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2008年2月29日
宮古島の宴会作法「オトーリ」
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 今日は4年に一度の2月29日です。
先ほど、沖縄県宮古島での講演から帰ってきました。
 
 27日の夜、那覇空港21:35着。
そこには昨年11月にお世話になった与那原町の岡さんと徳村先生が待っていてくれました。そして「国際通り」近くのお店にGO! ホテルに帰ったら午前1時になっていました。
沖縄には 「私を待ってくれる人」 がいるのです。こんなにうれしいことはありません。岡さん、徳村先生、比嘉先生、本当にありがとうございました。
 
 翌28日の午後2時40分、宮古空港に到着しました。沖縄県教組宮古支部の上地先生が迎えに来て下さり、午後6時より、宮古島の先生方へお話をさせていただきました。なかなかノリのいい先生方で、私も楽しく大阪弁でしゃべりまくりました。みんな一生懸命に聴いて下さり、拙著も完売、不足分は後日送付という感謝感激の講演会になりました。本当にありがとうございました。
 そして21時より親睦会、これがまたスゴイ! 
気候も暑いけど先生たちはそれ以上に熱いのです。若い小学校の先生が、自分の生き様や教育について涙を流しながら語ってくれました。中堅の中学校の先生が 「うちの中学生は、みんな10m潜って追い網漁をするんですよ。全国学力テストの結果がどうだっていうのですか。うちの子どもたちはすごいんですよ」 と誇りをもってお話されました。みんな宮古が大好きで、子どもが大好きな先生たちでした。泡盛を交わしながら、時間があっという間に過ぎていきました。
 
 泡盛といえば・・・・・・宮古島の宴会作法を教えていただきました。
「オトーリ回しま〜す」 と言うとその儀式が始まります。一人が口上を述べ、泡盛をグッと一飲み、そして横の人に杯を回し泡盛を注ぎます。その人がグッと一飲みすると、また次の人へと杯を回し泡盛を注ぎます。そんな「回し飲み」というか「イッキ飲み」が続いていくのです。そして1周します。するとまた違う人が 「オトーリ回しま〜す」  と言って口上を述べます。そしてまた同じ事が繰り返されます。
 「オトーリ」とは「お通り」という意味で、口上を述べた人が全員に泡盛を注いでいきながら、一人一人としゃべることによって仲よくなっていく 「つながりの儀式」 のようです。 泡盛は水割りにして注ぐのですが、その泡盛を入れる容器は、よく食堂で水を入れてある大きな容器です。その大きな容器とグラス杯を持って、1周していくのです。そら飲む量はスゴイです。そら宮古の人は酒が強くなるわけです。ホンマ凄いです。私もすっかり酔ってしまいました。2次会がすんでホテルに戻ると、今夜も1時を過ぎていました。でも本当に楽しいひとときでした。
 
 29日は宮古島空港16:25発までの時間、レンタカーで宮古島の社会見学です。文化施設や学校等を見て回りました。池間大橋、来間大橋、東平安名崎から見る景色や海は、表現できないくらいの美しさです。もうホンマきれいです。オキナワ最高です!
 
 「仕事」と言いながら、こんな楽しいことをしている私をどうかみなさんお許しを!
 

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2008年2月26日
3日間留守にします
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 27日〜29日まで留守にします。メール等の返信等でご迷惑おかけします。
「どこ行くねん!」とつっこまれそうですが・・・・
すみません、沖縄・宮古島に行ってきます。
「こっちは寒いのに、おまえだけええなあ、ぬくいとこに行きやがって!」
またまたすみません、でもこれも仕事なので・・・
「ホンマええ仕事やのぉ」
・・・・ハイ自分でもそう思っています。
 
でもワクワク・・・あぁうれしいなぁ宮古島!
 
 その沖縄に飛ぶ前に、27日の午後は大阪市住吉区の青少年育成大会の講演に行きます。会場は住吉区民ホールなのですが、なんとここは私が30年前に中学校の教育実習でお世話になった三稜中学校がすぐそばにあるのです。むちゃくちゃ懐かしいです。当時ちょっと荒れていた学校で、実習中にも隣の中学校への殴り込み事件もありました。厳しい生徒指導の場面も見させてもらった教育実習でした。当時の中学生は今は40代のはずです。もしかしたら今回会場にいるかもしれません。なんかうれしい気持ちで講演に臨めますわ。
 
 明日は南海高野線沢ノ町駅に30年ぶりに降り立ちます。
そして夕方、沢ノ町からそのまま関西空港に向かいます!
 「行ってきま〜す」
 
 
 

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2008年2月24日
うれしい再会と神様へのお願い
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 23日は佐賀県武雄市での人権フェスタでしたが、会場にはかつて西宮・平木小に通っていた子が来てくれていました。彼は平木小に4年生まで通ったあと九州に転校し、昨年度より教師となって福岡県の小学校で働いていました。そして福岡の人権教育大会でたまたま私の講演を聞き、「あっ、平木小の仲島先生だ」と気づき、メールをくれたのです。私は彼の担任でも学年でもなかったのですが、彼は私を覚えてくれていたのです。ホントうれしいことです。
 そして今回、わざわざ福岡から佐賀までやって来てくれました。私は彼の顔を覚えていませんでしたが、会場を見たとき、真っ正面に目がキラリと光った青年を見つけ、彼が石田君だと確信し、講演の最後にみんなの前で紹介させてもらいました。こういう瞬間はホント教師冥利に尽きるときです。
「石田君、本当にありがとう。先生も君に会えてとってもうれしいです。がんばれ石田君!いや石田先生!ええ先生になれよ。そして今度またゆっくり会おうな」
そんな感激の再会をし、石田君が持って来てくれた拙著にサインをして佐賀をあとにしました。
 
 
 そして今日24日は、地元西宮・山口地区青少年健全育成大会での講演でした。講演中、会場の中に20年前の教え子、さえちゃんを見つけました。お母さんと一緒に聴いてくれているのです。あー懐かしいなあ、さえちゃん元気なのかなあ、なんて思い出しながら講演を続けていました。(同時に二つのことを考えながらの講演って・・・・不思議に思うかもしれませんが実は出来るのです。二つの脳が働いています)
 
 さえちゃんは、5年6年と担任しましたが、ある病気があり入退院を繰り返していました。6年生の修学旅行は通常なら行かない方が体の為にはよかったのかもしれませんが、私はさえちゃんも連れて行きたくてお母さんとも何度も話をしました。もし発作が出て、処置が遅れたら大変なことになることも承知していましたが、仲間と一緒にさえちゃんも過ごさせてやりたかったのです。お母さんが付き添いに来ることも考えましたが、そうなればさえちゃんはきっとお母さんを頼るし、仲間もお母さんに任せると思ったので、付き添いはやめてほしいと言いました。(今の私だったら「付き添いに来て下さい」と言っているでしょうね。当時は若かった自分が無理強いしたみたいですね) 
 結局どうしたかというと、お母さんがさえちゃんに見つからないようにして 「隠れてついてくる」 という方法をとったのです。もしもの場合は急遽現れるという形になりました。その事を知っているのは私たち教師集団とお母さんだけです。それはそれはスリル満点でした(笑) さえちゃんのお母さんは適度な距離を保ちながら、ついてくるのですが、なんと頭にはカツラをかぶりサングラス姿です。どう見てもこれはおかしいでしょう。でもお母さんは真剣です。笑いそうになりますが笑ってはいけません。そんな探偵ナイトスクープのようなことを実際にやっていたのです。そして、さえちゃんは何事もなく、元気に無事修学旅行を終えました。いい思い出になったと思います。
 
 そんなさえちゃん親子が、今日はわざわざ西宮市北部の山口公民館まで来てくれたのです。講演の最後に、昨日の佐賀と同じように紹介させてもらいました。
「20年前に私が5,6年と担任した教え子です。さえちゃんとお母さんです」
ホント教師冥利に尽きるこの瞬間です。
 
講演終了後、
母 「仲島先生、いい仕事してますね。ホント元気そうでよかったです。実はさえこは明後
   日心臓の手術をうけるのですよ」
仲島「えっ・・・・・・・」
さえ 「手術は3時間ぐらいかかるんだって」
仲島「そうかあ、3時間か。それだったら簡単な手術やぞ。心臓の手術って10時間くらい
   かかることが多いから、3時間の手術ってたいしたことないぞ。大丈夫や。」
そう言うと、さえちゃんは少し安心したような顔で「うん、がんばるね」と頷いてくれました。
 
 さえちゃんにとって、これはもう何度目の手術になるのでしょうか。小さいときから手術を何度も何度も繰り返してきました。それによく耐えてきた彼女です。
 どうか神様、さえちゃんを元気にさせてやってください。
 どうか神様、よろしくお願いします。どうかよろしくお願いします。
 
 
 

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2008年2月20日
卒業式前夜の 「いい時間」
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 18日は、西宮浜の「いるか幼稚園」での講演会でした。以前にも書きましたが、ここは阪神大震災のために急遽、復興住宅を含めて新しく街がつくられた場所です。(震災前の計画では、工場とスポーツレジャー施設の予定でした) そしてそこの西宮浜小学校に私は勤務していたのですが、あれから10年が経ちました。
 この日は、久しぶりに西宮大橋を渡り、西宮浜に入りましたが、当時の通勤の様子を思い出しついつい西宮浜小学校を1周してから、いるか幼稚園に向かいました。懐かしかったです。
 
 いるか幼稚園のホールは、広報に力を入れて下さっていたのか、いっぱいの人でびっくりしました。何度も話を聴いて下さっている常連さんもいて、うれしいやら恥ずかしいやらでしたが、以前の講演で「優」の字の話を聞き、我が子に「百優」と名付けた竹馬さんのお顔も発見し、本当にうれしかったです。また、私のタイガースブレザーが桧山仕様になっているのを知っておられたのでしょう、なんと桧山選手のサイン色紙(それも仲島正教さんへの字入り)を持ってきて下さった方もおられました。むちゃ感動です。本も売れるし、感謝感激でした。地元ってやっぱりありがたいですね。ふるさとに帰ってきたって感じがしました。
 
 講演会終了後はすぐに帰らずに、ヨットハーバーにも寄りました。ここに子どもたちをよく連れてきて、海を眺めたり、絵を描いたりもしました。すっごくいい所です。震災で痛んだ心をこの風景が癒してくれました。そして、やっぱり小学校は素通り出来ず、車を停め、学校に入りました。開校当時の先生はもうたった一人だけです。その残党(笑)の赤木先生の教室をのぞき、元気塾にきている若手の桔梗先生の教室にも顔を出しました。子どもたちは 「誰?このおっちゃん?」 と不思議そうに私を眺め、「ずっと前にこの学校にいた先生だよ」 と言うと 「へぇー」 と小刻みにうなずいていました。校長室に入ると「優しい人」の文字があり、またまたうれしく思いました。
 
 講演会には、当時私が担任した教え子のお母さん(井上よう子さん)もいらっしゃいました。井上さんがご自身のブログ(2/19)に講演等のことを書いてくださっています。
http://yokoscene.blog.bai.ne.jp/
 
 西宮浜小開校から2年間一緒に過ごしてきた子どもたちの卒業式前夜のことです。
式の準備もすべて終わり、さあ帰ろうと思ったのですが、その前に私はもう一度教室に戻ってきました。真っ暗な教室に電気を灯し、一人ひとりの机を眺めながら、いろいろ思い出し、一人で感傷にふけっていました。なんか 「いい時間」 でした。そして今度はベランダに出て、辺りを眺めていたら、そこに人の影が・・・・そして
「先生、ありがとうございました」 と声がしたのです。
その声こそが井上さんだったのです。
 
 この出来事は、とても印象深く、ずっと心に残っていたのですが、井上さんはそれもブログに書いて下さっていました。井上さんのブログを読みながら、あの 「いい時間」 のことを思い出し、また幸せな気持ちにさせていただきました。井上さん、ありがとうございました。

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2008年2月16日
キラキラした目
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 今日の元気塾は40名近くの参加者がありました。遠くは兵庫県北部の竹野町から3時間半かけて参加した中学校の先生、和田山から2時間の小学校の先生、ほかにも大阪府の南部から1時間半かけていつも参加する新任教師。毎月愛媛県から西宮にやってくる私の教え子。みんな本当に頑張り屋さんで頼もしく感じています。それに今回は一般の方も4人、学童保育の先生、大学生、おまけに私の娘の飛び入り参加と、ホンマ多彩なメンバーの元気塾になりました。
 今回は西宮ライフスキル研究会の先生4名による模擬授業でしたが、4つのパターンのワークを楽しみながら学習しました。ワークの最後には参加者全員が笑顔になるという魔法のような模擬授業でした。「今度自分もやってみよう!」 そんな様子がうかがえ、帰る時のみんなの目が、キラキラしていたことが印象に残った今日の元気塾でした。
 
 
 午前中の元気塾を終え、夕方からは、大学時代の同窓会に参加しました。
3年前に25年ぶりの同窓会を開き、今後はオリンピックの年に開催しようと決め、北京オリンピックの今年、3年ぶりの同窓会でした。
 
 りっちゃんは、大学卒業と同時に家業を継ぎ、教師にはなりませんでした。卒業後26年間家業の仕事をしていたそのりっちゃんが今・・・・・・。
 3年前の同窓会(土曜日)の帰りのことです。電車の中で、同窓のK君(教頭先生)から、「りっちゃん、今教師が一人足りないんだけど、うちの学校に来てくれないか」 という半分冗談の言葉にりっちゃんが反応したのです。そして翌日の日曜日に家族に相談し、月曜日に教育委員会に行って、火曜日からナントK君の小学校で勤務し始めたというのです。なんというスピードでしょう。りっちゃんは、同窓会がきっかけで3年前から小学校教師をやり始めたのです。
 
 りっちゃんは、とってもうれしそうにキラキラした目で、子どもの話をするのです。大変だけど子どもはかわいいし、毎日があっという間に過ぎるというのです。教師の仕事が楽しくて仕方がないといった感じなのです。ちょうど私たちが新任の頃にしていた目の輝きを、50歳を過ぎたりっちゃんがしているのです。
 26年間充電してきたことを今いっきに出しているりっちゃんです。50歳をこえた新任3年目の先生が6年担任として、もうすぐ卒業式を迎えます。きっと感激の日になることでしょう。
「がんばれ、りっちゃん!みんな応援しているよ」
 
 同窓会もすてたもんじゃありませんね。
さあ、今度のロンドンオリンピックの年の同窓会ではどんな話が聞けるか楽しみです。
4年後、また会いましょう。
 
 
 

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2008年2月14日
今週の「ちりとてちん」
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 民放のあるアナウンサーが 「毎朝8時15分を楽しみに見ています。涙、涙です」 とNHKの朝ドラ「ちりとてちん」 のことをしゃべってしまい、まわりから 「それは他局の番組や!」 とつっこまれていましたが・・・・そのアナウンサーの気持ち、よ〜くわかります。 「ちりとてちん」 はホンマいいですよ。以前もこのブログでも書きましたが、本当に感動するドラマです。私も完全にハマっています。私の一日のスケジュールは「ちりとてちん」の時間に合わせて考えているぐらいです。
 
 若狭塗り箸職人の正太郎さんの言葉(主人公のおじいちゃん)
「研いで出てくるもんは、塗り重ねたもんだけ。一生懸命生きていたら、悩んだことも落ち込んだことも、きれいな模様になって出てくるんや」
 
 草若師匠の言葉(主人公の師匠)
「不器用なものほど、ぎょうさん稽古する。ぎょうさん稽古したもんが、誰よりも上手になるんや」
 
おじいちゃんが亡くなり、今度は師匠が・・・・・
「ちりとてちん」を見ていない方には、まったくわからないブログですみません。でも 「ちりとてちん」ファンの人にとって、今週は絶対に見逃せない内容になっています。あ〜胸が熱くなります、心がふるえます。また涙、涙、涙です。

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2008年2月11日
高知県安芸市〜広島 2泊3日
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 1月中旬から続いていた20日連続27講演がようやく終わり、今日は完全休養日です。その最終が7日〜9日の高知県安芸市と広島大学附属小の2泊3日の旅?でした。
 
 7日、高知県安芸市でのPTA講演会が夜の7時開始だったのですが、午後2時半頃には安芸に到着しました。なぜそんなに早いの?安芸といえば・・・・そうです、阪神タイガースのキャンプ地です。1軍は沖縄(19日から安芸合流)ですが、2軍がキャンプ中です。生まれて初めてのキャンプ見学です。
 2軍キャンプは、名前も知らない選手がほとんどだし、見に来ている人も20名ぐらいでした。でもその分、近くで練習を見ることができました。新人の高浜選手(横浜高校出身)が、平田2軍監督のそばで守備の特訓をしていました。田中秀太選手がお手本を見せながら、筒井コーチの声もはっきり聞こえます。 「上体で投げたらあかん、秀太のように膝を使うんや!」 「肩が開くとダメや!」 「一歩目はこう出すんや!」
 向こうでは昨年ブレークした桜井選手がバッティング練習です。本来なら沖縄の1軍キャンプ参加なのにケガのため2軍キャンプです。でもさすがにパワーがあります。柵越えを何本も打っていました。第2グランドでも何度も何度も守備で走らされている選手がいます。ノックの嵐が続きます。
「がんばれ若虎!」 思わず小さな声を出してしまいました。
 それにしても安芸市営球場から見える太平洋は、本当にきれいでした。
 
 夜のPTA講演会にはたくさんのPTA、先生方が参加して下さいました。そして午後9時、今度は場所を移して 「夜の安芸」 を楽しみました。みなさんとってもいい方であっという間に日付の変わる時間になってしまいました。あーホンマ楽しかった!
 
 翌朝旅館前には、黄色にタイガースマークが大きく描いてある「タイガース仕様車」が到着。このタイガース仕様車はなんと安芸市役所の公用車と聞き、またびっくり! そうです安芸はタイガースタウン、街のいたるところにタイガースの旗やのぼりがはためき、タイガース地蔵も設置されています。そういえば、安芸に来るために乗った「土佐くろしお鉄道」でも、黄色のタイガース列車とすれ違いました。ホンマ安芸はタイガース一色です。
 そのタイガース公用車で、私を安芸観光に連れていって下さったのです。市教委の浜川さんの案内で、安芸の名所をまわりましたが、安芸は山がきれい、海がきれい、街がきれい、そして人が優しい・・・・本当にいい街でした。ほんまええとこです、みなさん安芸にぜひ行きましょう!(1軍キャンプもずっと安芸でやりましょう)

 でもただの観光ではありません。浜川さんもさすが教育委員会の方です。名所をまわりつつ、学校のある場所にも連れていって下さり、さりげなく「この学校は2学期制をとっています。あの学校は給食をしています。その学校のトイレはまだくみ取り式なんです。校区を持たない学校もあります」といろいろ学校の説明もして下さっていました。
 そして最後に、安芸で今一番荒れているという噂のA中学校に案内され、そして授業を見てまわりました。昨夜の懇親会でも噂に出ていた中学校です。私も覚悟して校内をまわりました。でも、実際は違いました。子どもたちは頑張っていましたね。校長先生と一緒にまわりましたが、ちょっとやんちゃな奴も校長先生の顔を見るとニコッと笑顔で授業に向かっていました。廊下で遅れてきた女子生徒に会うと、校長先生がその子の顔をなでながら「コラー早よ起きんか」と言うと、ちょっとうれしそうな表情で「わかったわ!」と返す言葉に、この二人の信頼関係を感じました。以前は確かに大変だったようです。でも校長先生はじめ先生方の愛情が子どもたちの心を和らげている様子が本当によくわかりました。確実にいい学校に向かっていますね。この学校とは関係ない私ですが、校内をまわりながら、なんかうれしい気持ちになりました。
 
 午後からは、安芸9市町村の教育委員さんたちの研修会で話をさせていただきました。教育長さんが何人もいらっしゃる中で話すのは緊張しましたが、最後には教育委員さんに注文をつけるなど、えらそうにいろいろ言ってしまいました。
「現場の先生を支えてあげてください。先生が元気でないと子どもが元気になるはずがありません」 やっぱり先生は 「元気が一番!」 です。
 
 講演終了後、またタイガース公用車で安芸駅に送っていただき、広島に向かいました。
 
 翌日、広島大学附属小学校「初等教育全国協議会」でした。広島大学教授の樋口聡先生と私の2人で 「教師力を磨く」 というテーマのシンポジウムを行いました。
 私は実践者ということで「動」の話を、樋口先生は研究者ということで「静」の話をしましたが、なかなかおもしろかったと思いますね。自分で言うのもおかしいのですが、この二人の対照的で、でも共通している話は、興味深く勉強になったと思いますね。少なくとも私はホンマ勉強になりました。(樋口聡・著「身体教育の思想」・・ぜひ読んでみてください)
 
 「こんなシンポジウムは初めてでした」
参加の先生からそんな声をいただきました。真意はわかりませんが、きっと心に残るシンポジウムだったのだ、と私はいいように解釈しています。ありがとうございました。
 
 明日からまた再開です。今度は19日連続になりますが、元気いっぱいがんばります。だって月末には 「みやこじま」 があります。大阪の都島ではありませんよ、沖縄の宮古島ですよ。やった〜!
 

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Posted by naka602 at 10:38 | TrackBack (0)


2008年2月2日
生まれ故郷出石での講演
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 今日は兵庫県北部にある豊岡市出石(いずし)町での講演でした。
出石は私が生まれた町です。でも出石に住んでいたのは生後1年ほどですぐに大阪に移りました。出石生まれの大阪育ちの私です。でも出石には思い出がいっぱいです。子どもの頃は、夏休みは必ず2週間ほど出石のおばあちゃんの家で過ごしていました。出石に行くと近所の子が待っていてくれ、都会育ちの私を毎日近くの川や山に遊びに連れていってくれました。ホント楽しかったなあ、出石の夏休みは・・・・。2週間が終わり大阪に帰る日はさびしくていつも泣きそうになっていました。
 
 今回の講演会は、町の有線放送で「出石生まれの講師」ということで広報されていたそうです。講演前に入った「出石そば」のお店のマスターが「あとで講演会行きますよ」と言って下さりびっくりしました。講演会の始まりは主催者の方(元小学校長)の挨拶ですが、その方が挨拶の最後に 「今日の講師の方は私の小学校5,6年を担任していただいた恩師の息子さんです」 と話され、またまたびっくり! そして、そのあとに「こころの詩」の朗読があったのですが、その朗読をした地元の小学校の教頭先生から 「材木町のまさのりちゃんですよね」 と声をかけられ、またまたびっくり! 「えっ、たっちゃん? あっ、ホンマたっちゃんや!」 子どもの頃、一緒に遊んでくれた「なかやのたっちゃん」です。あー40年ぶりの感動の再会でした。
  
 実は今回の講演会の企画をしてくれたのは、私のいとこの賢君でした。賢君と私は一回り違い、賢君が生まれた時、私は小学校6年生。彼を「高い高い」したり、おしめを替えたりした間柄で、その後私が中学生になってからは、クラブもあり出石に行かなくなったので、賢君との関係はたまに親戚行事で会うぐらい疎遠になっていました。 その賢君が大人になり、役場に入り、そしてこの度人権の部署に異動し 「そうだ、まさのり兄ちゃん」 を呼ぼうということになったようです。
 「あのまさのりちゃんが出石に戻ってくる」 私の講演を親戚一同楽しみに待っていてくれました。特に私に野球をいつも教えてくれた信夫おじさんは、とっても楽しみに待っていてくれたそうです。なのになのに、その信夫おじさんが、講演の2日前、突然亡くなりました。講演の日の午前中、信夫さんの告別式がありました。そして午後講演会でした。
 
 そんないろいろ思いが詰まった講演会になりました。
最後の 「あーよかった♪」 の歌の場面では、会場から手拍子が湧き始め、終了と同時に大きな拍手に包まれました。そんな様子に、感極まって言葉が出なくなってしまいました。
 
 「あーよかったな 出石に来られて・・・・・」 
・・・・すごく、すごく、心に残る一日となりました。
 
 
信夫おじさん、ゆっくりお休み下さい。
 
 

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2008年1月25日
井上よう子洋画展 1/30〜2/5
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 15年ほど前に私が勤めていた小学校は、市内で一番、在日韓国朝鮮人の子どもが多い学校でした。在日の保護者は、入学前には、学校に入ると在日のことが知られてしまう、子どもはいじめられないか、名前はどうしよう?そんな心配事がたくさんあるのです。そんな心配事を解消するために、私たちは2月3月の入学前に、家庭訪問をすることにしたのです。教員みんなで手分けして在日入学者の家庭を1軒1軒まわっていきました。「うちの学校はこんな学校ですよ、心配いりませんよ。在日の子も元気に過ごしていますよ。本名でも大丈夫!バックアップはちゃんとします」 ・・・大好評の家庭訪問でした。
 
「教育は足でかせぐ、教育は今日行く」
そんな学校、そんな職員集団の中で私は育てられました。
 
 先日のブログに書いた阪神大震災で出来た西宮浜小学校の子どもたち。
開校当時の5年生の4月、私のクラスは21人でスタートしましたが、6年の卒業時には36人に増えていました。その36人目の転校生が6年生の2学期にやってきました。夏休みに転校の知らせを受け、6年担任の私と豊田先生は、さっそく動き始めました。まずは残暑見舞いのハガキです。普通のハガキではおもしろくない、そうだ楽しい学校を印象づけなければと思い、なんと西宮浜小の先生たちがラフティングで楽しんでいる写真に 「楽しい学校、楽しい先生」 というようなことを書いて送りました。そんなふざけた写真で、吉と出るか凶と出るか心配でしたが、見事に吉!喜んでもらいました。そして 「転校で不安でしょうが、大丈夫ですよ。楽しい学校です。それに子どもたちはみんな転校生ですよ。心配無用、安心して9月1日に来てください!」 と伝えに行きました。
 
 その時の転校生 井上こはるさんは絵がとってもうまい子でした。そして中学校では駅伝選手として県大会へも出場するという子でもありました。そして高校では、なんと前述の学校の私の教え子が、教師として井上こはるさんを指導するという縁に恵まれたのです。
 彼女は現在、京都芸術大学で絵の勉強をしています。(やっぱり、絵がうまかったもんな・・・あの時から私はその才能を見抜いていたんだ・・なんてね(笑))
 
 前置きが長くなりました。(長すぎるっちゅうねん!)
本日のタイトル、井上よう子洋画展。 そうです井上こはるさんのお母さんです。実は井上さんのお母さんはプロの画家さんなんです。その展覧会が、1/30〜2/5 阪急百貨店9F美術画廊 で開かれます。大阪梅田に行かれた方はぜひのぞいてみてください。素人の私が言うのも変ですが、とってもすばらしい洋画です。私も機会がある事に鑑賞させていただいています。
 
「光と風と人の温かさを感じる。
ブルーが大好きで、光なら朝の光、そして海、風・・・。
私の絵を見た人が、その空間にすっと引き込まれて、
心癒される・・・そういう絵を描きたいと思っています。(井上よう子)」
http://yoko-scene.com/
 
 

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