ストレス と 胃腸
ストレスは胃腸の大敵です!
「ストレス」
この言葉もすっかり定着し、日常会話の一部として、よく話題に上がるようになりました。
みなさんも、家庭や職場、学校など毎日の生活の中で、何らかのストレスにさらされているのは事実でしょう。
適度なストレスは、心身に緊張感をもたらし、生活に張りを与えますが、過度のストレスは様々な病気を招きます。
特に胃腸はデリケートな器官で、不安や緊張、過労などの心身のストレスが続くと、胃炎や消化性潰瘍などの病気が発生します。
では、なぜストレスが原因となって、これらの病気が引き起こされるのでしょうか?
●ストレスで胃炎や消化性潰瘍などが起こるのはなぜ?
体にストレスが生じると、自律神経のバランスが崩れます。
その結果、胃粘膜を攻撃する因子(胃酸やペプシンなど)の分泌が高まり、反対に胃粘膜を防御する因子(粘膜血流や粘液など)が弱くなります。
つまり、攻撃因子の力が防御因子の力より強くなった場合、胃や十二指腸の粘膜に障害を引き起こすのです。
正常な胃 |
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胃粘膜が粘液層を作り、胃壁を攻撃因子から防御する |
ストレス時の胃 |
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粘膜層が薄くなり、胃液が胃壁を攻撃する |
●ストレスに負けない丈夫な胃腸を…
このように、ストレスが原因の1つである胃炎や消化性潰瘍などの特効薬は、もちろんストレスを解消することです。
旅行やスポーツ、趣味など、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。
しかし、私たちを取り巻く生活環境は、競争社会であり、高度情報化社会であるため、ストレスを避けて通ることはできないでしょう。
ですから、ストレスに打ち勝つことのできる丈夫な胃腸が求められます。
規則正しい生活、バランスのとれた食事、そして、適切な胃腸管理により、ストレスには負けない丈夫な胃腸で、ストレス社会を乗り切りましょう。
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