの学校です。 講演の終わったあと、伊那小に勤務されていた先生とお話しながら、やはり 「心を育てる」 ことの大切さを改めて考えました。
 その帰り、ある雑誌に目がとまりました。 「アエラ」です。「公立小中の天国と地獄」というテーマで東京の学校選択制による人気度ランキングが、校名入りで載せてありました。なんということだ、なんでこんなことを載せるのだと怒りがこみ上げてきました。 一方では「いじめや自殺」をなくすために・・・・といいながら、こんな記事が出る大人の社会に、私はうんざりしてしまいました。どうか大人のみなさん、これ以上子どもたちを追い込まないでください。学校や教師を追い込まないでください。もっとゆっくりとじっくりと子どもたちを育てていきましょうよ。自分の住んでいるところで、地元のおっちゃんやおばちゃんに声をかけられながら、その成長を見守っていきましょうよ。
 「いじめや自殺」は、やはり私たち大人に責任があるのですから。

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Posted by naka602 at 16:50 | TrackBack (0)


2006年11月19日
ホッと一息
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 13日〜25日まで20連戦が続いていますが、今日徳島で12戦目が終わりました。特にここ4日間はダブル(午前・午後)が3回、トリプル(午前・午後・夜)が1回と、とてもキツイ日程でしたが、それを乗り越え今夜はホッと一息です。お風呂でBOAの曲を聞きながらゆっくりと浸かりました。あー気持ちよかった!(お風呂で聞ける防滴仕様の機器があるんですよ) さあ明日から残り8連戦頑張ります。 その後、1日休んで14連戦があり、1日休みをはさんでまた10連戦と12月16日までハードな日程が続いていきますが、スーパー50歳元気に頑張ります!
 
 実は3戦目にこんなことがありました。15日の小野東小学校の授業研究会の最中に目が痛いな、と思っていましたが、あとで鏡を見てびっくり!右目が真っ赤なのです。それは今まで見たことのない赤さです。その後痛みは治まりましたが、さすがにこれはほっておけませんでした。20年ぶりの眼科受診です。すると目の太い血管が切れて出血していたのです。幸い特に異常もなく、1週間もすれば治るということでホッとしました。ところで視力検査もしましたが、左右とも1.5でした。ようーし!となんだかうれしかったですね。
 
 お知らせその1。 体育科教育12月号に、「低学年の体育指導のポイント〜仲島正教氏の実技研修を通して〜」 が載っています。尼崎市教委の大平誠也指導主事が6月の元気塾での実技研修をまとめて下さったものです。大平先生は私の直属の後輩なのですが、まとめるのがとっても上手で、まるで大学の論文のようです。あの実技研修をとってもカッコよくまとめてくれています。私はホンマいい後輩をもちました。 ありがとうね大平さん。
 
 お知らせその2。 17日(金)の神戸新聞の「トーク&トーク」のコーナーに、「こころにいっぱい笑顔の貯金」ということで私の講演の記事が載っています。私は全然知らなかったのですが、昨夜、教え子がメールで知らせてくれました。 ありがとうね森くん。

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Posted by naka602 at 22:07 | TrackBack (0)


2006年11月11日
私の師匠 
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 今日の講演は、今までで一番近い場所です。家から徒歩5分の瓦木公民館でした。地元中の地元で少々やりにくさはありますねハハハ。我が家(5F)の真下(4F)のHさんも親子で参加して下さいました。そして一番前で聞いてくれたのは、私の娘の中学時代の同級生のT君、今中学校の臨時講師をしているそうです。そしてそして一番ビックリしたのが、22年前に担任したM君のお父さんとお母さんが、わざわざ京都から駆けつけてくださったのです。
 
 M君を担任したのは教師になって5年目、27歳の時でした。彼は5年生の途中転入でしたが、今まであまり見たことのないような子どもでした。とにかく発想がおもしろいし、自分でいろんなことを考えつき、自分で動いていく子でした。調理実習では誰よりも包丁さばきがうまいし、料理もうまいのです。(大学時代、彼の下宿には友だちが集まったそうです。うまいものが食えるって)大学卒業後は、あの駅前留学で有名なNOVAに就職。当時有名になったCMは彼が考えましたし、テレビの前でレシーバーをつけてレッスンができるようにしたのは彼でした。だから若くして課長に昇進し、私より給料はよかったと思います。
 彼のお父さんは、けっこう有名な雑誌の編集長でした。なのに突然辞めてしまい、京都の田舎に引っ越し、農業を始めたのです。自給自足の生活です。M君の発想の原点はこのお父さんなんだってその時に気づきました。
 
 数年前に私が辞めようと考えていた時、一番に意見を聞きたいと思ったのは実はこのM君でした。M君は教え子なのですが、なんだか私の師匠のような気がしていたんですね。彼への年賀状へも「相談したいことがあるんだ」って書いたことがありますね。
 そんなM君のお父さんとお母さんが、今日私の講演をわざわざ見に来てくださったのです。本当にうれしかったです。 あとで、私の本をプレゼントしました。 「○ページにM君のことが書いてあるんですよ」 って・・・。
 
 

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Posted by naka602 at 07:28 | TrackBack (0)


2006年11月8日
温かい授業 「金川ワールド」
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 「温かい授業でした」 
事後研究会でこう言わせてもらいました。今日は芦屋市に行き、金川(かながわ)秀人先生の6年生道徳(人権)の研究授業をみさせていただきました。
 授業の展開は指導案とは少し違うようになりましたが、途中で子どもの様子を見ながら臨機応変に変えていったベテランの味がそこにはありました。こういう進め方はなかなか出来ないものです。さすがベテラン、さすが金川先生、とうならせるところでした。
 私は、授業では「心の揺れ」をとても大事にしたいと思っています。自分の考えと友だちの考えや教材文の「ズレ」がお互いの考えを高めていくと思うのです。その「ズレ」の典型は「対立」なのですが、今日の授業はそうではなく「深まり」でした。自分の考えに納得し、さらに感動していく、そんな授業でした。授業が終わったあとの子どもたちのほっこりした表情をみながら、私の心も温かくなりました。本当にいい授業をみさせていただきました。
 
 「金川ワールドですね」って言ったのですが、あの柔らかな学級づくり、授業づくりはすばらしいです。いったいどうやったらあんなふうに出来るのでしょうね。 たぶん金川先生は「わざわざ」のできる先生なんだろうなって私は思っています。子どものために、授業のために「わざわざ」を実践しておられるのだと思います。そして金川先生にとって「わざわざ」は「わざわざ」ではなく「楽しい」ものとしてやっておられるのだと思いますね。子どもが好き、授業が好き、学級が好き、学校が好き、教師が好き、そして自分が好き・・・そんな金川先生だと思います。
 そんな「金川ワールド」を若い先生たちには是非、「わざわざ」見に行ってほしいと思います。そして「わざわざ」のできる先生になってほしいなと願っています。
 

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Posted by naka602 at 07:58 | TrackBack (0)


2006年11月7日
豊田市立朝日小学校研究発表会
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 今日は少し肌寒く、私もやっと上着の下のカッターシャツが長袖になりました。そうなんです、昨日までの講演はずっと半袖姿だったのですハハハ。
 
 愛知県豊田市立朝日小学校の文科省指定人権教育研究発表会に参加してきました。この学校の人権教育の中心は、いわゆる「差別の氷山」の海水部分を温める取り組みです。それを全学校生活を通して実践されていました。道徳だけでなく普段の教科授業の中でも人権意識を育む取り組みが意識的に行われ、学級づくりとしての「いきいきタイム」、また全校活動の「みんななかま作戦」「朝日っ子活動」、地域や保護者を巻き込んでの活動など、しっかりとした取り組みがされていました。そして何より自尊感情を育むことを重要視していることに感心しました。校長先生が全校生にその子のいいところを紹介する時間もあるのです。子どもたちはみんな学校が大好きです。だからでしょうか、この学校には不登校の子どもが一人もいないというのです。各学年3クラス(1年は4クラス)です。そんな学校で不登校0はすごいなあって思いますね。これも成果のひとつでしょう。 
 子どもたちのなんともいえない柔らかい表情と温かな学級の雰囲気に、参観している私たちの心も温かくなった一日でした。朝日小学校のみなさん、ありがとうございました。
 
※講演のあと、また本をたくさん買っていただきました。「私、若手ではないですけど・・・」と言いながら笑顔で買って下さいました。その笑顔がホントうれしいです。

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Posted by naka602 at 23:03 | TrackBack (0)


2006年11月2日
店頭に自分の本が・・・・
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 31日の夜、ある保護者の方からメールが届きました。 「先生、今日大阪で先生の本を買いましたよ。新刊らしく表を向けて重ねて置いてありましたよ。私教師じゃないけど買っちゃいました」 へぇーそうなんや、もう店頭に並んでいるんや、いやぁービックリしました。それにしても教師向けの本なのに、買って頂きありがとうございました。
 
 今日は東京に行ってきました。
帰りに東京駅前の丸の内丸善に寄ると、あ、ありました!自分の本が平積みになっています。おーすごい!なんか不思議な気持ちです。変な気持ちです。うれしいような恥ずかしいような・・・ここにいたいようなここから早く立ち去りたいような・・・・そんな複雑な心境でした。
 夜、西宮に着き、帰る途中にジュンク堂西宮北口店に立ち寄りました。おそるおそる教育書のコーナーに行くと、あ、ありました、表を向けて5冊重ねて置いてありました。隣は有名な教育評論家尾木直樹さんの本です。尾木さんの隣りに並んでいるんですよ、おースゴイ!思わず携帯を取り出し写真を撮ろうかと思いましたが、ハッと我に返り携帯をポケットにおさめました。アホな私ですわハハハ。 
 誰か買ってくれますように・・・そんなことを祈りながら家に向かい自転車をこぎました。 今日は不思議な気持ちになった一日でした。 
 

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Posted by naka602 at 08:35 | TrackBack (0)