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2020年4月30日
春の叙勲その2 お母さんごめんなさい
春の叙勲その2です。実は叙勲については、今まであまり興味もなく素通りしていましたが、昨年私の大学の恩師である船越正康先生の叙勲受賞パーティーのMCをしたことで、少し興味を持つようになったのです。
そして気づいたのです。
「うちにも似たものがあった」と・・・・。


2年前に母が93歳で亡くなった後、部屋の後片づけをしていた時に
「これなんや?」
綺麗な入れ物に入った「勲章みたいなもの」が見つかったのです。
同時に、文部省の特殊教育(特別支援教育)表彰者名簿も見つかり、
母の名前も載っていました。昭和53年(1978年)54歳の時です。
「そうか、これは、この表彰とセットでもらったんだな」と
その時は思っていたのです。
母は「養護学校教諭免許」を日本で一番に取得した人です。
昭和35年(1960年)のことです。
日本の特殊教育(特別支援教育)のパイオニアだった人です。
だから文部省の表彰は、当然のことだったと思います。

そうなんです。そう思い込んでいたのです。
そして船越先生のパーティーのあとにそのケースをもう一度見直して
ビックリしたのです。
旧字で印章のような字だったので気づいていませんでしたが、よく見ると
『瑞宝単光章』

「わぁ〜これ叙勲の勲章や!本物の勲章や!」
「え〜これいつもらったんやろ? 全然知らんかった〜〜」
「わぁ〜お母さんごめんなさい。 全然知らなくて」

調べて見ると『瑞宝単光章』は平成15年(2003年)に新たに
作られたみたいなので、授章は2003年以降になります。
母の78歳以降になります。

たぶん母はこの授章のことは、私にも話したのだと思いますが、
私が聞き流していたのだと思います。興味がなかったので・・。
まあたぶん母もそんなことを自慢する人ではないので、
母も軽く喋っただけだったのだと思いますが・・。

あ〜〜でもでも
今更ですが、「お母さんごめんなさい」
お祝いのひとつもせずに・・。
なんて親不孝な息子なんだ。「ホンマごめんなさい」



ところで、これは何年に授章したのでしょうね?
もう母も父も天国にいるのでそれが分からずじまいです。
ネットで調べてもわからないし、頼みの綱は
「探偵ナイトスクープ」しかないなと思っています。




Posted by naka602 at 23:14 | TrackBack (0)


2020年4月29日
春の叙勲の受賞者
今朝の新聞に、内閣府から春の叙勲の受章者が発表されていました。兵庫県の受章者をチラチラ見ていたら発見しました。知ってる名前を!「あ〜サトセンセーや」

「瑞宝双光章」・・・里則男(76・元公立中校長)
私の中学3年の担任の先生です。
私が中3の時に教育学部に行くと進路を決めた時の先生です。
私に「教育は足でかせぐ」と毎年年賀状に書いて下さる先生です。
私の学級通信の書き方は里スタイルです。それを教えてくれた先生です。
私に「教師に反抗」ではなく「教師に反論」を教えてくれた先生です。
私の大学合格後、すぐに三宮に飲みに連れていってくれた先生です。
その後もよく飲みに連れていってくれ、いつも全部出してくれる先生です。
一緒にお風呂にも行った先生です。露天風呂でいろいろ話しました。
ちょっとヤンチャで怖い先生でしたが、生徒から信頼される先生です。
校区を家庭訪問でよく歩いていた先生でした。
ずっとスポーツ刈り(角刈り)で退職まで通した先生です。
体育の先生に見えるけど実は社会の先生、いつも読書の先生です。
退職後は地域の子どものために動いている先生です。今もです。


そんな里先生の授章はとても嬉しくて、
すぐに連絡を入れたら、昔と変わらない元気な声が返ってきました。
「連絡ありがとう、ナカジマ君にそう言ってもらえて嬉しいわ。
 ところでお前、コロナの影響で大変やろ。元気にしてるか?
 体を大事にせえよ。もうええ歳やからな 」
と、結局は私のことを心配してくださる恩師なのです。

でもホンマよかった。全然変わっていない。全く一緒!
76やけど元気、昔と変わらん。
本当によかったです。

里先生、本当におめでとうございます。
そしていつまでもずっとお元気でいてください。




Posted by naka602 at 21:38 | TrackBack (0)


2020年4月23日
大人の事情
とうとう出ました。「夏休みゼロ」って小野市長が言いましたね。大阪府知事も夏休みや土日も授業をするって・・・。うすうすこのままでは夏休みの短縮はやむを得ないという雰囲気は私も感じていました。もうここまできたら、ある程度は仕方ないなと私も思っています。土曜の半ドンの楽しい経験もありかなとは思っています。

でもね、でもね、夏休みゼロとか土日も授業をするって「誰のために?」
って言いたくなります。その人たちは「子どものため」って言うでしょうが、
それは違うでしょう。夏休みも無しにして土日も授業をするのは
「子どものため」ではなく「自分たちのため」でしょう。
うがった見方かもしれませんが、私たちの市は、
「子どもたちのために授業日数も授業時数も確保しましたよ」
「うちは頑張っていますよ」とアピールしたいからでしょう。
文科省もそうです。何とかして指導要領をこなすことに必死なだけでしょう。
文科省は頑張ってますと言いたいのでしょう。
それは大人の事情であって、子どもの事情は考えていません。

そんな詰込みで子どもに力はつきません。
大人でもそんなに毎日毎日授業があるとしんどいでしょう。
子どもは遊びや行事が授業とセットになって力をつけていくのです。
休みや遊びは絶対に必要なのです。
こんな事態だからしょうがないと思うのは大人の事情です。
「授業日数・時数ファースト」ではないでしょう。
今こそ「子どもファースト」であり「子どもセンタード」です。

もし本当に子どものことを考えてくれるなら、
指導項目を大幅に減らして、余裕のある学校生活を送らせてやることです。
今でもストレスを抱えている子どもを、学校再開で授業づけにしたらもっと
ストレスがかかります。そんなことは誰が考えてもわかることです。
まあそれがわからないから夏休みゼロなんて言っているんでしょうね。

今年度は教育課程を全部やるのは、もう無理です。
文科省も知事も市長も諦めてください。
1カ月くらいならなんとか補充で追いつきますが、2カ月3か月も休校に
なれば、もう全部するのは無理です。

ここは大胆に指導項目を減らすことしかないです。ここだけは減らせないと
いう所は残してあとはバッサリ切ることでしょう。
授業を確保するために行事をなくしたらいいという大人もいますが、
学校は行事とセットになっているからこそ子どもは成長するのです。
もちろん行事の精選や削減もしないといけませんがゼロはいけません。

それでは学力が確保できない。一時的にはそうかもしれません。
でも詰込みの突貫工事での学力は、やっぱり定着しないでしょう。
遅れは少しずつ少しずつ取り戻せばいいのではないかと思います。
早急に必要なのは入試改善ぐらいかなと思います。

批判を覚悟でいうならば、これくらい大したことはありません。
今年度履修出来なかったから人生困ったということにはならないと思います。
ゆとり世代と今は、授業時数もずいぶん違いますが、ゆとり世代の大人はダメ
ですか?そんなことはありませんよね。ゆとり世代でも優秀な人間はいっぱい
いるし、そのほかの世代でもアカン人はいっぱいいるのです。
長い目で見るとそんなに変わらないのです。

夏休みゼロの市とそうでない市の1年後の学力差はあるかもしれませんが、
その子たちの5年後10年後の学力差は、きっとないと思います。そんなに
変わらないですよ。私は1年後でもそんなに変わらないと思います。
あの阪神淡路大震災の時、兵庫県の3学期の授業はずいぶん減りました。
でも他府県の子どもとの差を感じたことはありません。
まあここでいう学力差とは学力テストの点数の差であって、本当の意味での
学力は、むしろこの子たちの方が伸びていく気もします。

ただね、休校中に家庭環境の差での学力差は出てくるでしょうね。
これは辛いです。先生たちもこれを一番苦慮していると思います。


今年度は、もう通常通りでは無理なのです。
短期的に考えるのではなく、長い目で見て、子どもの成長を支援していくのが
大人の役目だと思います。

あそこの市は夏休みゼロ、うちの市は1週間、うちは2週間と他市と比べて
「うちは凄くやっている」「あの市はサボってる」という大人の変な競争は
どうかやめてもらいたいと思っています。


子どもの事情がわかる大人でありたいですね。
大人らしいい大人にならないとね。



こんなことを書きながらも、それは夏休みの時には学校が再開されて
いるという前提ですからね。
このままではGW明けに非常事態宣言が解除されるとは思えませんし、
夏休み中も休校中かもわかりません。
授業日数や学力も大事ですが、それは元気に生きていてこそです。
最優先はなんといっても「命」です。







Posted by naka602 at 09:16 | TrackBack (0)


2020年4月20日
さだまさしさんと雲門禅師
友人のメールにこんな文が紹介されていました。「今はお芝居やコンサートが中止になり、なんとも沈みがち。だけどこんな時にミュージシャンは曲を作るんです。この騒動が収束したあと、いろんなミュージシャンの素晴らしい新曲で溢れかえるんです。その日が来るまで、前を向いて力を蓄え備える時なんです」(さだまさし)

なんて素敵な言葉なんだ。さすがさだまさしさんです。
そうなんですね。今は力を蓄え備えるときなんですね。
しんどいけど前向きに考えていく時なんです。
※今YouTubeで流れている「関白宣言」の替え歌は面白いです。
ダウンタウンの松ちゃんも「家で自粛しているのではなく、今日も家で
コロナをやっつけた」と言っていました。この言葉も前向きですよね。


もう一人の友人からもこんな言葉をもらいました。
『日日是好日』 (にちにちこれこうじつ)又は(こうにち)
友人のお母様が大事にされていた言葉で、友人は卒業式の祝辞で
子どもたちにも話したそうです。

『日日是好日』 は中国の雲門禅師の語ですが、私なりに解釈しました。
「いい事や悪い事、嬉しい事や悲しい事、得した事や損した事など、
日々いろいろな事が起きるけれど、それらはすべて大切な事であり、
その日その一瞬を精一杯生きることが大事である。晴れの日には
晴れの日の過ごし方があり、雨の日には雨の過ごし方がある。
そう思えば毎日が好日(よきひ)となる。これが『日日是好日』」

まさに今、『日日是好日』 でありたいものです。
そして力をいっぱい蓄え備えておきたいと思います。



※ちなみに今、発売中の「体育科教育5月号」の私の巻末エッセイの
題は『日日是好日』です。コロナ渦の中、ある学校の卒業式に向けた
精一杯の取り組みを書いています。

※今日4月20日は私の母の命日です。3回忌になります。
こんな状況なので、何も出来なくて申し訳ないのですが、
母は「それでいいよ」と許してくれていると思います。
そういう母でしたから・・・。  
でもごめんねお母ちゃん。




Posted by naka602 at 12:55 | TrackBack (0)


2020年4月19日
沖縄フェア
沖縄の言葉に「イチャリバチョーデー(一度出会ったら皆兄弟)」「ゆいまーる(助け合い・一緒に頑張ろう)」というのがありますが、本当に沖縄の人ってそうなんだなと実感しています。

ここ1カ月、1週間ごとに沖縄から宅急便が届いています。
伊江村の金城さんから、那覇市の神谷さんから、南風原町の岡さんから
そして名護市の渡久地さんから。

宅急便の段ボールの中には、4人とも同じようなものが詰められていました。
4人とも沖縄特産の食材いろいろ、お菓子いろいろ、お酒いろいろなのです。
ホントみんな同じなのです(笑)
なんでみんな同じなの? 偶然の一致? ホンマびっくりです。

非常事態宣言が出た兵庫県に住んでいる私を、
そして沖縄大好き人間の私を、
元気づけようと沖縄特産を送ってくださったのだと思います。
それも一つの品物だけでなく、いろいろです(笑)
4人の分をリビングに広げると、まさに「沖縄フェア」です(笑)

仲島先生はこれもこれも好きだろうし、あれも味わってもらいたい。
いっぱい食べて元気を出してもらいたい。
そんな4人の気持ちが段ボールに詰まっているような気がしました。

沖縄の別々の場所に住んでいる別々の人が「同じ気持ち」「同じ内容」で
「1週間ごと」に送られてくるのです。まるで打合せをしたかのように。
ホンマ驚きと感動と感謝の気持ちでいっぱいです。

「イチャリバチョーデー」「ゆいまーる」は本当なのです。
沖縄の人ってホンマ優しいです。ホンマ温かいです。
ますます沖縄が好きになってしまいます。
そんな沖縄へ行ける日はいつになるのでしょう。


おしゃべりの私が、会話好きの私が
今、一日でしゃべる人は家族以外にはほとんどいません。
家族以外は歯医者さんとしゃべるくらいです(笑)
そんな中ですが昨日の昼食は、アツアツのご飯に「油みそ」をつけて食べ、
おやつには沖縄スナック(見たことのないもの)を食べ、夜は「沖縄そば」
と「じゅ〜し〜」と「オリオンビール」で元気の補給をしました(笑)

仕事はキャンセル続きで不安もありますが、私は元気です(笑)
これでまた頑張れます。





Posted by naka602 at 09:06 | TrackBack (0)


2020年4月12日
新聞記事で元気に
今朝、起きるとLINEが2件。しばらくすると電話が鳴りました。「新聞を読みましたよ〜」って。 そのあともLINEやメールがどんどん入ってきました。
今朝の神戸新聞の「ひと探訪」というコーナーに私の記事「心に響く人権教育広めたい」が載ったのですが、その反響に驚いてしまいました。

実はこれまでも何度か新聞に載ったことがあるのですが、
今回の反響は一番多かったです。
「コロナの記事がほとんどの中で、こんな記事が読めて元気になった」
と書いてくださった方が多かったのがその訳でしょうね。
3月下旬に取材を受けたのですが、こんな状況での掲載はどうかな?と
心配していたのですが、その逆だったのですね。


この取材は突然のことでした。
神戸新聞の久保田記者は、少し前まで北九州の新聞社に勤めておられました。
その時につながっていた北九州市職員の高向(たかむかい)さんは、
私が以前人権講演でお世話になっていた人なのです。
そして今回久保田さんが西宮に異動することになり、高向さんが「西宮には
オモロイ先生がいるよ」と私のことを紹介したそうなのです。

それからまもなく電話があり、会うことになりました。
私はただ会って挨拶だけだと思っていたので、普段着で行ったのです。
取材で記事になるとわかっていたらネクタイ締めて行ったのにね。
新聞にはセーター姿の私がデカデカと写っていました(笑)
恥ずかしい〜〜。
でもわからないものですね、それが逆に好評でした。
若々しいって(笑)

夜には、めちゃくちゃ懐かしい子からメールがきました。
子といっても今は52歳の人ですが(笑)
私が34歳の時に、兵庫教育大学の学生だったユキちゃん(22歳)は
卒論のテーマに仲島の体育授業を取り上げ、約15時間私の授業に
張り付いていました。私に小型マイクを付けて言動を全て記録して
論文を書いてくれたのです。どんなに大変だったことでしょう。
だから、ユキちゃんのことはよ〜く覚えていたのです。
そのユキちゃんから
「先生の写真を見てメールがしたくなりました」と。
嬉しいなあ本当に。
ユキちゃんは今、神戸市の小学校の先生です。


今日は新聞記事で元気になれて、とってもいい一日でした。
久保田さん、素敵な記事をありがとうございました。



Posted by naka602 at 19:58 | TrackBack (0)


2020年4月10日
社会的弱者
非常事態宣言が出される3日前、大阪府は早々と学校の休校延長を発表しましたが、兵庫県は学校を再開すると言っていました。そんな兵庫県の井戸知事に対して、テレビではコメンテーターが厳しく批判をしていましたし、ネットでもめちゃくちゃ叩かれていました。それは全国的にも同じ傾向でした。こんな状況で学校再開は殺人行為だ。子どもの命が一番大切だ。休校延長は当たり前だと。
私もこの状況では休校延長だろうと思います。
そして非常事態宣言が出て、兵庫県も休校を延長しました。


でもね・・・・
私は井戸知事を擁護するわけではありませんが、
早く休校延長を発表する方が批判はされないし、ある意味楽です。
兵庫県もそうした方が批判は避けられたと思います。
ではなぜギリギリまで待ったのか、それは子どもを救うためです。
(井戸知事がそうなのかわかりませんが、私はそう思っています)

学校が長期休校しても、裕福な家庭の子どもはそんなに困らないでしょう。
ごく一般的な家庭の子どもも何とかやっていくでしょう。
でも厳しい状況の家庭の子どもたちは、本当に苦しくなっているのです。
このままでは家庭状況だけでなく、経済的格差と学力格差も確実に開いて
いきます。そんな子どもたちにとって、学校再開は救いの場なのです。

それは非常事態宣言でも同じです。
休業要請が出て、仕事がなくなった時、大手はなんやかんやいっても
大丈夫です。でも小規模の所は大打撃を受けます。そんなところは
テレワークなんか出来ないし、働かないと命を落としかねないのです。
つまりこういう状況の時に、しわ寄せがくるのは「社会的弱者」なのです。

コロナに負けないために、一致団結して立ち向かうことに異論はないし、
そうするべきだと私も思います。
でも同時に、どこかにそんなしんどい人がいることも絶対に忘れては
いけないと思うのです。
そして政治は要請だけではなくそんな所にも手を指しのべてほしいのです。
466億円のマスクより、こっちやろ、と思うのです。



こんな投稿をネットで見つけました。
全く知らない人ですが、共感したので、付けておきます。


高橋 嘉誉 4月8日 12:08
〜もし共感してくださったらシェアしてください〜

<コロナの事態を受け、自閉っ子の母として今思うこと>

昨日の緊急事態宣言をyoutubeでみました。
日本国民の99.9%は
「感染拡大を防止したい」。
そう考えていると私は思います。
協力できることはしたい。
そう考えていると私は思います。

でも、
そう行動させるために欠けているものがあるように思えて仕方ありません。
それは、
“諸々の保証という「代替行動」の提示”
昨日の宣言からはこれを見出せなかったように感じました。

自閉症の子供たちにとって、
生活のリズムが変わるという事。
見通しが立たない事。
やる活動がない事。
。。。

これらに生きづらさを感じるお子さん、たくさんいます。
健常のお子さんにとってももちろん辛いことですが、
その程度が違うお子さん、たくさんいます。

心がもやもやし、
やることがない。
こうすると起こるのが、周囲の人から感じる「問題行動」。
暇になると、

大きな声を出す。
ドアの開け閉めをやり続ける。
ぴょんぴょん飛び跳ねる。
冷蔵庫のものをすべて食べてしまう。
本棚のものをかたっぱしから落としていく。
水を出しっぱなしにする。
火をつける。
等々。

いろんなこと、やってしまいます。だから、保護者は24時間、
子供から目をはなすことができません。
一方で周りにとっては「問題行動」ですが、
本人にとっては暇を過ごす重要な活動なのです。

でも、家にいると
あれだめ、
これだめ、
それだめ、
と、負の言葉を言われ続けます。
そのシャワーを浴びている子供も辛い。
でも、行動を制止し、その言葉を発している親も辛い。

この生活を、私たち自閉っ子の親は耐え続けているのです。
私たちは、これが3月1ヶ月で終わるものと期待していました。
その見通しを元に、耐えていました。
でも、長期化する中で、
DV、ネグレクト等による二次障害がすでに起き始めています。

また、私は「トータスキッズ」という事業の雇用主でもあります。
昨日の宣言を受け、感染拡大防止のため、休業も妥当な判断ではとの声もありました。私自身、社員の安全を守りたい。その一方で、この状況下の親の苦悩を知っているスタッフはなんとか子どもと家族のためになれればと頑張ってくれています。今日お会いしたお母さん、顔を見ると怪我の跡が。聞くと、疲れで車の事故を起こしかけ、衝撃で顔をぶつけたのだとか。本当親は、疲労困憊しているんです。

加えて、感染拡大防止のため、2週間休業というのは選択肢としてありとも思います。でも、働くという事は生きる事。社員の生活の保障、事業の継続の保証がなされない中での、休業の決断は、違う意味で命を落とすことにつながります。

自閉っ子の親として、
雇用主として、
日本国民として、
切に願います。

2週間人と人との接触を7割避けることを求めるなら、
その代わりとなる7割のための代替え行動
「生活保障(休業支援等)」
を是非、示してください。生活保障も現在示されている複雑な内容でなく、小学生でもわかる簡単な説明と手続きにして必要な人がちゃんと使えるよう支援してください。

またもし、2週間ではなく長期化することが少しでも見込まれるなら、
自閉症の活動支援策(子どもと親を孤立させない)
を是非、示してください。

こうした姿勢を示すことこそが、
「この指導者についていきたい」
と思わせる、国と国民とのコンプライアンス(信頼)
を築くことにつながるのだと思います。

One for all
All for one

これを示せる日本にするためにも、どうぞお願いします。

高橋嘉誉




Posted by naka602 at 22:13 | TrackBack (0)


2020年4月9日
青空入学式
尼崎市では8日に小学校の入学式が行われました。コロナの影響で体育館ではなく、屋外での青空入学式でした。快晴の下、そして満開の桜が見守ってくれた素敵な入学式になりました。

8日の入学式は、6日の朝までは体育館で行うはずでした。
市教委からも7日始業式で学校を再開し、8日は予定通り入学式を行うと
いう連絡だったのです。だから先生方は体育館に入学式準備をしていました。

それが6日の朝に突然、
学校は休校で入学式は運動場で行うという連絡が学校に入ったのです。
「えっなんで急に。それなら早く言ってよ」
というのが先生たちの正直な声です。現場は混乱します。

でも文句を言っても始まりません。先生たちはすぐに切り替えて、屋外で
するにはどうすればいいかを考え、すぐに動き出すのです。

尼崎市立立花西小学校では、中庭にパイプ椅子を並べ、周りにきれいな花を
配置した「ガーデンウェディング」のような会場になりました。
「入学式」の看板までガーデニングされているのです。
素敵な入学式会場が出来上がりました。
それをたった1日でやってしまう教職員に感心するばかりです。
先生たちは凄い。先生たちは頑張っている。それが私の率直な感想です。

そんな学校の頑張りに、神様は「快晴」というご褒美をくれました。
保護者のみなさんもいつもと違う入学式に戸惑いながらも、
素敵な会場に満足してもらえたようです。1年生も太陽に照らされ、
これが本当のピカピカの1年生になりました。

そして桜の木の下での記念撮影にみんなの笑顔がこぼれました。
桜と1年生とランドセルは最高の組み合わせです。本当にかわいい!
きっと心に残る入学式になったことでしょう。




何かあるとすぐに学校叩きや先生叩きがありますが、
こんな先生たちの頑張りも知ってほしいなと思っています。

国も頑張っているとは思うのですが、
各家庭にマスク2枚を送るのに470億円ほどかかるそうですが、
それをやめて各都道府県に10億ずつ出してくれたら、もっと使い道が
広がるのになあ、と思っているのは私だけでしょうか。


早くコロナが終息してほしい。



Posted by naka602 at 01:08 | TrackBack (0)


2020年4月1日
元気をもらっています
1カ月前に学校が休校になった時は、これは大変だと思いつつ、新学期には大丈夫だろうと高をくくっていましたが、それも危うい状況になっています。先が見えない不安は本当にしんどいです。

私の仕事もキャンセルが続いています。3月は仕方ないとしても
4月5月もキャンセルが入ってくると、さすがに不安になってきます。

そんな中、嬉しい依頼が入りました。
それは息子の大学の同級生のIKEDAからの電話でした。
6月に市内の人権研究会で授業を公開するので
「おっちゃんに授業を見てほしい。助言に来てほしい」
という依頼でした。
「えっそれ校長先生がOKしたんか?おっちゃんのこと知らんやろ」
「大丈夫です。校長先生はOKしました」

私はその市には一度も行ったことがないので、
校長先生は私のことを知らないはずですが
「IKEDA先生が言う人なら大丈夫」 とOKをくれたようです。
あいつはそれくらい信頼されているいい先生だということでしょう。

息子と同級生のIKEDAはサッカー部です。(息子はバスケット部)
部は違っても体育科の仲よしの友達で、我が家に泊まったことも
ありました。ある夜、息子が寝た後、私とIKEDAで私の授業ビデオを
一緒に見たこともありました。元気塾にも来たことがあります。
そんな熱心な奴でした。実は我が家にはIKEDAが残したジャージもあり、
私も愛用していました(笑)

あれから10年が経つのです。
でもIKEDAは私のことをちゃんと覚えていてくれたのです。
そして「おっちゃんに授業を見てほしい」って。
こんなに嬉しいことはありません。
コロナの重苦しい状況の中、ここ数日
IKEDAとのメールのやり取りに元気をもらっている私です。


6月までにどうかコロナが終息していますように。



それにしても
息子の友達とつながってしまう私って
なかなかオモロイなあと自分でも感心します(笑)
ほかにもけっこういるんです、そんな奴がまだ(笑)
息子にはナイショですが、息子の元カノと今もつながっています(笑)
変なオヤジです(笑)




Posted by naka602 at 22:30 | TrackBack (0)