便秘の腸内は悪玉菌の楽園
悪玉菌は便秘が大好きです。
便秘になると便が腸の中に長い間残るため、それをエサに悪玉菌がどんどん増殖していきます。
便秘の腸内はまさに悪玉菌の楽園と化しているのです。
そうなると、悪玉菌の作り出す有害物質が腸からどんどん吸収され、これが血液に乗って全身に循環し始めます。
便秘が長く続くと頭痛や肩こり、肌荒れなど、様々な症状が起きてくるのはこのためです。
また、悪玉菌は発ガン物質も作り出しますので、大腸がんなどを誘発する大きな原因にもなります。
●便秘解消の鍵を握る!善玉菌優性の腸内環境
便秘の人の腸内は、アルカリ性に傾いています。
これが腸の働きを鈍くしているわけですが、ビフィズス菌などの乳酸菌は、乳酸や酢酸を出して腸内環境を弱酸性に変えてくれます。
それが腸に刺激を与えて運動を活発にするので、排便が促され、便秘になるのを防ぎます。
また、弱酸性の環境は悪玉菌よりも善玉菌に都合がいいので、悪玉菌が減少し、善玉菌が増加します。
このように、善玉菌優性の腸内環境を保つことができれば、便秘は自然と解消されます。
●ストレスが腸内細菌のバランスを壊す!
腸内細菌のバランスは年をとるごとに崩れていきますが、そのほかにも腸内細菌のバランスを崩す要因はたくさんあります。
例えば、ストレス。
ストレスで腸の運動が弱まると、胃酸や腸液の分泌が悪くなります。
すると善玉菌より悪玉菌のほうが活発になり、腸内細菌のバランスが乱れ、便秘の原因となります。
また、食生活、抗生物質などの強い薬物や病気などの要因によっても変動し、悪化することがあります。
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