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2008年6月28日
廊下の保護者ゼロ作戦
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 学校の参観日に行くと、廊下は保護者であふれ、中にはペチャクチャおしゃべりする保護者の事が問題になることがあります。
 
 今、私は地元の小学校の「学校評議員」になっています。3月にあった評議員会で、上述のような参観日の保護者の事が話題に上がりました。意見を求められた私は学校側に次のようなことを話しました。
 
「もちろん、そんな保護者が悪いのはわかりますが、学校側としてこんな工夫をしたらどうでしょう。まずは、保護者が入りやすいように、机をつめて教室に空間をつくることです。普段の教室のままでは、後ろにせいぜい12,3人ぐらいが立ってみるだけのスペースしかないので、左右にも保護者が入れるスペースをつくるのです。そんなスペースがあり、先生から「お入り下さい」の一言があれば、保護者は教室の中に入ってくるのではないでしょうか。見る場所があれば、保護者は必ず自分の子どもを見たいはずですから・・・。そしてそこで『おもしろい授業』が見られれば、次からも教室の中に入ってくるはずです」
 
 そんな評議員会の後、校長先生と教頭先生は、即、先生たちに話をしたそうです。
そして4月の参観日をむかえます。すると2つの教室だけですが、廊下に保護者がたった一人もいない状況が生まれました。そして6月には、廊下に誰もいない教室は3倍増。担任の声かけはもちろんのこと、校長先生と教頭先生も「教室にお入り下さい」の声をかけながら校内を回りました。
校長先生曰く、「この1年間で、参観日には 『廊下の保護者ゼロ』 をめざします。教室に入って授業をみるのが当たり前なんだという雰囲気をつくりたい」
 
 私は、そんな学校の取り組みに感動してしまいました。たかが机を移動してスペースをつくるということを学校全体で意識して取り組むことによって、こんなにすぐに変わっていくのです。そして「おもしろい授業」をすることによって、そんな保護者はどんどん教室に入ってくるのです。
 
 実は3,4年前、この小学校は、地元の評判が芳しくありませんでしたが、ここ2年ほどで見違えるように評判が良くなりました。それは校長、教頭がリーダーシップをとり、先生方が「その気」になって取り組んだからだろうと思います。学校の「その気」は、子どもを変え、保護者を変え、地域をも動かせてしまうのです。 そんな学校の取り組みに本当に拍手です!パチパチパチ。
 
 
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 14:09 | TrackBack (0)


2008年6月23日
「思いやり」という言葉について
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「思いやり」というのは、「思い」を「やる」という「上から目線」の言葉なので変えて下さい。
 
今から6,7年ほど前、ある人権大会でそんな発言を聞きました。へぇーそんなふうにとるのか、と私は思ったのですが、最近また同じようなことを聞いたので、少しコメントしたいと思います。
 
 私は「思いやり」とは、「思い」の「やりとり」と考えています。
「思いやり」の「思い」には、その人のことを思う優しい気持ちが含まれていて、それはその人との「つながり」になり、そこから「思い」の「やりとり」が始まるのだと思うのです。「思いやり」は、心をつなぐキャッチボールになるものと思っているのです。
 
 「思いやり」の解釈は、その人それぞれでいいと思うのですが、私は温かい言葉だなと思っています。 それに、もしそれが「上から目線」だとしても、「思い」を寄せるって、私はすばらしいことだと思うのですが・・・・。
  かつてこんなことがありました。
 私のクラスの子どもが、車いすの子を車いすごと持ち上げて階段を登ったあと、作文に「・・・してあげたら、車いすの友だちが喜んでいたので、僕もうれしかった」と書くと、「してあげる」の「あげる」はおかしい、「上から見ている」と批判されたことがあります。
 はたしてそうなのでしょうか。確かにその子は、車いすの子に対して「上から見ていた」のかもしれません。でも、その子は純粋に「何とかしてあげたい」と思ったのです。それが子どもの自然な感覚なのです。障がいのある子、困っている子、弱い立場の子に、何かをしてあげて、その子が喜んでいる姿を見たり、役立ったという体験が、子どもを成長させるのです。それなのに、最初から「してあげる」の「あげる」はおかしい、なんて言う必要はないと思うのです。子どもの頃に「してあげる」体験と「してもらう」体験をいっぱい積むことによって、心豊かな人間に育っていくと私は思っています。そうやって本当の優しさを学ぶのだと思うのです。すると「してあげる」が「一緒にする」になり、「同情」から「共感」になり、「行動」になっていくと思うのです。 
(実はこれは子どもだけではなく、大人もそうなのです)
 
 一つひとつの言葉にも気をつけることが、「人権感覚を磨く」ことでもありますが、あまりに過敏になりすぎると、もしかすると「温かさ」が冷めてしまうこともあるようです。そういう部分も認めることから「人権学習」は始まっていくのだと思っています。
 
 
 

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2008年6月17日
授業者は、名審判
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 今日は、西宮・平木小学校での研究授業でした。
授業者の島田剛次先生は、実はバスケットのトップレフリーでもあります。先日の西日本学生の大会でも、決勝の笛を吹かれていましたし、実業団を含め大きな大会でも上位の試合にしか登場しないという日本有数の凄いレフリーなのです。
 トップレフリーと普通のレフリーの一番の違いは何かというと、それは「ゲームコントロール」の力です。いかに選手を気持ちよく試合に集中させるかなのです。ただ反則を取るだけなら、どの審判でも出来るのですが、ゲームコントロールとなるとこれは並大抵のことではありません。
 
 そんな島田先生の授業でしたが、始まった途端、子ども達が実に生き生きと発表をするのです。先生の柔らかな表情と丁寧な言葉づかいに、子ども達は安心して発言していきます。仲よし学級(特別支援)の子も機嫌良く発表します。その指名の仕方が実にうまい。そして教室内をうまく動きながら子どもの心に寄り添います。それはまさに「ゲームコントロール」なのです。子ども達が気持ちよく授業に入り込んでいるのです。お見事!という授業でした。
 あとの研究会では、授業の後半が指導案とちがう展開になってしまったことを反省しておられましたが、これこそ子どもの実態や状況に合わせた授業だったということです。無理して指導案通りに進むのではなく、目の前の子どもの様子をみて「ゲームコントロール」をしたのです。やはり授業でも名審判ぶりを発揮した島田先生でした。
 
 島田先生の指導案に、こんな言葉が書かれていました。
「毎日の小さなトラブルにも真摯に耳を傾け、その子の気持ちに寄り添って、時には黙って見守り、時には鋭く介入し、また時には熱く語って、相手の気持ちに思いを寄せることの大切さ、そして友だち(仲間)の意味を彼らなりに考えさせたい。友だち同士、言い合うことでわかり合えることもある、言い合う前に気づき合うこともある。ケンカの数だけ仲直りの仕方も学べるのだ。友だちといっぱい遊ぶ経験を通して、子ども達は仲間の意味を学ぶのではないだろうか。「仲間」って何?その答えを見つけるのは、子ども自身だ。」
 
 見ていて、こちらまで元気になる授業でした。
島田先生、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
さすが、トップレフリーや!
 
 
 

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Posted by naka602 at 06:02 | TrackBack (0)


2008年6月14日
後輩に感謝!
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 13日は、富山県射水市大島小学校のPTA講演会でしたが、なぜこの学校に呼ばれたかというと、私の大学の後輩の村中一也さんがPTAに推薦してくれたからでした。実は2年前に私が射水市青年会議所の講演で訪れたときに、たまたま村中さんと出会い、同じ大学(大阪教育大)の同じ学科(体育科)の卒業であることがわかりました。私の14年後輩で、もちろん全くつながりもない間柄でしたが、先輩と後輩ということだけで意気投合し、それ以来メールのやりとりなどもするようになりました。今回、村中さんは青年会議所やPTAのメンバーを招集し、前夜祭?までしてくれました。美味しいお酒と楽しい会のおかげで翌日の講演会も大成功?となりました。ほんまエエ後輩に感謝です。村中さん、ホンマありがとう!
 
 14日は、元気塾の実技セミナーを大阪でやりましたが、これまた私の後輩(大教大体育科の3つ下)の大平誠也さんがわざわざ参加してくれ、ビデオ分析をしてくれました。毎年彼は実技研修のビデオ分析をしてくれるのですが、これがまた立派な文章になるので、私のセミナーの株が上がるのです。先輩をたててくれる本当にエエ後輩なのです。大平さん、ホンマありがとう!
http://www2.bbweb-arena.com/naka602/pdf/ohira.pdf
 
 13.14日と、後輩に感謝の2日間でした。エエ後輩を持って私は幸せです。
 
 
※実は5月の講演では西村先輩にお世話になり、そして9月には平田先輩にもお世話になります。大教大の体育って、エエ先輩・後輩でしょ。

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Posted by naka602 at 01:10 | TrackBack (0)


2008年6月10日
6月の元気塾は大阪城公園
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 6月の元気塾は、14日(土)14:30〜17:00大阪城公園 です。
 
 今回は、評判のプロコーチによる「走」の指導についての実技研修です。日時・場所等が変更されていますので気をつけてください。(体操服、運動靴持参)
 
 日時  6月14日(土) 14:30〜17:00 
 集合  JR環状線 森ノ宮駅 出口前 14:30までに集合
      集合後、南へ徒歩5分のランニング専門店「ランウォークスタイル」へ
      移動して更衣。その後、大阪城公園で実技研修をします。
 内容  「楽しく元気にランランRUN〜こんな指導で子どもは変わる〜」
      ※「走」の指導のポイントあれこれ(短距離走、長距離走等)
 講師  「ランウォークスタイル」店長 三浦誠司 氏
 参加費 1000円
               ※小雨実施 大雨の時は部屋で講義
 
※集合の14:30を過ぎると移動しますので遅れないように気をつけてください。JR森ノ宮駅の出口は1カ所です。出口の前方に仲島が立っていますので、そこで受付をします。
 
※「ランウォークスタイル」 大阪市中央区森ノ宮1-3-1 06−6941−8560
平日の夜や休日には講習もやっており、たくさんのランナーが集まってきます。講習を受けて走るのが楽しくなったと評判もよく、いつも大盛況。そんな人気の三浦誠司氏です。
http://run-walk.jp/
 
 
 

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Posted by naka602 at 17:43 | TrackBack (0)


2008年6月8日
♪千の風になって♪
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 今日は父の100日法要でした。
 
 父が亡くなって以来、不思議に思うことがあります。それは父が生前の時より、よく出てくるということです。生きているときは、申し訳ないけど父のことは忘れていることがよくありました。なのに今は・・・・毎日のように私の中に登場するのです。 ♪千の風になって♪ は本当なのですね。亡くなってからも実は生きているんだなと思ってしまいます。
 
 親というのは、子どもが生まれた瞬間からいっぱいの愛情を与え、思春期には反抗されても信じ続け、大人になってからも、生き方や子育て等の助言や孫の世話もし、そして亡くなったあとも、天国から気にかけてくれるのです。親って、本当にありがたいし、親ってやっぱり凄い存在だなって改めて感じています。
 
 一人になった母は、もうすぐ84歳になります。いつまでも元気で長生きしてくれることを願うばかりです。
 
 
 

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Posted by naka602 at 19:11 | TrackBack (0)


2008年6月6日
橋下大阪府知事
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 「改革」というのは、本当に難しいものです。市の改革や会社、学校の改革には内部の人間ではなかなか進まないので、外部から新しい風を送ることによって進めようとします。
 橋下大阪府知事は、今大阪を大きく変えようと大改革に取り組んでいます。そんな橋下知事への支持率も高く、マスコミや世間の評判も上々です。私もそういう意欲は評価しますし、よくがんばっているなと思います。
 
 でも私はどうしても納得出来ないのです、橋下知事の姿勢が。
今回「財政再建案」が発表されましたが、結局、子どもや女性、そして文化と弱い所に負担がかかりました。国際児童文学館の方が、「こういう時、効果が見えにくい子どもや文化にしわ寄せがくるのです・・・」と感想を述べられていました。
 橋下知事の姿勢は、「強いところにはペコペコ、弱いところにはビシビシ」と私には見えます。今回の改革案も結局、言いやすいところには言うが、言いにくいところは素通りなのです。国の直轄事業負担金や府会議員の責任には手をつけずにいるのはどういうことだと思うのです。国や議員にも、ビシッと立ち向かっていく姿を見せてもらいたいものです。そして目に見える効果や成果はすぐに出なくても、「一番弱いものを大事にする」そんな姿勢をぜひ見せてもらいたいのです。
 
 私は教員研修の中で、いつもこう言わせてもらっています。
学級づくりとは・・・クラスの中で一番厳しい状況の子どもが目をキラキラさせて生きている・・・そんな学級をつくることです。
 

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Posted by naka602 at 06:42 | TrackBack (0)


2008年6月1日
拙著「教師力を磨く」
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 昨日は千葉県香取市の家庭教育学級開級式での講演会でした。関西人の私としては、関東に行くと若干心配があります。こんなギャグがウケるかな?関西のノリで大丈夫かな?と気になるのです。・・・・と言いながらいつもやってしまう私ですが(笑)・・・それで、昨日はどうだったかというと・・・けっこうウケましたわ(笑) ホンマうれしかったですわ。 私の師匠の岩井先生(東海学園大学)も関西から名古屋に行っても、相変わらずしょうもないギャグやシャレを連発しているようです。「教授会でも言うてるぞ」と聞いて、関西人はほんまアホやなとつくづく思います。
 
 さて、本題ですが・・・ (いつも前置きが長いっちゅうねん!)
講演会では、拙著「教師力を磨く」を時々販売させていただいていますが、昨日は家庭教育学級ということで、「教師力を磨く」はあんまり売れないだろうなと持ち帰る覚悟をしていたのに、売れる売れるナント65冊も買ってくださったのです。参加者は約200人、通常は参加者の1割売れるといい方だと言われていますが、その3倍です。それも教師ではなく一般の方なのです。なんて光栄なことか、本当にありがたいことです。
 
 「教師力を磨く」は、2006年11月に出したのですが、おかげさまで第5刷までいっています。だいたいこの手の本は第1刷で終了することが多いのに、本当にびっくりです。それは昨日のように講演会の後にたくさん買っていただけるおかげなのですが、私の近所にある「ジュンク堂西宮北口店」の好意にも助けていただいています。
 発売当初本屋さんは、数冊重ねた「平積み」でスタートするのですが、しばらくして「平積み」から「本棚の1冊」になっていきます。そしてしばらくして「消えて」いくのです。事実「教師力を磨く」も多くの書店から姿を消していきました。なのに、なのに「ジュンク堂西宮北口店」だけは、発売後1年半以上もたった今も「平積み」販売を続けてくださっています。それどころか4月には新任先生コーナーが設けられた時には、そこにも「平積み」です。なんで?私も不思議でしかたありません。私が頼んだわけでもないし、知り合いもいないはずなのに・・・・。私が近所に住んでいることを知っているのかな? それにしても売れないと、きっと撤去されるから「西宮北口店」では、ある程度売れているのでしょう。本当に感謝ですわ。みなさん、本当にありがとうございます。
(・・・でもここ2週間ほど「ジュンク」には行っていないので、もう「平積み」じゃないかもしれませんね。そうなんです、ジュンクに行くといつも見てしまうセコイ私です(笑))
 
 一昨日、こんな夏季セミナーの申込みメールが届きました。光栄の一言です。
「『教師力を磨く』を読んで感動しました。それを書いた先生に会いたくて、その先生の話を聴きたくて、今回の夏季セミナーに申し込みました」
 
 こんな先生方や、これまで買っていただいた多くの人のためにも、しっかりとがんばっていきたいと思っています。 「一生懸命にがんばります!」
 
 
 
※第2弾は?ときかれることがあります。早く次を出せよ、と言われます。
実は、只今執筆中です。でも出版社への原稿提出がべた遅れ・・・大変迷惑をかけています。すみません、本当に。・・・・・・もう少しお待ち下さい。
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 11:41 | TrackBack (0)